つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

令和参年 小正月に炎立つ。

2021年01月17日 13時01分15秒 | 日記
      
映画版「鬼滅の刃」の主題歌「炎(ほむら)」がヒットしているという。
作品が記録的なのだから、楽曲に注目が集まるのは自然なこと。
その歌の世界は「鬼滅隊」の“炎柱(えんばしら)”「煉獄杏寿郎」を連想するという。
--- 僕はまったく分からないのだが、炎の持つ効力には興味がある。

人類が文明を築き、発展させた一因は「火」を「使う」ようになったからだと思う。
火は、暗闇を解消し、暖をくれ、外敵を遠ざけてくれた。
煮る・焼く・燻すなどの調理によって糧を保存し、食文化ができた。
土を焼く器ができ、鋼を鍛えて武器が造られた。

また、人は火を見ることで、癒しや興奮、連帯を得るらしい。
「火祭り」や「花火」などは典型だろう。
それは鳥や獣にはない、人だけが有する感覚だと思う。



火を使う伝統行事として、この時期に身近な1つが「左義長」。
年明けから2週間余りが経った「小正月」に
門松、注連(しめ)飾りや、書き初めの書などを焚きあげる。
本日(2021/01/17)、津幡町の「清水八幡神社」にて行われた左義長へお邪魔した。





結界中央に敷いたトタンの上で、明々と燃える炎。
氏子さんたちが見守る中、訪れた近隣の人たちが次々と正月飾りを投じ、
その度に火の粉が舞い上がっていた。
当然だが、近付くと熱を感じる。
寒さ厳しい物静かな冬にあって、炎はまるでそれ自体が生きもののように躍動していた。

また、訪問者の多くがお宮さんにお参りをし、
帰りがけに社務所に立ち寄り「ふるまい餅」に手を伸ばす。
もちろん、僕もお相伴に与(あずか)り、紅白の角餅を頂戴した。



さて、この左義長、各地で呼び名が異なると聞く。
「とんど」、「どんど」
「さいの神」、「三九郎(さんくろう)」
「さいと焼き」、「鬼火焚き」等々。
それぞれに由来があるのだろう。
拙ブログをご覧の貴方のところは、どんな名前だろうか?
コメント
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