六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

はまなす亡き 札幌→東京移動 (前半編)

2017-08-04 |  出撃 at 北海道地方
 ふらっと北海道として往路は安く飛行機で来たのですが、同じ日のうちに帰路の航空券も買っておれば1万円程度で帰れたものの、万が一(実際は外れも多いので万が一ではないですが)天気予報が外れて道内が雨降り続きになった時には早めに本州へ動けるように北海道東日本フリーパスで回っていたのですが、撮影を行う7/29・30ともまずまずの天気に恵まれて予定通りの日程で道内に滞在しました。
 従来なら道内最終日の夜に札幌から夜行急行〔はまなす〕に乗って翌朝に青森に到着、あとはひたすら東北本線を走ルンですに乗って延々と上がる東北地獄に耐えて、夜に東京に到着し、その後は〔ムーンライトながら〕かドリーム号で西へ下るというものですが、はまなす廃止で様相が変わりました。

 どこが変わったかというと
1.札幌-函館間の夜行列車が無いので夜行バスに頼らないといけない。
2.青森-函館間は特例で特急券のみで新幹線に乗れるが朝1番の時刻が遅い。
3.新青森到着が7時台後半のため、青い森鉄道~IGRに乗ると接続が悪く、特に青森~岩手県境区間では午後まで列車がなくて、その日のうちに帰れない。
4.花輪線回りでも、結局どこかで新幹線の力に頼らざるを得ない。

 そこで少しひねりを加えます。高速バスの利用です。
5.青森ー盛岡間の〔あすなろ号〕を調べたが本数が少なく、青森で途切れてしまう。
6.弘前ー盛岡間の〔ヨーデル号〕は割りと本数があり、朝9時前に弘前を出ると盛岡を12時過ぎに出る一ノ関行きに乗り継げる。
ということで、夜行バス→北海道新幹線→高速バスを使って盛岡までの難所を乗り越えることに。

 夜行バスで札幌→函館を移動
 売り切れ続出で入手が困難な札幌-函館間の夜行バスの予約もニュースター号の増車分でかろうじて取れました。

ということで、夜行バスの始発地であるススキノにやって来ました。
 夏の観光シーズンなのか、普段の時からかは知りませんが、人も多い感じです。

 23:35 北海道バスのニュースター号はススキノ電停前が始発地なので、手荷物置き場の確保の面からも、この始発停留所から乗車しました。ここなら乗車したのは5人ぐらいで、あとは全部が札幌駅前ターミナルからでした。

 5:30 函館駅に到着、夜中にバスの屋根を叩きつけるぐらいの強い雨が降っていましたが、函館に着いた時には既に上がっており、道もほとんど乾いている感じでした。

 北海道新幹線に乗る

 北海道新幹線開業後初めてとなる函館駅を利用します。
 1つ変わった点は、3セク化された道南いさり火鉄道の券売機がJRとは反対側に1台ポツンと置かれていたことでした。

 改札も始まり、いよいよ函館-青森間を新幹線ルートに乗る旅の始まりです。

 新幹線連絡専用に用意された、函館地区初となる近郊型電車の733系1000番代、もちろん札幌近郊の733系と仕様はほぼ変わらないので、わざわざ1000番代の区分を作る必要までもないと思いますが。
 早朝の列車だったので、快速ではなく普通のはこだてライナーとして運転。

 七飯で分岐して旧線方向へ走り、函館から20分ほどで新幹線の高架が近付いてきます。
 この時間が長いのか短いのかは何ともいえませんが。

 駅舎に吸い込まれるような形で到着します。
 見たところ、新幹線のホームは2番線しかないようですが、函館は単なる通過点としか考えられていないのでしょうか?


 わざわざ一旦改札を出たのは、新函館北斗駅発行で新幹線の特急券が買いたかったから、ただそれだけです。
 でも新青森で結局回収されて手元には残りませんでしたが。

 12分の乗り継ぎ時間で、一旦改札口を出て特急券を購入して、スタンプも押していたので、ホームに降りてきたのは発車の2分前、じっくり写真を撮ってる場合じゃありません。

 乗ったのはH5系。これまで何度かE5系には乗りましたが、H5系は初めて。
 中身はほとんど一緒ですが、ドア周りの色がJR北海道のコーポレートカラーである黄緑色に塗られています。ちなみにE5系はクリーム色っぽい感じだったような。

 新函館北斗を発車すると、すぐ左手に車両基地が見えてきます。

 列車も加速したところで、サンドイッチと北海道限定のジョージアミルクコーヒーで朝食タイム・・・
 そしたら若い頃の神田うのみたいなお姉さんがワゴン押して回って来たので、何だこんな時間から車販やってたのか、次からはホットコーヒーでも飲もうと思ったものの、次いつ乗るかは分かりません。

 わずか13分で木古内を発車し、いよいよ在来線と供用の3線区間に入ります。
 雨が降った後、新幹線はまだ走っていないので、外側の線路は錆びがのっています。

 6:54 知内の信号場を通過します。
 奥にある2線は在来線専用の待避線で、貨物列車はここで新幹線をやり過ごすようです。

 6:55 いよいよ青函トンネルに突入。
 木古内までは飛ばしてきたのに、供用区間に入ると速度が140km/hの制限を受けるため、低いモーターの唸り音を鳴らしたまま延々とトンネルを走ります。はっきり言って、特急〔白鳥〕時代と何ら変わりません。

 7:04 旧吉岡海底駅を通過します。
 見学駅としての扱いはなくなりましたが、今も非常用地点として蛍光灯が灯されています。
 旧竜飛海底駅も同じようにずらりと蛍光灯の帯の中を通ります。

 7:20 ようやく青函トンネルを抜けました。
 抜けると右手に去年来た展望広場が見えます。お立ち台の上には2人ほどカメラを構えた人が見えました。

 7:25 奥津軽いまべつに到着します。
 在来線の線路は、この駅舎を迂回するように通されているので、ここの駅の中は標準軌の新幹線用の線路だけが敷かれています。

 奥津軽いまべつを出ると再び3線区間となり、暫く走って、新中小国信号場の手前まで続きますが、一瞬でターンアウトするので、その瞬間は撮れませんでした。

 車窓左手に見慣れた陸奥湾の風景が展開します。
 撮影のために何度も蟹田へ来たので、この風景を見ると、津軽線沿線に入ったなという感じがします。

 7:39 新青森に到着。およそ1時間の北海道新幹線の旅は終わりました。
 一昨年、〔はやぶさ〕→〔はまなす〕と乗り継いで〔北斗星〕を追っかけて以来の新青森駅です。

 乗ってきたH5系。新青森まではガラガラだったのですが、結構ここから乗車がありました。
 さてこれからは東北本線の地獄苦行が待っている・・・予定です。
 
 新青森から先は次の記事へ続きます。
コメント
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