迷宮映画館

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燃えよ!ピンポン

2008年04月03日 | ま行 外国映画
メリケン映画のこういう徹底した馬鹿は潔くって好きです。妙に格好つけたリメイクなんか撮ってないで、あ、これもリメイクっぽいパロディと言ってしまえばそうなのですが、どうせリメイクするんなら、このくらいのアホが似合ってると思うのですが・・・。

さて、卓球の天才少年、ランディ君。1988年のソウル・オリンピックで、アメリカ期待の星と騒がれたけど、結局は負け。こんときの無様な負け方が尾を引いて、まともな仕事にもありつけない。

カジノのレストランの詰まんない卓球ショーに出ていたが、そこにやってきたのは超怪しそうなFBIのエージェント。中国系マフィアのボスが開催する裏卓球世界大会に参加して、このボスの首根っこを押さえたい。ついては、是非とも昔取った杵柄、ランディにご参加願いたい・・・と。

当のランディは、すでに栄光は遠い彼方、完全なるメタボ体型で、ちょっと招待されるほどの腕前は望めない。



でやってきたのが、中華街の卓球道場。実は捕まえたいボス・フェンは、かつてこの道場の師範、ワンの弟子だった。ここで修業を積めば、きっとフェンに招待されるほどの腕前に戻れるはず!!

ということで、招待されないと話は続かないので、招待されます。ほんでもって、フェンの前に集められた世界の強豪たち!!!強そうです。でも、我らがランディの負けちゃいない。つおいいい。つおいぞお。で、負けると殺されちゃうという・・・。

結構皆さん真面目に卓球してましたよ。ただインパクトのときまで目線がちゃんとボールを見てなかったのが、減点。

卓球をCG処理して、うまく見せるのは『フォレスト・ガンプ』あたりで見ましたが、さすがにマイナースポーツ。その後、ほとんどお目にかかりませんでしたね。これをメインに持ってきたあたりが痛くて、おもろいですわ。

いまどきあんなんいないだろ!という確信犯的なアジアの描き方もツボでしたね。
で、なんつってもクリストファー・ウォーケンです。もう、今までの通り一遍の悪役はやらんと宣言してから、完全に一皮むけました。馬鹿なりきり。

エルトン・ジョンのお下がり的ファッションの似合うこと、似合うこと。アジトの部屋にかかってる、清の皇帝の顔までウォーケンおじさんでしたよ。



あたし的には『ディア・ハンター』や、『デッド・ゾーン』のウォーケンも捨てがたいですが、こうやって完全に自分を払拭しているウォーケンに脱帽です。

ま、こういういかにもアメリカ的アホアホ映画を見ると、なぜかほっとしている自分がおります。

R指定はありませんでしたが(当然か)、小学生っぽい子どもが見にきてて、見ているおばさんが恥ずかしくなりました・・・。

◎◎◎

『燃えよ!ピンポン』

監督 ロバート・ベン・ガラント
出演 ダン・フォグラー クリストファー・ウォーケン マギー・Q ジョージ・ロペス ジェームス・ホン ロバート・パトリック トーマス・レノン マシ・オカ テリー・クルーズ ケーリー・ヒロユキ・タガワ ジェイソン・スコット・リー


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