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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町で胸を高鳴らせた70年代。

2012年11月20日 08時20分34秒 | これは昭和と言えるだろう。
「今日の一枚」は、サークルK本津幡駅前店の店頭に掲示された
「週刊少年ジャンプ」発売告知である。
撮影したのは、きのうの朝だから、現在の発売曜日は「月曜日」。
僕が定期購読していた当時は、1日遅かったはず。
毎週火曜日がやって来るのを、指折り数えて待っていたものである。

1970年代のジャンプは、伸び盛りの勢いがあった。
表紙には「100万部突破!」「200万部突破!」の大見出しが躍り、
発行部数は右肩上がり。
積極的に新人作家を起用して、常に新風を送り込み、
人気作家に成長すれば専属にして、他誌との差別化を図る。
読者アンケート至上主義に基づく誌面構成と編集方針。
そうした“ジャンプ・スタイル”は、ある程度受け手の要求に敵い、
送り手の切磋琢磨を生んで、ヒットを量産した。
例えば…

@サーキットの狼…「池沢さとし」。
@アストロ球団…「原作:遠崎史郎、漫画:中島のりひろ」。
@こちら葛飾区亀有公園前派出所…「山止たつひこ」。
@包丁人 味平…「原作:牛次郎、漫画:ビック錠」。
@ど根性ガエル…「吉沢やすみ」。
@侍ジャイアンツ…「原作:梶原一騎、漫画:井上コオ」。
@東大一直線…「小林よしのり」。
@男一匹ガキ大将…「本宮ひろし」。
@ハレンチ学園…「永井豪」。
@ぼくの動物園日記…「原作:西山としお、漫画:飯森こういち」。
@はだしのゲン…「中沢啓治」。
@女だらけ…「柳沢きみお」。
@ドーベルマン刑事…「原作:武論尊、漫画:平松伸二」。
@1・2のアッホ…「コンタロウ」。
@リングにかけろ…「車田正美」。
 (但し個人的に好きだったのはブーメランフック登場以前まで。
  真面目なボクシング時代に限る)
@ホールインワン…「原作:鏡譲二、漫画;金井たつお」。
@コブラ…「寺沢武一」。

順不同、作家陣の名前は記憶に頼っているため不備もあるかもしれない。
思いつくままに列挙しただけでもこれだけ並ぶという事は、
改めて、自分自身がいかに熱心な「愛読者」だったかを認識した。

そして年に一度行われる「愛読者賞」という誌上イベントも楽しみだった。
連載陣から選ばれた10人が、限られたページ数で読み切りを掲載し、
出来栄えを競うのである。
取り分け印象深いのは…
「トイレット博士」の作者「とりいかずよし」のペンによる人情もの。
普段描いているのは下ネタ満載のギャグ漫画なのに、
まったく毛色の違う感動ストーリーも手掛ける懐の広さに驚いた。
作品のタイトルは思い出せないが、
その中で登場した「十蔵焼きそば」のレシピは、よく覚えている。

「家庭用のコンロは火力が弱く、具材から水分が染み出るため、
 野菜と麺は別々に炒めるのがよい。」
「麺を炒める際は、フライパンを十分に熱してから。
 少量の水を加えて蒸し焼きにするとよい。」

今も僕は、この教えを忠実に守っている。
コメント
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