今年の北海道バイケイソウ花成個体数調査の締括りとして、礼文島の草原の定点観察地に行ってきました。バイケイソウは既に花が終わって果実の成熟が始まっていました。礼文島での定点観察は2016年から行なっており、2017年の花成個体数のピークの後、昨年は花成個体数が1/10に激減したのですが、今年はなんと2017年よりも1.5倍多くの個体が花成しました。他のエリアでの年変動からすると、今年は昨年よりも花成個体数が減少するのではないかと思っていたのですが、期待を裏切りました。礼文島の調査エリアは、他のエリアのような林床ではなく、風当たりの強い草原なので環境要因が異なっています。草原と林床ではバイケイソウの花成誘導に関与する環境要因が異なっていたので、このような違いが生じたのかもしれません。
バイケイソウは花が終わって果実の成熟期に入った
調査エリアのバイケイソウ花成個体数はこれまでで最大