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晩秋の北海道を飛ぶ (42) - 利尻岳

2009-12-16 | 北海道

「嘉永元年六月二日(一八四八年)、日本に憧れたアメリカ人ラナルド・マクドナルドが捕鯨船から単身この地に上陸し、長崎に護送され日本人に初めて英会話を教えた。これによって英会話に習熟した者たちが列強と日本との外交交渉に貢献し、日本の滅亡の危機を救った。この利尻島の上陸地は歴史上、大きな意義を持つのである。」

「ラナルド・マクドナルド。一八二四年、アメリカオレゴン州に生まれる。二十四歳のとき捕鯨船で憧れの日本に近づき、単身利尻島に上陸。長崎に連行され、収容された座敷牢で日本人に初めて英会話を教えた。一八九四年八月五日、ワシントン州フェリー郡でソイナラ(さよなら)と最後の言葉を残してこの世を去った。」



利尻島は、北海道北部、日本海に浮かぶ島で、利尻水道を隔てて北海道本島の西約20キロに位置し、北西約10キロの礼文水道を隔てて礼文島と相対する。

全島が成層火山利尻岳からなり、南北19キロ、東西14キロのほぼ円形の島である。

利尻岳は、深田久弥が掲げる日本百名山のうちの一つでもあり、その著書の中で、
「利尻島は、そのまま利尻岳であった」
と書かれている。

利尻富士とも呼ばれる美しい円錐火山であるが、頂上は北峰(1,719m)と南峰(1,721m)に分かれている。
島名はアイヌ語の“リイシリ”(高い島)に由来する。

集落はすべて海岸部に立地し、コンブ干し場が広がっている。沓形岬、オタドマリ沼、姫沼などの景勝地があり、利尻礼文サロベツ国立公園に指定されている。


冒頭は、利尻島、野塚にある「吉村昭文学碑」と「ラナウド・マクドナルド顕彰碑」の文を引用した。




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