ジゴロ・イン・ニューヨーク

売れない本屋の親父が、なんとか盛り返すべく、金を儲けようとたくらんだのが、男娼ビジネス！友人の花屋のフィオラバンテ（！）を男娼に仕立て上げ、裕福なご婦人のところに送り込もうとする。んな、簡単にいくかい・・と思ったところが、妙に受ける。ご婦人方のアイドルになってしまうと。ここでジゴロになるわけでございます。

しかし、原題の「FADING」が、ここから始まる・・・と言うことでいいのでしょうか。このジゴロが恋をしちゃうと。相手は敬虔なユダヤ人の未亡人。かたくなだった未亡人を、文字通り身も心も解きほぐして、ジゴロをやってはいらんない、ということになる。

ものすごくざっくり表すと、こんな感じなんでしょうが、どうしてもタトゥーロがジゴロに見えず。その見えないクロスオーバー感が見せどころなんでしょうが、どう見ても監督のナルシシズムが鼻についてしようがありませんでした。タトゥーロさんは、そりゃ演技もうまいし、今までも素晴らしい映画で、いろんな役柄をしてらっしゃってきましたが、、、、、そうじゃない感がいつまでも漂ってて。。。

アメリカのユダヤ人の独特のコミュニティがわかってないと、面白みがわからないのかもしれないですが、それを差っ引いても私は、どうにも相容れませんでした。すいません。

ということで、私目一押しのタトゥーロ映画を紹介して、お茶を濁したいと思います。

これはすごい！戦争のあとを表した映画も数多くありますが、絶品です。

	遙かなる帰郷【字幕版】 [VHS]
	クリエーター情報なし
	ポニーキャニオン

恋愛映画ではこれですな。神経症気味なチェスの名人役が、本当にうまかった。

	愛のエチュード [DVD]
	クリエーター情報なし
	東芝デジタルフロンティア

◎◎●

「ジゴロ・イン・ニューヨーク」

監督　ジョン・タトゥーロ
出演　ジョン・タトゥーロ　ウッディ・アレン　バネッサ・パラディ　リーブ・シュレイバー　シャロン・ストーン