バラ「こころ」に ZARDを思い出す

「それまる！ バラ図鑑」　第２集から、まだアップしていなかった品種を。

純白の半剣弁咲きのハイブリッド・ティ、こころ　
Kokoro (Hybrid Tea)。

大輪、中心にクリーム色が残り、ほぼ無香性です。

夏目漱石に小説「こころ」がありますが、私はZARDの
「心を開いて」(1996) のためにこのバラを探しました。
そして幸運にもたった2点だけ撮ってありました。

　♪　私はあなたが想ってるような人では
　　　ないかもしれない

　♪　忘れようと すればするほど好きになる
　　　それが誤解や錯覚でも 心を開いて

こんな歌詞がありうるのでしょうか。天才です。
恋する心は「誤解や錯覚」かもしれない、というのです。
心を開いて気持ちを告げる。その結末は傷心かもしれま
せん。それでもいい、その人生を引き受けよう。

人生には理解を得られず悩み苦しむこともあり、誤解を
受けることもあるだろうけれど、心を開いて相手に当た
ることにしよう。
ZARD 坂井泉水は私よりずっと若くて亡くなりましたが、
私はこの歌に励まされました。
　
別名に　• Prime Minister Nakasone＝販売名
　　　　　　(当初登録名は Kokoro です。)
作出者　日本　 石橋五夫　2003年。
販売者　日本で　日本バラ会 2009 年、　
　　　　　　' Prime Minister Nakasone '　名で。
　　　(神奈川県川崎市　野津田公園バラ広場
　　　　　　　　　　　　　　　2011年10月28日)
　　　(神奈川県川崎市　生田緑地への途中路傍
　　　　　　　　　　　　　　　2020年10月24日)

この記事掲載のためにあらためて調べると、この Prime Minister Nakasone の品種名は2011年、日本バラ会による登録です (同会HPより) 。当時中曽根氏は1987年に総理を退任し日本バラ会会長で、会長への献名ということになります。2011年に同会から日比谷公園に９本寄贈されています。
献名を2008年とする記事もありますが、確認できません。本人が知らないで献名・登録は無いと思われますから、販売も正式には2011年かもしれません。本の記事を修正しなければいけないようです。

私の嫌いな中曽根総理なので、Prime Minister Nakasone では写真をほとんど撮っていませんでした。野津田公園はおそらく改名前に植栽していたので、「こころ」 のプレートで私のアーカイブに残ったのです。 Prime Minister Nakasone という品種を本に乗せるつもりは全然なかったので、おそらくその元の名が「こころ」だと気づかなかったでしょう。

重ね重ねラッキーでした。
頑なではいけませんね。心を開いて。


上2枚は　野津田公園バラ広場　2011年10月28日。

これは　生田緑地への途中路傍　2020年10月24日。
「プライムミニスター・ナカソネ」のプレートでした。