迷宮映画館

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愛しのローズマリー

2002年06月10日 | あ行 外国映画
いるんです、こういう男。女に嫌われる要素をすべて兼ね備えてる奴。大体、見ただけでわかる。多分、そうだろうと思って一言しゃべった瞬間、ビンゴ!!あ、失礼しました、当然、男性から見たそういう女性もいるでしょうね。でも、一応ワタクシ女性の一人なので、女性の立場から言いたいと思います。そしてそういう男に限って自分のことをわかってない。もう何とかして、と思うんだけど、言葉が通じない。

そこまでひどくはない。そんなにひどく描こうとはしてないが、どこかそんな感じの男、ハル。ただのハルじゃない。シャロウがつくのだ。浅い、浅はかハル。女性は見た目、外見が勝負。外見ばかり追ってはふられていたハルはひょんなことから、内面の美しさにひかれるように一種の催眠術をかけられる。イヤー今までとは一変、やたら美人が自分のまわりにあふれているのだ。うわー、どうしよう。でも実はその美人達は内面美人達。本当の姿の顔や体型はなぜか彼には見えない。

信じられない毎日を送るハルに究極の美人が現れた。まさにパーフェクトな女性。おまけに彼女は自分の会社の社長令嬢だった。そんな打算は一切関係ない。彼女の真の美しさにどんどん惹かれていく。でも実際は・・・・。この恋はどうなるの。

ファレリー兄弟の映画を真面目に語る気はなかったのだが、人間の持つ根源的な問題に笑い飛ばしながら、もしかしたらせまってた?外見なんて所詮皮一枚の差なのだが、大事なものです。でも、さりげなく本当に大事なものを教えてくれてたかも。いやーな男を演じてたジャック・ブラックがだんだんいい男に見えてくるからあーら不思議。女性の心が読めてしまった男(メル・ギブソ)の映画(「ハート・オブ・ウーマン」)があったけど、こっちの方がずーっと好感が持てた。

やっぱりジャック・ブラックは脇役が似合う。

「愛しのローズマリー」

原題「Shallow Hall」 
監督 ファレリー兄弟  
出演 ジャック・ブラック グィネス・パルトロウ 2001年 アメリカ作品


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