つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

嚔と欠伸は魔の使い。~ ハクション大魔王。

2018年06月24日 19時37分38秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第八十七弾は「大人になったアクビちゃん」。

『ハクション大魔王』は、昭和44年(1969年)の秋から、
フジテレビ系で全52回・104話が放送されたTVアニメ。
「タツノコプロ」お得意のドタバタギャグコメディーである。

主人公は、魔人「ハクション大魔王」。
気が優しくて涙もろく、算数とブルドッグが苦手。
魔法の壷の近くで誰かがクシャミをすると、壺の中から現れる。
その時の決め台詞は「呼ばれて、飛び出てジャジャジャジャーン」。
クシャミをした人を主人と認識して、絶対服従。
再び主人がクシャミをすると壷の中に戻る習性を持つ。

ヒロインは、大魔王の娘「アクビ」。
気が強く、お転婆でイタズラ好き。
あくびをされると「出まして来ましてアクビちゃーん」の台詞と共に、
壺の中から登場。
“変身魔法”が得意で、昆虫や鳥などの小動物に化けることが多い。
何ともコケティッシュで可愛らしい女の子。
きっと妙齢になれば、美人でセクシーに変身するに違いない!
…と考え、今拙作のモチーフにしてみた。

それにしても、魔法使いが「嚏(クシャミ)」と「欠伸(アクビ)」という設定は、
なかなか穿った見方だと思う。
どちらも、病気の予兆や体調不安定のサインかもしれない生理現象。
古来「魂が抜ける」とされ、発生の際に「呪い(まじない)」を唱えたり、
厄払いの行動を取ったりする事は、洋の東西を通じて珍しくない。
人智を越えた「魔法」を操るキャラクターには、ピッタリの名前だ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする