私も原発の恩恵を受けていた。
原発がつくられた当時、私には参政権がなかった。
でも、そんな言い訳は、
今回の原発事故で避難を余儀なくされ、
故郷を案じている多くの未成年の人たちに対して通じない。
これから生まれる生命。
全てに対し、言い訳は・・・、言うだけ恥だ。
先日、大震災前、会社ですごくゆるせない言葉を聞いた。
私の同僚である派遣さんが、全体のスケジュールから、
スタンバっている必要があるかないか、
もしすべてが自分のところに来たら、さばききれないが、と、
社員に相談したとき、社員が、こう言った。
「こんな仕事、まわらなかったら中国辺りに出せばすむことなんだからさ」と。
「てめーは、どんだけ偉いんじゃ~!」と、
もし私が社員だったら、そいつのネクタイをつかんで、
見下しながらクールに言ってやったところだろう。
さいわい、そいつより私のほうが背が高い。
さぞかし絵になった。
震災後なら、確実に実行にうつしていた。
派遣社員だろうがなんだろうが、気にすることはなかった。
人の命に軽重はない。
命とは、時間だ。
その時間を奪う権限は、誰にもない。
そして、いま、私が生きているのは、単なる偶然にすぎない。
だからといって、自分が幸運を享受すべき存在だとも思わない。
自分に対し幻想をもって想像するに、
もし私が被災したら、
自分よりも将来がある若い人を先に逃がそうとするかもしれない。
でも、そう実行しようが、実行しまいが、
そこに、本来的に、命の軽重はない。
ここ数年、私が一番むしゃくしゃするのは、
エリート意識と言うか、自分が偉い、自分は特別だと思いこんでいる人間の、
その醜さに接したときだ。
正直に言って、無性に、そいつを抹殺したくなってしまう。
そんなときに救ってくれるのは、
「自分のために生きる範囲はせまいけれど、他人のために生きる範囲は広い」という考え方だ。
だから、自分のせまい観念のなかにあるのではなく、
もっと広い視野をもつ必要性を自分に気づかせてくれたのだと、
そのための機会だったのと、無理に思い込むことにしている。
でも、本気で自分を偉いと思い込んでいるようなヤツは嫌いだ。
そして、自分はダメなんです。と言いつつ、
心の底では,自分は特別だと思いたがっているヤツも嫌いだ。
だからこそ、二元論的な神は、すでに論じるに値しないと思っている。
原発がつくられた当時、私には参政権がなかった。
でも、そんな言い訳は、
今回の原発事故で避難を余儀なくされ、
故郷を案じている多くの未成年の人たちに対して通じない。
これから生まれる生命。
全てに対し、言い訳は・・・、言うだけ恥だ。
先日、大震災前、会社ですごくゆるせない言葉を聞いた。
私の同僚である派遣さんが、全体のスケジュールから、
スタンバっている必要があるかないか、
もしすべてが自分のところに来たら、さばききれないが、と、
社員に相談したとき、社員が、こう言った。
「こんな仕事、まわらなかったら中国辺りに出せばすむことなんだからさ」と。
「てめーは、どんだけ偉いんじゃ~!」と、
もし私が社員だったら、そいつのネクタイをつかんで、
見下しながらクールに言ってやったところだろう。
さいわい、そいつより私のほうが背が高い。
さぞかし絵になった。
震災後なら、確実に実行にうつしていた。
派遣社員だろうがなんだろうが、気にすることはなかった。
人の命に軽重はない。
命とは、時間だ。
その時間を奪う権限は、誰にもない。
そして、いま、私が生きているのは、単なる偶然にすぎない。
だからといって、自分が幸運を享受すべき存在だとも思わない。
自分に対し幻想をもって想像するに、
もし私が被災したら、
自分よりも将来がある若い人を先に逃がそうとするかもしれない。
でも、そう実行しようが、実行しまいが、
そこに、本来的に、命の軽重はない。
ここ数年、私が一番むしゃくしゃするのは、
エリート意識と言うか、自分が偉い、自分は特別だと思いこんでいる人間の、
その醜さに接したときだ。
正直に言って、無性に、そいつを抹殺したくなってしまう。
そんなときに救ってくれるのは、
「自分のために生きる範囲はせまいけれど、他人のために生きる範囲は広い」という考え方だ。
だから、自分のせまい観念のなかにあるのではなく、
もっと広い視野をもつ必要性を自分に気づかせてくれたのだと、
そのための機会だったのと、無理に思い込むことにしている。
でも、本気で自分を偉いと思い込んでいるようなヤツは嫌いだ。
そして、自分はダメなんです。と言いつつ、
心の底では,自分は特別だと思いたがっているヤツも嫌いだ。
だからこそ、二元論的な神は、すでに論じるに値しないと思っている。