ワルシャワからリトアニアの国境までは直線で300kmくらい。その間にキャンプサイトが一軒も無い。大体キャンプサイトが設置されているところは、今までの経験によれば必ず風光明媚か特別何か見るもの、面白いものがあるかそれとも首都の周囲であることが多い。
ワルシャワから北に200kmほど行ったところは、ポーランドの湖水地帯でこの辺りはキャンプサイトがいたるところにある。まるでフィンランドみたいだが(100分の1に縮小したくらいの) 雰囲気はずいぶん違う。
この湖水地帯のキャンプサイトにカーナビをセットして出発しポーランドの穀倉地帯を行く。道路工事が何箇所も行われていて、のろのろ運転も仕方が無い。湖水地帯の松林の一本道を飛ばしに飛ばした。ミセス・ナヴィは道が悪くとも近道にセットしてあるらしく(私がセットしたわけじゃない)一本道は途中でブルトーザーが道の真中で工事中。あきらめて又来た道を引き返し、やっとミコライキ(Mikolajki)のサイトに着いた。
夕方町の散歩に出かけたが、この辺りは地球の歩き方のガイドブックには載っていない。この周辺は車を持っている人たちしか来れないからだろう。
予備知識を一切持たないで来てみたが、ここはポーランド人たちの夏休みのホリデータウンらしい。ヨットハーバーは帆を降ろした柱が林立している。
通りの土産店やレストランが多く心浮き立つような明るい雰囲気だった。
キャンプサイトは町と対岸の丘の上にあり、モダーンな設備にシャレーも整っており、ホテルよりも安く泊まれるから、ホリディー客には最適だと思う。
バルティック3国の帰りには又このサイトに一泊しようと話し合って、ロシアの国境と平行に走る国道をリトアニアへむかった。
途中初めてキャンパーを停めてもらい野生のけしと矢車草の畑をみた。そしてあたり一面を火のように染める広大なけし畑の近くを通り過ぎた。今までけしの畑を見て何のためにと思っても見なかった。もちろんお百姓さんが広大な畑をけしの花を見て楽しんでいたとは思っていなかったけど。芥子粒はパンやケーキの添加物として大変重宝されている。スーパーマーケットで量り売りの芥子の種を見たのを思い出したのだった。
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