植物観察）箱根バイケイソウ調査

箱根へバイケイソウの観察に行ってきました。バイケイソウは、草丈40～60 ㎝、今年花成しない個体は葉数が8～10枚で、どの葉も完全展開ししており、今年花成すると思われる個体はさらに出葉して、この時期だと12枚程度、中には花序が見えているものもありました。調査しているバイケイソウ群生地は、落葉広葉樹林の林床であり、この時期になると広葉樹の葉が展開して林床へ到達する光量は減少しています。したがって、バイケイソウもさらに葉を展開させる意味はなくなるので成長は止まり、今年花成する個体のみがさらに出葉して花茎を伸長させます。箱根調査地では昨年（2023年）にバイケイソウが一斉開花したので、今年の花成個体数は少ないのではないかと思われます。

 

バイケイソウ群生地では落葉広葉樹の葉が展開して林床に到達する光量は減少

 

今年花成しない個体は葉を8～10枚出して完全展開

 

今年花成する個体では花茎が伸長し始めているものもあった