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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町で学んだ「林檎とイデオロギー」の話。

2012年11月07日 23時41分00秒 | 日記
「今日の一枚」は、Aコープ津幡店の店頭にて撮影した「リンゴ」。
果実に貼られたシールでも分かるとおり、品種名は「秋星」である。
今から7年前、石川県で誕生した。
リンゴが熟する「秋」に「星」のように光り輝くように、
また金沢の三文豪の1人「徳田秋声」にちなんでネーミング。
糖度が高い、皮の紅が濃い、果実が大きいなど、優れた特徴を持つ。
何度か食した事があるが、噂にたがわず美味い。

画像を見ながら頭の中で味わいを反芻するうち、ある思い出が蘇ってきた。
それは「津幡中学校」時代、社会科の授業のひとコマである。

どんな流れで至ったのかは最早覚えていないが、
「共産主義」-「社会主義」-「資本主義」、それぞれの違いは何か?
という話になった。
回答を求められた僕は、参考書を繰りながら発言したが、
しどろもどろの内容は的を得ないまま、着席。
教壇に立つ先生が次のような説明で後を受け継いだ。

『Aさんと、Bさんは「リンゴ農家」である。
 Aさんが90個収穫し、Bさんは10個しか収穫できなかった。
 合計100個の果実の行先をどうするかで、それぞれの考え方が別れる。
 共産主義は、A・B共に50個づつ分配。
 社会主義は、Aに70個を、Bに30個を与える。
 資本主義は、90個がA。10個がBの取り分となる。』

…成程!
やや乱暴ながら、言い得て妙の例えが腑に落ちた。
更に深読みするならば…肌の色を問わない全人類の血を象徴する「赤」は、
共産主義・社会主義のシンボル色。
これも念頭に「リンゴ」を比喩としたのかもしれない。
コメント
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