若い情熱 ザ・スクワイア

ダークレッドのカップ咲きのバラ、ザ・スクワイア The Squire (Shrub. English Rose
Collection)。　

日本では ザ・スクワイヤ、また ザ スクウェアー などとも表記されています。オールド
ローズの強い香りがあります。
　
Squire はもと古フランス語の escuier エスキュィエ から派生した英語で、古語では 「郷士、
地方の大地主」 を意味し、また 「騎士 (knight) の従者 (esquire)、騎士の身分を得るため
修養中の貴族出身の少年」 を指すそうです。中世以後では紳士階級の中の 「gentleman
の上、knight の下」 という階層とされます。
現代では宛名に付ける 「様」 として使われるそうです。

しかしThe が付くと特別な意味があり、The Squire's Tale はチョーサー Geoffrey Chaucer
のカンタベリー物語 The Canterbury Tales の中の一話です。主人公 The Squire はカンタ
ベリー物語の第1話に登場する The Knight の息子で、情熱にあふれ恋に燃える若い戦士
だそうです。修養中の貴族出身の若者、に当たりますね。

オースティンらしく、イギリスの古典に取材した命名でした。
作出者　　イギリス　　オースティン　　David Austin　　1977年。
　　　　　　　(千葉県八千代市　京成バラ園　101120)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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