ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

看法

2011-04-15 20:16:44 | Weblog
今日は給料日。
相変わらず、正社員だったころよりもお給料がいい。
売上の心配もしなくてよければ、
自分のやるべきことのプレッシャーに押しつぶされそうになることもない。
ただ淡々と、自分の仕事をこなすだけで、少し残業をしたら以前の給料をこえる。

もちろん、仕事が多くて、残業が多くなることもある。
でも、以前の仕事で、残業代が出ていたらどうだっただろう、など、考えるだけ無駄だ。
いまの仕事が、社会のために役立っているかも、ほとんど関係ない。
だから、自分の労働に対する報酬は、あくまでも相対的なものにすぎない。

ここのところ、ようやく、
いい大学を出て、安定した企業に入る人の考え方、
その生き方の健全さを実感した。
結局は、会社の立ち位置によって、自分の給料が変わる。
公務員は、つまり、公務員だ。
民間企業は、やはり税金にぶら下がっているほうが安定しているだろう。
資金の出所が安定していること、が、会社が安定していること。
自分のお給料が安定していること。
でも、それでは、私はつまらん。

能力の問題よりも、嗜好の問題。
食の好みのようなものだ。
みんな食べる。でも、どんな食べ物が好きかは、人それぞれ。
甘いものが好きな人は太り、しょっぱいものが好きな人の血圧は上がる。
仕事も同じ。
だから、自分を偉いと思う必要もなければ、卑下することもない。

昨晩、中国のラジオを聞いてた。
インターネットで聞ける。
ただし、macだと設定がなかなか面倒だ。WinXPが活躍している。

気になったニュースは2つあった。
1つめは、中国でも会社員に求められるものが大きく変わっている。
ものすごい競争社会で、大学生の就職難もあるし、
リストラもあるし、労働法が追いついているとは言えないだろう。
日本よりも景気はよさそうだけれど、
競争の厳しさは、日本以上かもしれない。

そんななかで、プレッシャーに負けず、自分のキャリアを築いていくのは、
とても厳しいことだ。
特に、上の世代は国営企業で働いてきた世代だから、
いま、はじめて直面する社会問題も多い。
いまの20代には、自分の頭で考えること、自分の価値観を大切にすることの大切さが、
これまで以上に求められる、と語っていた。
一人っ子政策で、大切に育てられた世代だ。問題も多い。

もう1つは、日本の震災のレポートだった。
日本経済の短観に対するレポートだったのだけれど、
記者は、大局的に見て、日本経済にたいした影響はない、と言っていた。
阪神大震災から10年経って、結局日本経済は大きな打撃を受けなかった。
いま少し不便だったとしても、10年後、おそらくほとんど影響がないくらい立ち直っているだろう、と。

ありがとう。

記者がもう1つ語っていたことは、いかにも中国らしい視点だった。
いま、日本人は被災地で働く自衛隊に対し、尊敬の念を新たにしていると。
そこで気になるのは、アメリカ軍との連携だが、
日本の市民は、アメリカの駐屯地をよく思っていないので、
にわかに被災地救援の枠をこえて、軍として関係が発展することはないだろう、というもの。

中国はやはり、自衛隊を軍隊だと思っているし、日本のうしろにアメリカを見ている。
ということは、虎の威を借る狐で、
この大震災の影響を乗り越えればいい、と、いうことなんだろうと思った。