花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

親鸞聖人の梅護寺ジュズカケ桜

2007年04月22日 18時41分39秒 | さくら    
濃いピンクの菊咲きの花が垂れ下るようにしてにぎやかに
咲く、梅護寺数珠掛桜 (バイゴジ ジュズカケザクラ )。
梅護寺とは新潟県阿賀野市京ヶ瀬にある親鸞ゆかりの
お寺だそうです。
ここ川口の埼玉花と緑の振興センターに越後の名桜があるとは
思ってもいませんでした。

真宗大谷派 (東本願寺) 越後三条教区HPには、
    縁起によると (越後に流罪となり、小島地区に約6ヵ月滞在し布教した)
    親鸞聖人が (1210年5月頃) 小島の里を去られるときに、御数珠を
    街道の桜に掛け、御同行に 「我が弘むる御法にいつわりなくんば花ふさ
    数珠の如くならん」 とおっしゃると、不思議にも桜が聖人のお言葉に
    随順するように花が数珠の房をかけたように垂れ下がって咲くように
    なったという。    ( )内 rocky補)
とあります。
親鸞聖人の越後七不思議のひとつ珠数掛桜は、花時のもっとも遅い桜の一つで、
花弁が多く83枚もあり、昭和2年に国の天然記念物に指定されたそうですが、
今までこんな桜のことを全然知りませんでした。
越後生まれとしてちょっと反省中・・・

また花の茎が長く、花びらは散らないで軸のまま枯れていくそうです。
花びらが280枚、と書いたHPを見かけましたが、それは間違いのようです。

親鸞聖人は、貴族や武家などと違い寄進など特別な功徳を積むことのできない
一般庶民もまた悪人でさえも、ただ衆生を救いたいという阿弥陀仏の本願に頼る
だけで救われる、という
今日でもなお革命的な思想を生み出した、巨人というべき宗教家です。
現世利益からはもっとも遠い教えで、その教化をうけた越後は幸運でした。

梅護寺は親鸞聖人が小島滞在時に弟子によって創建されたようで、八房梅という
七不思議も残されています。
     (埼玉県川口市 埼玉花と緑の振興センター 070421)

               親鸞の教えを想ふ数珠桜   rocky


(追伸) 07年5月の新潟の新聞によると、本家梅護寺の数珠掛桜は病気で
    枯死寸前。 後継樹が育てられているそうですが、まだ若木のようです。
    ここ川口市のものはけっこう大きく育っています。




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4 コメント

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☆数珠桜・・ (hirorin)
2007-04-22 23:09:38
ボンボンみたいな可愛い桜ですね
83枚もあるなんて・・どうりで華やかなわけですね

rockyさんは越後生まれだったのですか
私の母も三条出身で、兄弟姉妹はみんなあちらにいるので
法事などで今でもよく行きます
返信する
バイゴジジュズカケザクラ (秋桜)
2007-04-22 23:16:52
とても長い名前の桜ですね。
由来を拝見して、納得しました。
ピンク色で華やかですね。
返信する
hirorinさん (rocky)
2007-04-23 20:54:27
越後の生まれを今まで隠していました。
呉服問屋の隠居ではありませんのでお許しください(笑)。

三条なら、梅護寺は近くですね。
良いところにご縁がおありですね。
返信する
秋桜さん (rocky)
2007-04-23 21:01:22
漢字7文字というのは、桜ではたぶん一番長い
名前ではないでしょうか。

名づけ譚としてはよくあるパターンですが、その桜が
たしかに素晴らしい色と形で、同郷人として
嬉しいことです。
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