雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

遺憾の意

2008-02-15 04:53:47 | 発想$感想
「遺憾の意」と言うのは、日本語なのであろうが、普通一般の人の日本語の中にはないだろう。
今までに、自分で使ったこともないし、今後も使わないだろうと思う。

多分、殆どのの人は、聞いたり読んだりはしょっちゅうだが、
ご自分では使ったりはしない日本語ではないだろうか。
大体、庶民や民間が遺憾の意を表するなんてことは使いにくいし、問題を起こしたときに役所にそう言ったら、多分役所は気を悪くすると思われる。

辞書での意味は「心残りがーー」「残念であるー」などだが、
結局は「申し訳ない、もう二度と致しません。」と謝ってはいないということなのか。
逆に、民間はずらっと並んで「誠に申し訳ありませんでした。二度と再びこのようなことがないように気をつけます。」と平身低頭するのが当たり前で、これも最近は見飽きてしまった。

この言葉を使う連中は、政府や政治家や官公庁、民間でも余程大きな企業でないと似合わない。
人が使う言葉ではなくて、組織が、それもお高くとまっている組織だけが使っている慣用句のようである。
格式高い「船場吉兆の女将」でも、若し「遺憾の意を表したい」などとは言い難いだろう。

これは日本語だけかと思ったら、今回の沖縄の問題でアメリカの高官も使っていた。原文はどんな英語だったのだろう。
結局は、真正面からは謝っていないのである。

だから繰り返される。
こういうときに「誠に遺憾である」と使えばいいのか、なるほど。



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