夕べはパタゴニア京都へ行きました。烏丸御池の新風館1階です。
新風館は何回か行ってますが、実はパタゴニアは初めてです。
環境を考えるアウトドアショップですが、別に服を買いに行ったわけではありません。
この場所でドキュメント映画「シェーナウの想い」の上映会があったのです。
映画の後でトークセッションもありました。(画像からはどう見ても服やさんですが・・)
実は去年に一度見ていますが、とても感動したのでもう一度・・・
アウトラインを簡単に書きますと、”ドイツ南西部シェーナウ市に暮らす人々が
チェルノブイリ原発事故を契機に、「自然エネルギー社会をこどもたちに」
という想いからドイツ史上初の市民による電力供給会社を誕生させる・・・”ちらし
より抜粋。
写真右端のご夫婦が中心となって約10年間活動されました。
彼らが映画の中で言っていることは、
チェルノブイリ以来まず行った行動は、原発への反対運動
、デモ、メディアアピールではなく、節電でした。
身近から我々がまずできること・・・しばらくはとても不便な生活
を強いられます。電力供給している会社に、使用電力料金は高くなっても
よいから基本料金を下げるように交渉しました。
そしてついに自分たちで電力会社を作ってしまいました。
そして市と契約するまでに至りました。
素人集団が手探り状態で作った会社です。
次の壁は、既存電力会社からの送電線の買取です。
会社側は法外な価格を提示しましたが
市民はあらゆる寄付活動や賛同する企業・地元銀行などの協力を得て
買収金額を揃えました。
そしてとうとう市民による電力供給会社が設立され、稼動し、
今では国内外の5万人の契約者がいます。
ここまでくるには、2回の住民投票、議会・電力会社との交渉と
多難でした。
市民に電力供給するだけでなく、電気の買取もしますが
決して原子力発電からの電気は買わず、また原子力関連の会社からも
買わないという徹底ぶりです。
ドイツはなるほど環境先進国で、あらゆる場所でソーラー・小水力発電
を行なっており、発電も供給も身近です。日本との制度、意識の差を
感じます。
何より感動したのは、目標を定めたら、それに向かって、少しもぶれず
やり通したことです。そしてそれは次世代を担うこどもたちのために
他なりません!
機会を作ってぜひみなさんも見てください。