僕の名前は「りくすけ」。
7歳になったばかりの、去勢された雄のチワワだ。
人間界の基準ではシニアの仲間入りになるようだが、
加齢からくる健康面の不安は、特に感じていない。
今回は、僕の散歩の様子を綴る後編にお付き合いください。
きのうの前編は、家を出て「津幡中央公園」に至るまでを紹介した。
少々余談になるが、この公園という所は犬族にとって、情報収集の拠点。
散乱しているマーキングから、犬種、年齢、健康状態、性別などを知り、
ご近所の勢力分布を推し量るのだ。
コレは散歩中も同様で、電柱とか門柱とか欄干とかの匂いを嗅ぐのは、
大切なチェック作業なのである。
…閑話休題、本編に入ろう。
ここは津幡町中心部の通称「シグナス通り」。
命名の由来になったのは、画面右の茶色くて四角い建物、
「津幡町文化会館シグナス」だ。
シグナスは、星座の「白鳥座」の意味で、町の鳥・白鳥にちなんでいる。
教育関係の行政窓口、町立図書館、児童センターが一体になり、大ホールのキャパは802席。
開館は平成17年だから、やがて10周年である。
それを記念して、こんなポスターが掲示されていた。
♪ドラァ~マァティィィック…レイン!
ご興味のある方は、是非どうぞ。
チケットは1枚5,000円です。
さて「シグナス通り」は、現在のメインストリートだ。
道の両側には様々な店舗が並んでいる。
<お好み焼き「道頓堀」前にて撮影>
<回転寿司「海王」前にて撮影>
他にも、ラーメン・カレー・カフェ・居酒屋といった飲食関係。
不動産屋、クリーニング店、ドラッグストアにスーパーマーケット、
眼鏡チェーン、学習塾やエステサロン、携帯ショップ、
僕のホームドクターの動物病院などがあり人出も交通量も多い。
一方、かつての繁華街はひっそりとしている。
通称「パピィ1通り」(津幡中央銀座商店街)。
金沢・富山・能登、三方向への分岐が交錯した旧・北国街道沿いの商店街だ。
命名の由来は、洪水の発生を未然に報せた津幡町の「忠犬伝説」だろう。
(※2015年9月12日に関連投稿アリ)
飼い主は、この商店街への思い入れが強いらしく、
散歩コースの定番になっていて、いつも盛んにシャッターを切る。
そんな時、上目遣いに観察すると、
少し酔ったような、捉えどころのない表情をしている事が多い。
きっと、頭の中では、時間が錯綜しているのだろう。
網膜に映っているのは現実の風景なのだが、脳裏に浮かんでいるのは昔の面影。
意識が記憶に支配されているのだ。
僕にも分かる。
ふとした拍子に好物のバナナの味を思い出すと、
目を閉じ、無意識のうちに何度も舌を出し入れしてしまう。
追憶に浸っている訳だ。
次の行き先は「白鳥(しらとり)神社」。
案内看板によれば、1800年の歴史と由緒あるお宮。
雨乞いの霊験あらたかで、何度も飢饉のピンチを救ってきたのだという。
(※2010年10月6日に関連投稿アリ)
飼い主は散歩中に、よく神社へ立ち寄りお参りをする。
熱心に何の願い事をしているのだろうと耳をそばだててみると…
『どうか、今日の12Rが的中しますように。』
「何だ競艇か。神頼みかよ。」とは思うが、まあいい。
この人の趣味だ。当たったら奢ってね。
ところで、どこの神社にもある「狛犬」。
犬とは言うが、モデルは猫族のライオンらしい。
親近感が湧かないのも無理はない。
ホラ、似てないでしょ?
こうして1時間あまり、アチコチを巡って帰ってきたらお楽しみが待っている。
運動の後のミルクが美味い!
この一杯は堪えられませんな。
一心不乱に飲んで、舐め切ったら、しばし放心…。
嗚呼、生きてて良かった。
きのう「飼い犬稼業は気楽だ」と言ったが、中には、酷い扱いを受けている奴もいる。
不潔な環境に置かれていたり、世話を放棄して捨てられたり、虐められたり。
幸か不幸かの運命を分けるのは、結局、飼い主次第なのだ。
温かな家に住み、飯は旨いし、散歩は楽しく、安らかに眠れる。
もう、望むものはない。
ここでの暮らしは気に入っている。
…以上、ある冬の日の散歩の巻でした。
7歳になったばかりの、去勢された雄のチワワだ。
人間界の基準ではシニアの仲間入りになるようだが、
加齢からくる健康面の不安は、特に感じていない。
今回は、僕の散歩の様子を綴る後編にお付き合いください。
きのうの前編は、家を出て「津幡中央公園」に至るまでを紹介した。
少々余談になるが、この公園という所は犬族にとって、情報収集の拠点。
散乱しているマーキングから、犬種、年齢、健康状態、性別などを知り、
ご近所の勢力分布を推し量るのだ。
コレは散歩中も同様で、電柱とか門柱とか欄干とかの匂いを嗅ぐのは、
大切なチェック作業なのである。
…閑話休題、本編に入ろう。
ここは津幡町中心部の通称「シグナス通り」。
命名の由来になったのは、画面右の茶色くて四角い建物、
「津幡町文化会館シグナス」だ。
シグナスは、星座の「白鳥座」の意味で、町の鳥・白鳥にちなんでいる。
教育関係の行政窓口、町立図書館、児童センターが一体になり、大ホールのキャパは802席。
開館は平成17年だから、やがて10周年である。
それを記念して、こんなポスターが掲示されていた。
♪ドラァ~マァティィィック…レイン!
ご興味のある方は、是非どうぞ。
チケットは1枚5,000円です。
さて「シグナス通り」は、現在のメインストリートだ。
道の両側には様々な店舗が並んでいる。
<お好み焼き「道頓堀」前にて撮影>
<回転寿司「海王」前にて撮影>
他にも、ラーメン・カレー・カフェ・居酒屋といった飲食関係。
不動産屋、クリーニング店、ドラッグストアにスーパーマーケット、
眼鏡チェーン、学習塾やエステサロン、携帯ショップ、
僕のホームドクターの動物病院などがあり人出も交通量も多い。
一方、かつての繁華街はひっそりとしている。
通称「パピィ1通り」(津幡中央銀座商店街)。
金沢・富山・能登、三方向への分岐が交錯した旧・北国街道沿いの商店街だ。
命名の由来は、洪水の発生を未然に報せた津幡町の「忠犬伝説」だろう。
(※2015年9月12日に関連投稿アリ)
飼い主は、この商店街への思い入れが強いらしく、
散歩コースの定番になっていて、いつも盛んにシャッターを切る。
そんな時、上目遣いに観察すると、
少し酔ったような、捉えどころのない表情をしている事が多い。
きっと、頭の中では、時間が錯綜しているのだろう。
網膜に映っているのは現実の風景なのだが、脳裏に浮かんでいるのは昔の面影。
意識が記憶に支配されているのだ。
僕にも分かる。
ふとした拍子に好物のバナナの味を思い出すと、
目を閉じ、無意識のうちに何度も舌を出し入れしてしまう。
追憶に浸っている訳だ。
次の行き先は「白鳥(しらとり)神社」。
案内看板によれば、1800年の歴史と由緒あるお宮。
雨乞いの霊験あらたかで、何度も飢饉のピンチを救ってきたのだという。
(※2010年10月6日に関連投稿アリ)
飼い主は散歩中に、よく神社へ立ち寄りお参りをする。
熱心に何の願い事をしているのだろうと耳をそばだててみると…
『どうか、今日の12Rが的中しますように。』
「何だ競艇か。神頼みかよ。」とは思うが、まあいい。
この人の趣味だ。当たったら奢ってね。
ところで、どこの神社にもある「狛犬」。
犬とは言うが、モデルは猫族のライオンらしい。
親近感が湧かないのも無理はない。
ホラ、似てないでしょ?
こうして1時間あまり、アチコチを巡って帰ってきたらお楽しみが待っている。
運動の後のミルクが美味い!
この一杯は堪えられませんな。
一心不乱に飲んで、舐め切ったら、しばし放心…。
嗚呼、生きてて良かった。
きのう「飼い犬稼業は気楽だ」と言ったが、中には、酷い扱いを受けている奴もいる。
不潔な環境に置かれていたり、世話を放棄して捨てられたり、虐められたり。
幸か不幸かの運命を分けるのは、結局、飼い主次第なのだ。
温かな家に住み、飯は旨いし、散歩は楽しく、安らかに眠れる。
もう、望むものはない。
ここでの暮らしは気に入っている。
…以上、ある冬の日の散歩の巻でした。