つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

秋風に 棚引く雲の 絶え間より 漏れいずる陽の 碧は清けし。

2018年10月13日 18時54分08秒 | 自然
週末に晴れ間を拝めるのは、久しぶりに思える。
随分と長雨や台風に祟られてきたが、
ようやく秋らしい爽やかな朝の気配の中で、散歩を楽しんだ。
今日は、そんな津幡町の秋の様子を投稿する。

少し雲の多い青空の下、小さな赤い実を付けた「モチノキ」。
本州中部以西から九州沿海の山地に分布する常緑樹。
際立った特徴はないが、安定した樹勢は日本庭園に欠かせない「庭木の三大名木」の一つ。
ここ北陸の民家にも多くの姿が見受けられる。

道端へ視線を移すと、秋の野花が風に揺れていた。

「セイタカアワダチソウ」。
北米原産で、20世紀初頭から日本へ上陸。
その姿が目立つようになったのは、アメリカとの関係が深くなった戦後と言われている。

「薄(ススキ)」。
セイタカアワダチソウと生息領域を争う在来種。
どちらも少々地味ながら、よくよく眺めてみると美しい。

近所のイチョウ並木も色づいてきた。
まだ黄葉の途上で、やや緑が混ざった「蘗(きはだ)色」といったところか。
しばらく朝晩は気温が下がる予報。
進行は早いかもしれない。

イチョウの枝には「女郎蜘蛛(じょろうぐも)」。
夏に比べ日差しが弱くなり、生き物の動きも緩やかになる時期。
やがて来る冬に備え、獲物を捕獲すべく大きな巣を張っていた。

『夕焼小焼の 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か
 山の畑の 桑の実を 小籠(こかご)に摘んだは まぼろしか
 十五で姐や(ねえや)は 嫁に行き お里のたよりも 絶えはてた
 夕焼小焼の 赤とんぼ とまっているよ 竿の先』
(作詞:三木露風/作曲:山田耕筰)
思わず口を突いて出るのは、秋を連想させる童歌。
朝に見る「アキアカネ」は実に大人しかった。

黒猫と対峙する「りくすけ」。
相手がなかなか逃げ出さないものだから、チラチラと振り返り不安気。
僕が追っ払った後、ようやく「ワン!」と一鳴きした(笑)。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする