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さいかち亭雑記

短歌を中心に文芸、その他

雑記

2018年06月26日 | 日記
いま読んでいるのは、中島らもの『異人伝』という本なのだけれども、ピュアーな人だなあ。こんな一節がある。

 「思想、主義ってのは砦。だから、どんな過激な行動をしてても、その人は思想っていうあったかい砦の中でぬくぬくしてるわけよ。主義も同じ。それやったら、いっぺん裸になって表に出てみろ。外は大風だよ。現実を見ろと。それと「自由は不自由だ」ってのはわりと通底してるね。
 思想、主義がなくて、やっていこうとすると、とても疲れるんよ。」

 思想や主義でひとを痛めたり、どついたりしたくなるような人は、いっぺんこの中島らもの言葉を噛みしめてみるといいかもしれない。