西浅草のテプコ浅草館2階には、懐かしい浅草下町ストーリーが展開されています。無声映画の活
弁、交番、床屋さん、浅草発電所、千住おばけ煙突などを再現した街が見られます。そこでトーキー
初期の「嘆きの天使」を発見しました。1930年のマレーネ・ディートリッヒは色気十分でまこと
に妖艶ですね。(懐かしい)
物語は、実直で型物の初老の教師、禁欲的で生徒からも恐れられています。それだけに尊敬もされ
ていた老教師が、或るとき安キャバレーで見かけた踊子ローラーに一目ぼれします。まさに人間とい
う生き物は面白いですな。型物の教師は踊子(ディートリッヒ)にめろめろになってしまって人生を
棒にふってしまうというストーリーです。
1970年頃に再上映された「モロッコ」(ゲイリー・クーパーとディートリッヒ)との2本立て
で観たと記憶していますが、私もめろめろでしたよ。今から80年も前の姿を浅草で再発見です。こ
んなのは感激ですねぇ。