Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

越冬キャンプ旅行ーバダホズ(Badajoz)

2014-04-05 20:41:46 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

ポルトガルのエヴォラのVW(フォルクスワーゲン)の工場でポルトガルのどこにも我がキャンパーに合うブレーキ部品が無いからスペインのバダホズへ行くように言われた。バダホズはポルトガルの国境の町エルヴァスから20kmほどのスペインの町で、今まで何度かこの街の近くの高速道路を通っていたが町へ入ったことは一度もなかった。

バダホズでは数人の人たちに聞いてたどり着いたVWの工場でも部品がないと断られ、近くのブレーキ専門工場を紹介され2日後に予約を入れたのは午後2時過ぎ、この街にはキャンプサイトがないから60km離れたメリーダ(Merida)のサイトで2泊した。メリーダはローマの遺跡の多い素晴らしい町で以前に丸1日歩き回って大いに楽しんだものだ。ところが今回は天気が悪く1日に何度も激しいにわか雨があって、出かける気にもなれない。

予約した木曜日の朝は7時に起きたがあたりはまだ真っ暗、5日前にポルトガルで夏時間に変わり1時間は時計を進めたが3日前にスペインへ入ると同時にまた1時間進めなければならなかった。急に2時間の時差があっては体もついてゆかない。

朝8時ようやく夜明けの青味がかった日の出前にメリーダのサイトを出てバダホズへ向かった。途中で道に迷って時間のロスもありやっと9時半に修理工場に着いた。ここの修理工は一人も英語が話せず、亭主の片言のスペイン語で会話。今日中に修理できなければ工場前にキャンプするようにといわれたと心配そうな亭主。午後2時から4時半までシアスタで閉まるから4時半過ぎに来るようにと言われ、近くのバス停からバダホズの中心地へ向かった。

 

この地域はローマ時代に開けた都市が多く、バダホズも例外ではない。このタイルの絵でわかるように川淵に築かれた町を囲む高い壁と中世にムーアに支配され建てられた頑丈な城塞から成る。

 

親切なスペイン人に教えてもらった観光案内所で町の地図をもらい、まずは城塞へ向かった。

 

 

 

アラブの城塞は15世紀前に建てられ、元王宮だった四角い建物は博物館になっていた。博物館内では石器時代からローマの遺跡までの遺物を展示していた。博物館で歩き回っている間に激しいにわか雨があって、1時間後にはすっきりと晴れ上がった。

 

町の正門とその前の歩道橋(この橋は何度も修復改修されほとんど新しく見える。)

旧市街を歩き回って午後1時過ぎレストランで昼食、2時過ぎから近くの近代美術館へ行ったら、2時から5時までシアスタで閉まったという。これだからスペインは困るのだ。暑くても寒くても昼の2-3時間すべての店や公共施設がほとんど閉まってしまい私たち外国人の行くところがない。スペインがこの習慣を変えなければ、国際間の経済競争に太刀打ちできないと思う。ポルトガルは緊縮経済の上祭日を2日も削って昨年経済危機から立ち直った。スペインはいまだに経済困難と多数の無職労働者を抱え、シアスタでのんびりしている。

にわか雨の町をうろうろ歩き、乗ったバスが一時間かかって午後4時半やっと修理工場に着いた。ありがたいことにキャンパーのブレーキ全部を新調して完成していたから午後5時過ぎ大喜びで100km先のカセーレス(Caceres)のキャンプサイトへ向かった。

 

バダホズからカセーレスへはまっすぐな田舎道があり、ここでもコルク樫の農地が黄色のルピナスで埋まっていた。そして種が飛んだのかそれともわざわざ植えたものか道端がこの黄色のルピナスの花盛り、バダホズよりの50kmはこの花が目を楽しませてくれた。

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