以前、変わったグラスで、アイビー柄の作品を作りました。
この作品は、残念なことにガラスの色のせいで思ったように段彫りの効果がでなくて、平彫りっぽくなってしまい、自分としてはちょっと不本意でした。そこで、同じデザインで、瑠璃色の被せガラスで再挑戦したのがこちらの作品です。
1枚のパターン図を、グラスを一周させて表裏のない作品に仕上げています。 裏、表で2枚の図柄を配置するほうがずっと容易なのですが、どうしてもツタのつるのしなやかな流れを表現したくて、グラスの外周形状に合わせて描画しました。写真では良く判らないと思いますが、ツルの部分は砂をかけず透明の青のままにしてアクセントにしています。
瑠璃色のガラスは、グラデーションを入れるのがとても難しい。ブラストの”圧”(砂を吹き付ける時の強さ)をごく弱くし、根気よくゆっくり色を落としていきましたら、いい感じのハイライトが入りました。
恒例の、グラスを手に持ってみたシーン。
グラスの底にもアイビー親子。(^^)
まあ、なんとかかんとか、想定どおりのできばえです。
私は具象画が苦手なので、どうしても、こういったデフォルメした抽象的なデザインになってしまいます。これも個性ということで。(^^)
涼しげでこれからの季節にぴったりな感じです。