蒸し暑さ

数年前から娘が、台湾に行きたいと言う。海外と言っても予算的には沖縄や北海道に行くよりむしろ安いイメージがあるので行っても別に良いのだがそういう娘本人が忙しくいつも夏の予定を立てにくい。そして今年は受験である。大学生になったら親なんかより友達と行くだろう（多分）。


この間会社の同期の子と二人で食事をして、その子はまだお子さんがうちよりはるかに小さいのだが来年あたりはちょっとなら旅行に行けるかもしれないと言う。一泊で台湾くらいなら行けそうだから行こう行こうと言う。私は彼女は同期であるけれども旅行に一緒に行くほどの仲ではないと思われていると思っていたので、ちょっと嬉しく、行けるならいいよ、と返事してしまった。会社に入った時は絶対に友達にならないタイプだと思っていた子でも仕事で苦楽を共にしたり家庭の事情など悩みを共有しているうちに親しくなるものなんだなあと思う。



と、今台湾ブームなのである。海外旅行一位になったとか、初めて行く海外の、グアムやサイパンを抜いて一位になったとかいう記事を見たような気もする。私の職場の同僚も明日から家族で台湾に行くそうである。若い時は台湾にまったく魅力を感じなかった。どうせ海外に行くなら日本とはまったく文化や景色の違うところに行きたいと思っていた。ヨーロッパなど特に憧れる。イギリスに初めて行ったときは本当に感激した。しかしいま一週間近い休みを取るのも無理だしお金も独身の時とは違いそんなに使えない。となるとお手頃なところがいいとなるのは自然の流れかもしれない。食べ物も美味しいらしいし時間もかからない、金土日くらいで行けそう、ちょっと行きたい気になってきた。


しかし、台湾についてあることを知ってしまった。あそこは湿度がものすごく高いらしい。日本のように夏と梅雨だけでなく一年中湿度が高いらしいのだ。これを知ってにわかに湧き始めた台湾熱が一気に萎みそうである。湿気がとにかく嫌いなのだ。わざわざ不快指数高いところに行きたくない。



まあ本当のところは行ってみないとわからないが。来年どうなるだろう。