「今日の一枚」は、本津幡駅構内に停車中の鈍行列車。
撮影時間は、今朝の7時過ぎ。
通勤・通学のピーク時だけに、窓越しに立ち席の乗客の姿が見える。
本日は、石川県内の私立高校入学試験日。
きっと、この車両にも試験会場へと向かう受験生が乗っていたに違いない。
日本の義務教育は9年間。
その範疇を出る意味で、小中と公立高を選んだ者にとっての高校受験は、
人生で初めて訪れる「勝負時」だ。
何しろ、規定点数に達せず試験をパスできなければ、ふるい落とされてしまうのだ。
経験値の少ない子供には、否応なくプレッシャーが圧し掛かる。
重圧を振り払うには努力しかない。
…時を遡る事、30数年前。
受験生だった頃の僕は、それなりに頑張った。
剣道部の活動を終えて以降、生活スタイルを朝型に変更。
何かの雑誌で『脳は寝起きに記憶力がアップする』という記事を読み、実践してみたのだ。
起床時間は朝4時。
傍らのトランジスタラジオから微かに聞こえる「いすゞ歌うヘッドライト」をBGMにしつつ
寒さに悴む指に息を吹きかけつつ、鉛筆を握った。
放課後は、夕食を挟んで、机に向かう。
BGMは、やはりラジオから流れる流行歌だった。
就寝は夜10時である。
…そんな数ヶ月を送って迎えた試験日当日。
僕は、不安と緊張を抱えて、列車に揺られた。
撮影時間は、今朝の7時過ぎ。
通勤・通学のピーク時だけに、窓越しに立ち席の乗客の姿が見える。
本日は、石川県内の私立高校入学試験日。
きっと、この車両にも試験会場へと向かう受験生が乗っていたに違いない。
日本の義務教育は9年間。
その範疇を出る意味で、小中と公立高を選んだ者にとっての高校受験は、
人生で初めて訪れる「勝負時」だ。
何しろ、規定点数に達せず試験をパスできなければ、ふるい落とされてしまうのだ。
経験値の少ない子供には、否応なくプレッシャーが圧し掛かる。
重圧を振り払うには努力しかない。
…時を遡る事、30数年前。
受験生だった頃の僕は、それなりに頑張った。
剣道部の活動を終えて以降、生活スタイルを朝型に変更。
何かの雑誌で『脳は寝起きに記憶力がアップする』という記事を読み、実践してみたのだ。
起床時間は朝4時。
傍らのトランジスタラジオから微かに聞こえる「いすゞ歌うヘッドライト」をBGMにしつつ
寒さに悴む指に息を吹きかけつつ、鉛筆を握った。
放課後は、夕食を挟んで、机に向かう。
BGMは、やはりラジオから流れる流行歌だった。
就寝は夜10時である。
…そんな数ヶ月を送って迎えた試験日当日。
僕は、不安と緊張を抱えて、列車に揺られた。