
前編では名古屋から会津若松までの往路の様子を書きましたが、次は2日目の様子として、福島編をお送りします。
2日目は早朝に会津若松を出発して、福島・宮城県内の乗り残している区間を乗り潰して、夜に会津若松に戻ってくるという予定です。
青春18きっぷを使う方法もありますが、南東北エリアを回るのにちょうど都合のよいきっぷがあるのでそれを使うことにします。

それが左にある「小さな旅ホリデーパス」で、宮城県を中心に山形・福島の一部がフリー乗降エリアになっていて、1日乗り放題で値段も2,720円と、関東圏や東海圏のホリデーパスと変わらない値段なので十分に使えます。
しかも福島-新庄間では特急券を買うだけで山形新幹線にも乗れるので、青春18きっぷよりも効力が強い1枚です。
ホリデーパスなので土休日しか使えない筈ですが、学生利用を考慮して、夏休みや冬休みなどの期間中は平日でも使えるよう便宜を図っているので、今日は1/4平日ですが、この切符を買って1日回ることにします。
なお未乗区間はいずれも私鉄・第三セクター・公営交通などのJRではないため、実際の乗り潰しにはそれぞれの区間の乗車券が別途必要になります。JR東海や九州のように管轄区域の16私鉄もまるごと1枚で乗れる切符があればいいのですが、東北地方も昔一時的にそのようなきっぷを企画されていましたが、今はありません。

6:36 会津若松発 朝2番の郡山行き列車に乗ります。
朝の通勤時間帯ということで、4両編成だったのですが、まだ学生が休みなので、電車は空いていました。

異常ともいえる暖冬で、全然雪景色が見られません。
ここは磐越西線の中でも標高が高い猪苗代周辺なのですが、全く雪がありませんね。こんな光景見たことないです。スキー場とか悲鳴を上げてるかも知れません。

郡山に朝8時前に到着、福島方面行きの電車の接続が悪くて、磐越西線の列車が到着する数分前に出る意地悪ダイヤを組んでいるので、50分程度郡山で待つ羽目になります。(急ぎたいなら新幹線に乗れという誘導施策には乗りません、しかもぼったくり価格ですからね)
時間があるので駅から外に出てみます。

駅前のアーケード通りを歩いてみます。
郡山には何度か寄っていて、駅を出て正面にあるローソンや、ヨドバシの入っているビルなどに入る事はありますが、こうして通りを歩いたのは東日本大震災の翌月、ちょうど最大余震に見舞われて再び鉄道がストップしてしまった日以来の約13年ぶりとなります。あの時に夕食で入った洋食屋のお店はもうなくなっていました。
正月休みがまだ長めに取っているのか、人通りも全然ありません。

郡山8:42発の福島行きの電車を待っていたら、あーあ、やってきました。
「東北本線大嫌い」となる元凶の車両、701系です。これも4両編成でしたが、福島方の2両が1500番台だったので、クハの便所横の壁にもたれられる席を確保。少しは楽に移動できます。

電車の中で朝食にしようと、パンとカフェラテを買ったのですが、電車が出発するまでにパンはさっさと食べて、コーヒーはゆっくり飲もうかと思っていたのですが、この駅カフェの上蓋が優秀で、紙製のため唇当りが熱くなくて、すぐに飲めてしまいました。薄いプラスチックの蓋って、口当たりが熱くてなかなか飲めないんですよね。この改良をマクドでもなくセブンでもなく、JRのコンビニがやってしまう所が凄い!

福島県内で残っているのは福島交通全区間と阿武隈急行の丸森-福島、あとは野岩鉄道の3区間で、今日は全社の2区間の乗り潰しを行います。

福島駅でJRの改札を出て、北側の飯坂電車と阿武隈急行の窓口が並んでいるのですが、阿武隈急行の窓口でこの切符を購入。
1,500円で福島交通と阿武隈急行の2路線ともに乗り放題となる切符なのでお得です。
福島→槻木の片道だと980円ですが、福島→飯坂温泉の片道だけで370円するので、往復すると740円ですから、この時点で元が取れています。

福島駅の私鉄ホームは、それぞれの鉄道が片側だけを使用するので、両鉄道ともに単線行き止まり区間となっています。阿武隈急行の場合はすぐにJRの線路に合流するのでいいですが、福島交通の場合は2駅手前の美術館図書館前駅から単線終端駅となるので、福島駅では比較的早く折り返していきます。

元東急1000形は18m3扉の車体なので、地方私鉄には引っ張りだこのお手頃車体になっていて、相互乗り入れしていた営団日比谷線の3000形や、03形ともども人気車両でrす。

電車は福島市の市街地の中を進む、これと言って何の見どころも無さそうな沿線ですが、最後の2駅ほどで急に辺たりの景色が広がるようになってきます。

住宅街が切れて、パッと果樹園の景色に変わります。
桃の木かな?

景色が広まったのも束の間、電車はスピードを落としてまた街の中へ入っていきます。
まもなく終点の飯坂温泉に着きます。

飯坂温泉駅の構内
電車が到着した時だけ、改札口に係員が立ちますが、乗車時はICカードを持っていなければ窓口で切符を買うだけなので、入場時に係員は立ちません。

改札内には貸自転車が置いてあり、中には温泉娘のボードが取り付けられた痛自転車もあります。
この痛自転車で温泉街を回る兵はいるかな?

飯坂温泉駅は道路より1階分低い場所にあり、改札を出たら階段を上がって、駅前に出ます。
ここでも温泉娘の看板が観光客を出迎えます。

駅がある建物の一角には、このような温泉娘をモチーフにしたミニ神社なるものがあって、狭い一角なので見逃してしまいそうですが、見つけた人は中に入ってみるのもよいでしょう。

飯坂温泉といえば、東北を代表する温泉街の一つですが、結構営業していなさそうな建物も見られました。
インバウンドの外国人客からしたら、フクシマの宿とかまだまだ抵抗があるのかも知れませんね。社民党や立憲共産党・れいわなどのゴミクズ国賊政党が未だに福島の風評加害してますからね。
さて今日はゆっくり温泉に漬かっている時間は無いので、次の電車で折り返します。

10:49 途中、福島の2駅手前にある「美術館図書館前」駅で下車しました。
東北本線と住宅地に挟まれた狭い空間に行き違い交換用のスペースがある狭隘な駅です。

小さいながらもキレイな駅舎がありますが、座れる椅子はありません。
寒いときはここに入って待つと良いでしょう。

11:11 美術館図書館から飯坂温泉方面へ逆戻りして泉駅で下車します。
昼からの阿武隈急行の列車本数が少なく、乗り継ぎ時間まで1本余裕があるので、こうやって逆戻りすることで、2駅分下車駅を増やすことができました。
この後、阿武隈急行の乗り潰しになりますが、続きは次の記事で。