観音岳からの展望
期日 : 2008年4月29~30日
コースタイム
一日目 晴れ
相模湖IC 7:20=甲府昭和IC 8:18=夜叉神峠登山口9:09~15=夜叉神峠10:06~15―杖立峠11:15~25―山火事跡12:05~35―苺平13:17―南御室小屋13:40~14:00―砂払岳15:00―薬師小屋(泊)15:05
二日目 晴れ
薬師小屋6:30―薬師岳北峰6:38―観音岳7:00~10―赤抜沢ノ頭8:00―地蔵岳標識、賽ノ河原8:05~21―観音岳9:24~47―薬師岳10:17~30―薬師小屋10:40―南御室小屋11:05~25―苺平11:52―山火事跡12:12~20―杖立峠12:53―夜叉神峠13:39~55―登山口14:25~35=白峰会館14:25~15:45
歩行時間 13:45登り7:41(5:50+1:51)、下り 6:04、距離24.2km、標高差2841-1380=1461m、累積標高差+1830m
夜叉神峠からのルート
夜叉神峠から地蔵岳ルート標高
記録、感想
連休の天気が良い日を選んで春山に登る。夜叉神峠には予定より一時間ほど遅く着いた。天気が良いが人はいない。明日は休みでないためと思われる。
靴は冬山用で1.1kgある。ザックは、自炊にしたため10kg。重くはない。夜叉神登山口ではもっと軽くしてくればよかったと思った。50分で峠に到着。地図の時間より10分早い。この道は広げて平らにされ、きれいに整備されていた。峠での白峰三山の素晴らし い展望に感動する。
夜叉神峠からのパノラマ 左から 大唐松山、農鳥岳、西農鳥岳、北岳
歩き出すとすぐに雪が出てきて今年は多いことが予想された。 急坂を登りしばらくするとまた雪が出てきた。柔らかいのでアイゼンを着けないで杖立峠まで快調に登る。途中一組に会う。アイゼンを持って来なかったから杖立峠まで行って戻って来たとのこと。
杖立峠手前から雪が出てきた
杖立峠 アイゼンを着ける
杖立峠からは少し下りであるため、六本爪のアイゼンを着ける。軽くしかも爪が効きシラビソやヒノキの樹林帯を快適に登る。山火事跡付近になると疲れてきた。素晴らしい展望の所で昼食にする。
山火事跡で昼食 雲がかかって来た
白峰三山を眺めながらとは贅沢な食 事である。ここから苺平までは又すこし辛い登りである。今年は、標識も雪に埋まっている。下りは快調に歩く。素晴らしい気分。
少し南が苺平、左上が辻山
南御室小屋も雪が多くテーブルだけ掘り出してあった。天気が良く爽快であるが暑くはない。いつものように薬師小屋の宿泊予約をしてもらう。ここからは地図では薬師岳まで1時間半である。でもここからが急登でつらいところだ。小屋の後ろの急坂は、雪がしっかりついており登りやすい。樹林帯はそれほどでもないが結構息が切れる。
南思路小屋のテーブル
樹林帯最後の急坂を登ると砂払岳の下に着いた。展望が素晴らしい。でも少し雲がかかってきた。呼吸を整え砂払岳の奇岩の道を登る。雪が付いていて結構登りやすい。
とうとう頂上だ。やはり靴が重いため疲れた。天気は快晴で言うことなし。富士山は霞んで見えない。下には小屋が、前には薬師岳の南北双耳峰の奇岩が見える。最高の眺め。北岳は逆光になってしまった。宿泊手続きをして外のベンチで休む。小屋はほとんど雪で埋まっており冷蔵庫状態。屋根にもまだ雪が多い。先についた4人がのんびり休んでいた。英気を養ってから薬師岳に登ってみる。雪が固く快適に登れる。頂上の奇岩は何回来ても面白いと思う。頂上から青木鉱泉への道はトレースがない。
砂払岳に登る
砂払岳山頂から来た道を振り返る
砂払岳大岩から薬師岳 左下鞍部に薬師岳こやがある
雪に埋もれた薬師岳小屋 時間があるので薬師岳に登る
薬師岳小屋から薬師岳北峰(右)と南峰(左)
薬師岳南峰
薬師岳標柱 地図上のピークは北峰
薬師岳北峰(中央の尖った岩)
明日向かう観音岳
薬師岳北峰 尖った岩峰
夕食は、自炊のアルファ米とレトルトのカレイ。結構おいしい。食事のあとすぐに寝てしまった。ほっかいろが暖かくなってからは寒くはなくなった。当然であるが、靴の中は全く濡れなかった。
二日目は、御来光はやめてカップヌードルを食べてから地蔵岳に向けて出発。雪が固くアイゼンが効いて歩きやすい。観音岳では電池がなくなりシャッターが下りなかったのでセーターに入れて温めたら回復した。よかった。北岳などのパノラマがすばらしい。下りは快調。赤抜沢ノ頭の南の分岐から急坂をトラバースして降りる。帰りが思いやられる。
観音岳山頂 標識は倒れている 三角点は岩の上 展望がすばらしい
観音岳山頂からのパノラマ 荒川岳、農鳥岳、間ノ岳
パノラマ 西農鳥岳、間ノ岳、北岳
パノラマ 仙丈ヶ岳
パノラマ アサヨ峰、高嶺、甲斐駒ヶ岳、赤抜沢ノ頭
パノラマ 甲斐駒ヶ岳、赤抜沢ノ頭、地蔵岳 右の急斜面を下って赤抜沢の頭へ
薬師岳、砂払岳方向を振り返る
赤抜沢の頭から賽ノ河原へ下る
鞍部まで下ると賽ノ河原。地蔵岳のオベリスクが威厳を持ってそびえていた。賽ノ河原では地蔵様が顔を雪から出していた。後から来た二人と写真を撮りあって楽しんだ。山に比べると本当に人間は小さい。
賽ノ河原にて
地蔵岳モニュメント
賽ノ河原の子授かり地蔵
下りでは薬師岳北峰の下まで登ってみた
楽しんだので帰る。赤抜沢ノ頭から急坂の登りは、キックステップとジグザグの登りで登る。少し緊張する。この後の観音岳までの登りもつらい。後は稜線歩きでルンルン気分。薬師小屋から再びザックを背負い下る。あまりザックは軽くなってない。下りはあまり疲れなかった。
夜叉神峠で三山に別れを告げて車に戻った。天気が良すぎて車の中は50℃にもなっていた。下界と山はずいぶん違うなと思った。本日も人は少なく連休でない人が多いと思った。