梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

教育って

2017-09-27 19:16:44 | 日記
  時々現役の先生が教育法について投稿して、教えを垂れていることがあります。正直、凄いなあ、と思います。
私は、そこまで自分に自信を持てる人がうらやましい思いです。

  実際、人に教えられるほどの物を自分が持っていたとは到底思えないからです。一般にこうした投稿をするのは小学校か中学校の先生です。高校の先生は大人になりかけた生徒たちを扱う難しさを知っており、これだという方法など無いことを知っているからです。

  時々、昔の教え子の事を思い出します。

  堤校舎での出来事。ある日、よそのクラスのある女の子が、不登校になりました。理由は知りません。穏やかで微笑みを絶やさない感じの良い子だったのに。

  ある日私は友達にアドレスを教えてもらって、彼女にメールを送ってみました。

  「最近学校へ来ないけど、何か考えてるのかなあ。もちろん何か考えているから来ないんだよね。」

  という、短いメール。不登校の理由を問い正すでもなく、登校をうながすでもありませんでした。

メールの後、彼女はすぐに登校するようになりました。

  卒業後まもなく、彼女のご両親から高額な商品券が送られて来ました。どうも私のメールを読んで、彼女は不登校から一発で立ち直ったらしいのです。

  私は彼女の授業は受け持ったことはありますが、口をきいたことはありません。メールの前も、メールの後も、卒業してからも。

  生徒達を育てるのに、決まった方法なんてないのです。担任が家庭訪問したり説得したり正攻法でなんとか解決しようと汗をかいてもどうにもならなかったものが、口をきいたこともない、担任でもない一教師のメール一つで解決してしまう・・・。教育とはこんな風に摩訶不思議なものなのです。

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