昨日のことです。いつもの
理髪店へ。理髪店にはいつも
バスで行きます。
乗車時間は4・5分程度です。
やってきたバスに乗りこむと、
車内は空いていて、皆座って
います。立っている人はいま
せんでした。
ただ、座れる席は後の方の席で、
ステップ(階段)を二段ほど
上がる必要があります。
そこで、後ろの席に行くのは
止めて、前で立つことにしました。
運転席のすぐ後ろには縦の柱
(ポール)があります。
杖を左手に持ち替えて、右手で
ポールをしっかり掴みました。
すると運転手さんが、私のほうを
振り向き、優しい声で、
「杖をお持ちですが、大丈夫ですか。」
「後ろのほうの席が空いていますが
よろしいですか。」
それは、"転ばないようしっかり
掴まって”と、注意するのではなく、
心のこもった気遣いの言葉でした。
申し訳ない気もしましたが、
「大丈夫です。後ろの席は、階段が
苦手なんです。お気遣いありがとう
ございます。」
私の声を聞くと、運転手さんはバスを
ゆっくり発車させました。その運転は、
できるだけ体が振られないように、
気遣っているようでした。
随分とバスを利用していますが、
今回のような体験は初めてです。
降車のバス停にバスが停まった時、
運転手さんに、
「いろいろお気遣いをいただき
ありがとうございました」と、再度
感謝の言葉を伝えて、下車しました。
理髪店は、担当が顔なじみの理容師
さんになり、いつもどおりですねと、
テキパキ散髪。支払いを済ませ、私が
外に出ようとすると、ドアをさっと
開けてくれて、
「お気をつけてお帰り下さい」と一言。
「一言の贈り物」を、二度もいただい
た日になりました。
さて今日はもうすっかり春の陽射し
です。昨日の出来事を思い出しながら、
また花を見ながら散歩です。
フキノトウ(蕗の薹)が顔を
出しています。
ツクシ(土筆)もあちらこちらに
見えています。
まるでお花畑です。
お世話している方が、「毎年ハナニラ
の球根を増やして、ここまでになった
んですよ。どうぞ撮ってください」
ありがとうございます。
シモクレン(紫木蓮)も満開です。
ユキヤナギ(雪柳)は真っ白です。
トサミズキ(土佐水木)の黄色い
花が青空に映えています。
ギブシ(木五倍子)の蕾が開き
かけています。
毎年ひっそりと咲く枝垂れ椿です。
ヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪の下)。
素敵な名前です。たくさん咲いています。
この桜は、大木の常緑樹の陰にあり、
しかもかなり高い位置に花をつけて
いるので、気づく人が少ないようです。
種類はよくわかりません。
早くも、ツツジが一輪の花をつけて
いました。ソメイヨシノの後の準備は、
とっくにできてますよと言わんばかり
です。
昨日の出来事を家人に話したところ、
「あなたね。頭はだいぶ白くなってるし、
手に杖だし。胸を張って歩いてるつもり
でしょうが、直ぐに背が丸くなる。
オットットットよ。あなたは大丈夫
のつもりでも、周りは心配してくだ
さっているのよ。」
そのとおりです。
歩ける幸せ。いつもかみしめています。
気遣ってくださった方々に、改めて感謝を
申しあげたいと思います。
彼岸過ぎれば風あたたっかく
木木の蕾も草の芽も
日々に色付き太り出す。
春ウララの季節やってきた!!
今日は心温まるお話を有り難うございます。
優しい運転士さんに私からもお礼が言いたいです。
ただ車内前方の席に腰掛けていた方が席を譲って下されば
尚良かったですね。
昨日電車で斜め向かいの方が年配の男性に席を譲ろうと
立ったところ、すかさず中年の女性が先に座ってしまった!
直ぐに気付き男性に譲ろうとしましたが、男性は固辞しました。
とても醜い光景でした。
楽しくなります。
春うらら。まさにそうですね。
コメントをありがとうございました。
本当に優しい運転手さんでした。
うれしい思いでした。
世知辛い世の中ですが、冷たい
方ばかりではありませんね。
大変そうな方を見ると、ひよこさん
のように、すっと席を譲って下さる
方が、結構おられるように感じています。
「ありがとう・ありがとうございます」
の言葉が、自然と交わされるような
社会になればいいですね。