13時の開場を前にたくさんのお客様がお並びになりました。
入場の瞬間の盛り上がりを演出するために
今回選んだ曲はこれです。
ローリング・ストーンズ/レット・イット・ブリード 1970年発売
前作の「ベガーズ・バンケット」で何かをつかんだ
ストーンズの新しい夜明けを告げる名盤です。
今でもライブで歌われる曲も多数収録
たくさんのゲストミュージシャンとともに前作の土っぽい感じを残しつつ
緻密なアレンジでコクみたいなものを醸しています。
「ライ・クーダー」からギターのフレーズぱくられたとかも言われましたが、
堂々のストーンズ節に仕上がっています。
高校の時このアルバムを買った時変なジャケットだなと思ったのは、
今も変わりません。
「ギミー・シェルター」のイントロが会場に響く中、試飲会は始まりました。
こんな日本酒の試飲会は他に無いでしょう
続いての選曲は
キンクス/ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ
1968年発売
キンクス/マックスウェル・ヒルビリーズ
1971年発売
60年代のUKロックを代表するバンド
「ロング・トール・サリー」でデビュー
あの有名な「ユー・リアリーガット・ミー」でブレイク!
初期のビートバンド的なスタイルから徐々に
レイ・デイヴィスの造り出す寓話的なストーリーをキャッチーなメロディと
やや脱力系のパブロックっぽい演奏にのせ
「コンセプト・アルバム」として完成させています。
数あるキンクスの「コンセプト・アルバム」の中でも一番のお気に入りが
この「ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ」
ビートルズが巻き起こした「サイケデリック・ミュージック」とは別の方法で
ある意味「サイケ」をキンクス流に表現したものと私は思います。
イギリスの田舎を舞台にした牧歌的な曲が並ぶ中
ひねりの利いた演奏とアレンジが「ビーチボーイズのペットサウンズ」
「ビートルズのサージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」
と同じく時代の香りを閉じこめた名盤です。
この帯付を手に入れた時は日本独自のジャケットと帯デザインに感動!!
甲斐バンドの「裏切りの街角」の元ネタかと思わせる曲もあり
その3年後に出た「マックスウェル・ヒルビリーズ」は
メンバーの出身地をタイトルに社会風刺を込めた傑作
これ以降はコンセプトが少々難解になっていくのです。
日本酒の会にこんな曲をかけつつ
何人かの音楽好きな方が声を掛けて頂けるのが
私の密かな楽しみ
帯付レコードお持ちの方は
是非 はりきり企画部 リサイクル課まで