タヴィラは南ポルトガルのただ一つの空港ファーロ(Faro)とスペインの国境の町ヴィラ・リアル・サン・アントニオ(Villa Real Sant Antonio)のちょうど中間にある小さな町で、キャンパーで移動しているときなど、町の外輪を通っていくから、目に留まらない。
もう7-8年くらい前、電車でこの町を通りすぎる時、鉄橋から見えた白い街が気に入った。オルニャオ(Olhau)のキャンプ場に居る時、一度町を見学したいと電車で行って、町を歩き回った。オルニャオの町は落書きがひどく、そこから見るとタヴィラは清潔な感じがした。
タヴィラは町の真ん中をジラウ川が横断し北と南に分かれている。
この川にかかる5つの橋のうち一番有名なのが、ローマ橋。古くはローマ時代からこの町は存在し、何度も改修されたであろうこの橋が町のシンボルになっている。
この橋は歩行者専用で、現在ユクレイナを支援するため橋の欄干にかの国の国旗のカラーが飾られている。
一番交通量の激しい橋は下流にかかる大橋で、晴天の日ここから見るタヴィラの町は素晴らしい。
ローマ橋を渡った南の町がメインストリートで市役所や、警察、郵便局、銀行などが存在する。そしてここの高台に廃墟の城塞とタヴィラ1大きなサンタ・マリア・カトリック教会がある。
教会内部はシンプルで、壁の青いタイル(アズレージョと呼ばれる)がポルトガルだけのユニークな装飾である。
城塞から見た町の風景。
鉄橋の車中から見たタヴィラの町。ジラウ川上流から見たもの。
町の北側には4階建ての大きなショッピングモールがあるが1-2階は駐車場でお店は3-4階のみ。
4階の奥の食堂街では安い食事が食べられ、またここにはただのインターネットがあるから、はじめの頃ここで日本や英国と通信していた。
ポルトガルの一般家屋特に旧市街の家々のきれいなタイルの壁は、真夏の太陽が40度を超える時、屋内の温度調節のためだろう。
北のビショップ広場と南のブーブリコ・タヴィラ庭園は毎年色とりどりのラナンキュラスの花で彩られる。町の園芸セクションによっぽどこの花が好きな人がいると見える。
北側の町はずれには巨大な塩の集積場があり、トラックが出入りしているが、この塩は雨が降っても解けず、まるで岩の様に固くなる。
イチゴやオレンジ、ブドウを栽培している畑地を歩いていたら、今収穫したばかりのお多福豆を運搬している農家のおじさんに出会った。3月末に畑でこんなに収穫できる。さすが温暖なアルガーヴ地方。