上野広小路口から公園に入ると、色とりどりの短冊がいっぱい吊るしてありました。高い所
にあるので、何と書いてあるかよく読み取れませんが、東日本震災から復興のために力を合わ
せて頑張りましょう・・という意のように見うけました。
この景色の左側に蜀山人の碑があります。「一めんの花は碁盤の上野山 黒門前にかかる
しら雲」。碑面には、大書してこの歌を刻み、さらに蜀山人について説明が続き、歌の文字は
蜀山人の自筆であると説明があります。蜀山人の姓は太田、名を覃、通称を直次郎といいまし
た。狂文・狂歌を良くし、漢学・国学で博識であったと記されています。江戸時代、今でもで
すが上野は桜の名所です。昭和13年、その桜と黒門を詠み込む蜀山人の歌一首を刻んで、こ
の碑が建てられのだそうです。