地酒屋のロックンロール日記

酒好き・音楽好きの仕事がらみと個人事をつらづらと・・・

平成24年5月14日(月)  晴れ   藤居です。

2012-05-14 18:57:19 | 焼酎


「泰明」  藤居 淳一郎 見参


大分からやってきました。  焼酎と日本酒の違いはあれ 造り手同士、鷹来屋 浜嶋さんとは大の仲良しです。

ロックンロール日記には圧倒的に日本酒蔵の登場率が高いですが、そこに藤居さんが切り込んできました!


まずは店頭試飲販売お疲れ様でした。



昨年より発売の「涼やか泰明」  ラベルの裏が金魚になっています。

藤居醸造店   HP クリック


焼酎業界、麹造りはドラム式自動製麹機が多い中、全量 箱麹による手造り麹で頑張っています。

日本酒も造れるくらいの立派な「室」です。

では以下 藤居さんの「淳一郎の俺にも言わせろ!」です。




麹造りについて

当蔵の麹造りは、全量室蓋(むろぶた)という一升(約2k)程の蓋に小分けして造っております。
この製法は創業以来、守り続けているものでもあり、小分けする事で麦に麹菌が均一に付き、原料の旨味や甘みを十分に引き出す事が出来ると信じ
これからも守り続け伝えていこうと思っております。
まさに、手造りは当蔵の一番のこだわりと言えます。

 


ふんわり涼やか泰明について

この焼酎を造ろうと思ったのは、以前より、清酒業界には季節商品の新酒・夏酒・ひやおろし等あり、焼酎の業界には、あまり見かける事がありませんでした。

確かに、焼酎は決まった時期にしか造る事が出来ず、年間を通して出荷できると言うイメージがあります。
だったら、その季節、夏なら夏に向いた飲み方、ロック、冷や、そして、冬なら、お湯割り、燗に向いた焼酎をつくれればと思いました。

そしてまず、第一段として、特蒸泰明の「中取り」をする事で、香ばしい香りを残しつつ、キレの良い焼酎、ロック、冷やに向く焼酎に仕上げました。

度数19度 中取りをとった後に加水します。

※中取りとは、

この場合、蒸留して出来上がった特蒸泰明の原酒タンクの真ん中の部分だけを、当蔵独自の方法で抜き取ります。
タンクの上層部は、フーゼル油が浮き、下層は味の重たい部分がオリとなって沈んでいます。
真ん中の部分は、そう言った部分では無く、香りは残しつつキレの良い、まさに贅沢な焼酎と言えます。

 

飲み方について

この焼酎は、アルコール度数を19度に加水して仕上げています。

まさに、暑い季節に、ロックや冷や飲んでいただくと、美味しく、尚かつ、夏を涼しく乗り切っていただきたいと思います。

 

焼酎も落ち着いてきた中、これからが本当の実力が試される時期かもしれません。
その中でも藤居さんはいろいろ考え、悩みながら前へ進んでいると思います。

まあ夏の焼酎で謳うなら発売は6月からで充分ですので藤居さん来年はご一考ください。