ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

グラジオラスが咲いた

2011-04-21 22:52:42 | Weblog
美しい。我が家のグラジオラス。
優雅な姿に朝からうっとりした。



でもやっぱり、真っ赤なグラジオラスも植えればよかったな。

さて、派遣会社から6月以降の契約、どうしますか?と聞いてきた。
おとといは、派遣先の部長から「できたら残って」と言ってもらったところだ。

むむむ。このご時世でありがたいことなのだが、
いまのところは中国語を使うチャンスがないし、
わたしはいま、中国語が使いたいわけなので・・・。
再就職先が決まらなかったとしても、派遣やアルバイトで、
中国語を使えるところがいいと思っているところだから、
明日、やはり延長しません、と部長に言おう。

今日の仕事は単純作業だった。
たぶん課長は、仕事をする気がある派遣さんには、
残業をさせてあげるべき、と思っている。
おかげで、ものすごい単純作業が大量に来た。
いやいや私は、やりたいこともあるので、早く帰宅したいのです。

頭の中がヒマだったので、いろいろと考えた。
「こんな仕事でも、正社員のときの給料よりもいい。続けるべきか」
「いやいや、流されたら飽きるし(もう飽きてるし)、40代こまるぞ」
「もういい歳だし、ここよりラクチンで、給料がいい派遣先見つからないかも」

で、最終的に、心に残ったのが、
「これまで反体制でやってきたのに、いまどっぷり体制側じゃん。これでいいのか」
だった。

確かに体制側は、お金をもってるから、流れてくるお金も多い。
それでも、優等生なんてさ!って思ってきたこれまでの人生を否定するような気がしてきて、
うへ~っ、げっぷ!って思った。
会社の空気には、世の中の役に立ってる、というか、
世の中的に自分は正しい、という確信がとけてて、
それに息が詰まるんだった。
もともと3月末までの話だったし、よくやったよ。

少し学習

2011-04-20 21:05:19 | Weblog
夕方18時、ある人からの電話を待って、会社そばの公園でぼーっとしていたら、
公園の入り口の門がしめられ、鍵をかけられてしまった。

まさに立ち去ろうとしている鍵を持ったおばさんの背中に「出してください!」と叫び、
予想外のことに面食らったおばさんが、ウロウロ無駄な動きをしているなか、
ジッと待ってなんとか出してもらった。

そのご近所さんらしいおばさんに、「この公園は6時までよ。私が帰っちゃう前でよかったわね」と
なぜか非常に恩着せがましく言われたが、ヘラヘラとしておいた。
十分見渡せる、ブランコがあるだけの小さな公園なんだから、
中に人がいないかどうか、確かめてから閉めようよ。と言いそうになったが、グッとこらえた。
大人だ。わたし。

そうこうしてても、
結局電話が掛かってこないので、場所を移動しながら、その相手に電話をしてみた。
先日登録した人材バンクの電話面談だったはず。
掛けてみると、電話口のお兄さんが、「すぐ担当から掛けさせます」とのこと。

数分後に電話を掛けてきたのは、中国人だった。
どうやら、すっかり忘れていたことに動揺しているらしく、日本語があやしい。
電話早々、私の中国語のレベルを聞かれた段階で、
「中国語にしましょう」と明るく言って、中国語に切り替えた。

初めて話す相手なのに、しかも携帯電話という電波のあまりよくない状況で、
ついでに、私は最近、あまり中国語を話していないのに、
中国語にしよう、とみずから言ってしまうほどの日本語だったわけだ。

まあ、中国人なので、中国語に切り替えたとたん、言いにくいこともはっきり言ってくれる。
「最近は、日本が不況なので、
中国に留学した後、そのまま卒業して就職してしまう日本人が多く、
そういう人にはたくさん仕事があるのだけれど、
あなたのような年齢の人で、ただ中国語が話せるというだけでは、
見つけるのはかなり困難です」と。

日本語で書くと、ビックリするくらいストレートだけれど、
中国語で話しているときには、このくらいのほうが、かえって落ち着く。
私も「そうだよね~」と言いつつ、向こうの物価や、お給料の相場の話を聞いた。
というか、「お給料はどのくらいをご希望ですか?」をやたら聞いてくるので、
「普通どのくらいなの?」と逆に聞くと、結局ネットで調べられる知識の羅列になって、
お互いに話に困った。

きっと今日、電話口で話した彼女は、
「日本にいる中国人留学生がそのまま日本企業に就職するには」の相談を専門としてるのだろう。
来月、上海に行く予定、向こうの様子を見て来る、と言ったら、
じゃあ、現地のスタッフを紹介します。こちらには、あまり向こうの情報がないのでと、
急に声が明るくなった。

そうか。彼女も困っていたんだな。

ということで、学んだ。
もう歳なので、これまでの仕事のつながりとか、私の性格とか、
とりあえず、私というものをまったく知らない人と再就職の話をするのは、かなり厳しい。
若ければ、未来に投資するわけだから、まだいろいろと方法があるけれど、
私の場合は即戦力です、と言いたいわけだから、そういうものなのだろう。
初対面の人と、そういう話をするからには、それなりの時間も必要だ。

今日、話をした相手は、カウンセラーなのか、中国で働くこと希望だから中国人ということで、
白羽の矢が立ったかわいそうな人なのかはわからないけれど、
私よりも若いお嬢さんを、あまり困らせてもいけないな。

今宵の月 17

2011-04-19 23:42:27 | Weblog
昨晩が満月だったっけ。

少し雲がかかって、ふしぎな月だった。



さきほどの地震、震度3くらいだったろうと思うのだけど、
震度3くらいだと、ツイッターのつぶやきも「揺れた~」くらいになった。

「揺れてる。大きい!」レベルのつぶやきは、震度4以上。

あとは「いきなり来たから近い」といったつぶやきなど、
みんなが「なまず化」していたり。
この1ヶ月で、私たちは大きく変わった。

変われるものだな。

内職

2011-04-19 21:28:25 | Weblog
今日は一変して、スマホをなでなでした。
「ぺそぎん」というアプリを入れたから。

いま、二頭身のペンギンが、時を知らせ、
桜の枝を持って、桜踊りしている。
時を知らせる「ぺそぎん」は、触ると、ちょっとだけ反応する。
桜踊りしている「ぺそぎん」は、応援したり差し入れをすると、
なにか言って、ポーズをとる。そして、経験値が上がる。
今日、仕事中にこっそり遊んでいたら、
「お遊び程度」から「見習い」に昇格した。

このどうでもいいけれども、愛してしまう無料版アプリが、
これまでダウンロードしたアプリのなかで、
いちばん動作が安定していて、安心して付き合えるような気がする。
スマホのパワー全開!とは言えないけれど、まあ、いいや。
広告も、あまり気にならない範囲だし。

最近断続的に読んでいる本は、
書かれている部分よりも、書かれていない部分に惹かれる。
というより、書かれている部分は、
書かれなかった部分の導入に過ぎない、というか。
これは、名著なのだろうか。

「あの人、何かいいたそうだったけれど、何だったんだろう」という印象は、
ずっとずっと残るものだから、
名著かどうかは別として、印象深い作品なんだろうな。
目が合うと伏せるような、思わせぶりな女性を思い出すので、
決して好きな本とは言えないけれど。

月が美しいと友人からメールが来て、
いそいで外に出てみたものの、
我が家の上は、まだまだ厚い雲に覆われていた。

気長に待つか。今日は寒いな。

爆発・・・寸前

2011-04-18 20:18:12 | Weblog
だんだん暴力的になってきた。
スマホをぶちたい気持ちが、どんどんつのる。
いや、もうペシって平手打ちした。

パソコンだと思うから悪い。
電話に毛が生えたの、と思っていればいい。

今日イライラしたのは、
私のスマホに、購入時、どんなアプリが入っているのか、
「フォルダ内全検索」が、かけられなかったから。
アイコンが見えているアプリしか、入っていないのか、本当に。

そういえば、パソコンでも、
こてこてと使わないソフトが入っているのがあるよな。
その感覚に近いのかな。

まったく、必要なものが見つからないぞ。
「アプリケーションの管理」で、
「強制停止」と「アンインストール」しかできなくてどうする。
アプリの概要を知ることができたり、そこからアプリが起動できなかったら、
そのアプリが必要かどうか、判断できないでしょう。
情報といえば、そのアプリがメモリをどのくらい使っているかと、
キャッシュ・・・、などなんだけど、
普通の人は、そのアプリがどのくらいメモリをくっているかでは、
必要かどうかを判断しないと思う。
そのへんだけパソコンでどうする。

あと、アプリのバグも多いような気がする。
「ったくよー!」とスマホのせいにしていたことの何割りかは、
アプリのせいだと、何となく今日思った。
スケジュールをうまく同期して管理できないのは、
冷静に考えれば、スマホのせいではなくアプリのせいだろう。

そうそう。電話なのよ。電話。
多くを求めるのはやめよう。
こんなに考えないといけない家電、ほんとに久しぶりだ。
ちくしょー、家電のくせに。

と、ここ数日かなり荒れているので、大好きなヤマブキの花を眺める。
八重が特に好きだ。


新宿区散歩

2011-04-17 18:58:55 | Weblog
今日は新宿を散歩した。

スタートは西新宿。
道の向こうに、お地蔵様がいらした。
道中安全を祈りつつ、帰宅して撮った写真を見たら、「咳止」と書かれている。
ノドが弱い私のためにいらっしゃるようなお地蔵様だ。



次は観音様。



で、早稲田に移動。
有名らしい鳥居。



裏道を歩くと、面白いお面がかかった家があった。



早稲田の幼稚園&小学校は、建物が舶来物のようだった。
おしゃれだ。



夏目漱石終焉の地という公園。

 

そのあと、別名「幽霊坂」をのぼると、似合う柳の木があった。



もうすぐ端午の節句だ。



街の中は、花があふれる。

 

古くからの街なんだなあ。ちゃんと銭湯もある。



お寺さんや神社も多い。



やはり狭い路地で一番怖いのは火事。江戸の名残り。



使われなくなった病院。なんとなく瀟洒な入り口。



ふと空を見上げると、虹が出ていた。
雨が降ったわけではないのに、なんだか幸運だ。



という、新宿と早稲田散歩は、友人に誘われて、
選挙ポスターを貼るボランティアのためだった。



家に帰ってきたら、グラジオラスの蕾に色がついていた。



みなが喜ぶ春の一日だった。

使いこなせない

2011-04-16 21:13:45 | Weblog
使いこなせない。XPERIA arcちゃん。

メールを入力しようとしても、
違うところをタッチしてしまって、
変な言葉が入力されてしまう。
以前の携帯のように、歩きながらはまず無理だ。
そもそも歩きながらメールをするな、ということだけれど、
「了解」と入力するだけでも一苦労。

パソコンのように、ローマ字入力をするわけなので、
かな入力の人は大変だろうなあ。
片手で操作するなら、前の携帯のように、「あいうえお」で
かたまっているほうが使いやすいだろう。

そして、着信音とか、壁紙とか、
いろいろと自分好みにしたいのに、
右クリックができないから、設定が非常に不便だ。
そう。パソコンは、右クリックができて「なんぼ」のもの。
左クリックと拡大縮小しかできなかったら、
それは、操作性として、かなり劣る。

まあ、当然かもしれないけれど、macとの親和性も低い。
USBケーブルで繋げば、データのやり取りができる、
というので試してみたけれど、できなかった。
これは、しょうがないか。
やっぱりiPhoneにすればよかったなあ。

それに、ネット遅い。
もう少ししたら改善されるらしいから、少し待つ。

あとは、ツイッターなどでスクロールしようとして画面をさわると、
意図しないものが拡大されてしまったりする。
つまり、
「いやいや、それがしたかったわけじゃない!」という気持ちに、
何度も何度もさせられる、というのが、購入後約2週間の感想。

歳なのかなあ。歳なんだろうなあ。
あと、ロジックが直観的ではないので、
本当にこれで使いやすいと思っている人が、
レビューの数ほどいるのか、すごく疑問。
日本人は真面目だから、123と進み、321と帰って来られる人が多いんだ。

ということで、今日はMacBookに入っている
ラフマニノフの曲をうつして、着メロに設定する、という欲求が満たされず、
非常にイライラした。

素直にiPhoneにしなかった私が悪い。

看法

2011-04-15 20:16:44 | Weblog
今日は給料日。
相変わらず、正社員だったころよりもお給料がいい。
売上の心配もしなくてよければ、
自分のやるべきことのプレッシャーに押しつぶされそうになることもない。
ただ淡々と、自分の仕事をこなすだけで、少し残業をしたら以前の給料をこえる。

もちろん、仕事が多くて、残業が多くなることもある。
でも、以前の仕事で、残業代が出ていたらどうだっただろう、など、考えるだけ無駄だ。
いまの仕事が、社会のために役立っているかも、ほとんど関係ない。
だから、自分の労働に対する報酬は、あくまでも相対的なものにすぎない。

ここのところ、ようやく、
いい大学を出て、安定した企業に入る人の考え方、
その生き方の健全さを実感した。
結局は、会社の立ち位置によって、自分の給料が変わる。
公務員は、つまり、公務員だ。
民間企業は、やはり税金にぶら下がっているほうが安定しているだろう。
資金の出所が安定していること、が、会社が安定していること。
自分のお給料が安定していること。
でも、それでは、私はつまらん。

能力の問題よりも、嗜好の問題。
食の好みのようなものだ。
みんな食べる。でも、どんな食べ物が好きかは、人それぞれ。
甘いものが好きな人は太り、しょっぱいものが好きな人の血圧は上がる。
仕事も同じ。
だから、自分を偉いと思う必要もなければ、卑下することもない。

昨晩、中国のラジオを聞いてた。
インターネットで聞ける。
ただし、macだと設定がなかなか面倒だ。WinXPが活躍している。

気になったニュースは2つあった。
1つめは、中国でも会社員に求められるものが大きく変わっている。
ものすごい競争社会で、大学生の就職難もあるし、
リストラもあるし、労働法が追いついているとは言えないだろう。
日本よりも景気はよさそうだけれど、
競争の厳しさは、日本以上かもしれない。

そんななかで、プレッシャーに負けず、自分のキャリアを築いていくのは、
とても厳しいことだ。
特に、上の世代は国営企業で働いてきた世代だから、
いま、はじめて直面する社会問題も多い。
いまの20代には、自分の頭で考えること、自分の価値観を大切にすることの大切さが、
これまで以上に求められる、と語っていた。
一人っ子政策で、大切に育てられた世代だ。問題も多い。

もう1つは、日本の震災のレポートだった。
日本経済の短観に対するレポートだったのだけれど、
記者は、大局的に見て、日本経済にたいした影響はない、と言っていた。
阪神大震災から10年経って、結局日本経済は大きな打撃を受けなかった。
いま少し不便だったとしても、10年後、おそらくほとんど影響がないくらい立ち直っているだろう、と。

ありがとう。

記者がもう1つ語っていたことは、いかにも中国らしい視点だった。
いま、日本人は被災地で働く自衛隊に対し、尊敬の念を新たにしていると。
そこで気になるのは、アメリカ軍との連携だが、
日本の市民は、アメリカの駐屯地をよく思っていないので、
にわかに被災地救援の枠をこえて、軍として関係が発展することはないだろう、というもの。

中国はやはり、自衛隊を軍隊だと思っているし、日本のうしろにアメリカを見ている。
ということは、虎の威を借る狐で、
この大震災の影響を乗り越えればいい、と、いうことなんだろうと思った。

うららかな午後

2011-04-14 14:29:37 | Weblog
今日は、午前中で仕事が終わってしまったので、午後、帰ってきた。
「会社にいること=仕事」だと思っている課長は、
無理に仕事を作ってくれそうな勢いだったんだけれど、
それをありがたがっていると「便利屋さん化」が進むので、
今日は「帰宅したいです」と言って帰ってきた。

確かに、派遣は時給仕事だから、「会社にいること=お給料」になる。
でも、だからといって、あまり本数の多くない電話番をし、
真面目な会社なだけに内職もできない、という状況で、
何時間も過ごすほどの度胸もない。

帰宅し、会社で食べる予定だったおにぎりを食べ、
「あれ、こんなに美味しかったっけ?」と思いながら、ゆっくりする。
そして、少しだけプランター農園の手入れをした。
まいた数だけちゃんと発芽したズッキーニちゃんが、
ここのところせまそうにしていたので、鉢を分け、
今朝、芽を出していたプチトマトに話しかけた。

そして、ふと思い出した。
先日、電車の中で、対面に座っていたおじさんは、
表紙に「ほめ日記」と書かれた大学ノートをもち、
何やら一生懸命に書き込んでいた。

自分のいいところ、他人のいいところを書き留めるようにして、
なるべくおおらかな心をもち、ポジティブな気持ちを持続しよう。
そう心がけていらっしゃるのだと勝手に解釈した。
本人に聞くわけにもいかないし。

ふわっと風が吹き、桜の花びらが舞う。

昨晩読んだ『潜入ルポ 中国の女』(福島香織著、文芸春秋刊)に記されていた、
たくましく生きる女性たちの姿を思い出した。
はらはらと散る桜の花と、中国女性のたくましさは、
今日、帰り道に考えたいと思ったことに、
何か少し、具体的なかたちを与えてくれそうだった。

どちらも私だ。