つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

リバイバルか?アナクロニズムか?

2015年08月16日 21時06分22秒 | これは昭和と言えるだろう。
総務省発表によれば、去年10月1日現在の日本総人口は、
推計で、前年比21万5000人減の1億2708万3000人。
うち1945年8月15日以降の戸籍登録者、
いわゆる「戦後生まれ」が、初めて全人口の8割を超えた。
きのうの投稿でも触れたが、世代の入れ替わりは着実に進んでいる。

日本が、そうした「交代劇」を初めて意識したのは、
今からおよそ30年前の1980年代。
戦後生まれが総人口の過半数を上回った転換期である。

「東京ディズニーランド」が開園。
“目に悪い”と言われた「インベーダーゲーム」と、
“耳に悪い”と非難された「ウォークマン」が大ヒット。
グルメにボディコン、宮殿ディスコ。
世の中が“なんとなくクリスタル”に見えた当時、
右肩上がりの勢いだった雑誌は「週刊少年ジャンプ」。
その黄金期の屋台骨を支えた作品が、最近、蘇ってきた。
…先日、津幡町の自動車店で、こんな幟を見つけた。

 

「鳥山 明」氏のデビュー作、
昭和55年(1980年)~昭和59年(1984年)に連載された「Dr.スランプ」が、
スズキの軽自動車「ハスラー」のイメージキャラクターになっている。

確かにハスラーのコンセプト“遊べる軽”と、
連載当時の誌面を縦横無尽に駆け回り、
ブラウン管を席巻したギャグのセンスは似ている。
また、1台で多くの要素を兼ね備えた点…
カラフルな色合いで、燃費も手頃。
昨今の高級軽自動車にしてはお値打ちな価格設定。
丸目で可愛らしい外観…といった「オールインワン思想」は、
いかにも「Dr.スランプ」直撃の40~50代好みかもしれない。
ターゲットに相応しい起用だと言えるだろう。

もう一つ、アルプラザ津幡の店頭で、こんなポスターを発見した。

 

「寝たばこ火災防止」の啓蒙である。
起用されたキャラクターの「めぞん一刻」は、
昭和55年(1980年)~昭和62年(1987年)の連載。
喫煙習慣の中心は、やはり40~50代という事なのだろう。

どちらも狙い所は合っている。
コメント
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