ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

葡萄のタンブラー for my friend

2012年07月22日 | ガラス工芸・サンドブラスト

 

(なんか、いつのまにかGooブログのデフォルトのフォントサイズが小さくなってしまったようなので、あえて大きくしてみました。)

きせガラスの段彫りの練習もかねて、会社の友人にプレゼントするために作ったグラスです。

まだまだ未熟で、本来ならば、とても人様に差し上げられるレベルではないのですが、作品を世に送り出さないことには進歩もないわけで、正規の講習の合間に、あえてプレゼント前提の作品も作っています。

段彫りの難しいところは、色ガラスの厚みが全体的に均一ではなく、コップの場合は、上が薄く、下が厚い、またところどころ、薄い部分もあるという、ムラにいかに対応するかということなのです。

このコップは、上の部分がかなり薄くて、ちょっと彫っただけで、すぐに色が飛んでしまうので、非常に苦労しました。でも、重なるパーツの境界をはっきりさせようと彫りすぎると、あっという間に図柄が抜けてしまい、つまり完全に失敗、、、となるので、今回は安全を優先しました。

上の写真では、はっぱがなんとなく輪郭がぼやけてしまっていますが、彫り始めのため、かなりビビリ気味に作業した結果といえます。今思えば、後方の葉は、もう少し色を落としていたら、境界がくっきりしていたかもしれません。でも、すべては後になってからしか言えないことなのですよ・・・。

このグラス、下の部分はものすごく色ガラス層が厚くなっています。個人的な好みで、ぶどうの房の下の部分は、あえて濃い色のままにしました。房の上の色ガラス層はかなり薄くて、いやがおうでも薄い色にならざるをえませんでした。ここがきせガラスの段彫りの難しいところです。

それでも、われながら、ぶどうの球体をイメージするグラデーションはうまくできたかなと自画自賛しています。(^^;;;

きせガラスの、しかも小作品はよほど目立つ失敗をしなければ、さしあげるお相手からはとても喜んでいただいています。ガラス工芸でも、サンドブラストという分野がかなりマイナーなため、一般に知られていないということもあって、どれが巧くてどれが下手かという、基準のようなものがないからかもしれません。

サンドブラストのプロの方が見たら、”コイツ、まだまだだなぁ・・・”というような拙作かもしれませんが、ワタシ自身は、作品が完成したことの嬉しさから、”われながら、うまくできたじゃーん!”と手前味噌で、ダンナに見せびらかしたりして、嬉々としているのですから・・・。まあ、おめでたくも幸せな趣味だと思います。