ハマヒルガオ(浜昼顔)
Calystegia soldanella
ヒルガオ科ヒルガオ属
ヨーロッパ、アジア、太平洋諸島の温帯から熱帯にかけて広く分布し、海岸の砂地に多く生える多年草。例外的に琵琶湖の湖岸にも分布している。匍匐性植物で、茎が砂の上を這う。他物に触れれば巻き付いて上ることもある。葉は互生し、長い柄があり、腎臓状円形で無毛で厚く、光沢があり、先は丸いかいくぶん凹んでいるものもある。葉腋に長い花柄を出し、淡紅色の花を開く。がくは5裂し、広卵形の2枚の苞葉ががくを包んでいる。花冠は漏斗状で筒は太い。
同属のヒルガオ(Calystegia pubescens)、コヒルガオ(Calystegia pubescens)と花が似ているが、これらはつる性で、葉は矢尻形~鉾型で、ヒルガオは葉身基部両側の耳状に張り出した先がとがるが、コヒルガオは通常2裂する。どちらも野原や道ばたに生える。
ヒルガオ科植物の多くは胞子体型自家不和合性を示し、ヒルガオ、コヒルガオは稀にしか結実しない(地下茎がクローン増殖した同一ジェネットの個体が多いためか?)が、ハマヒルガオはよく結実する。
亜熱帯-熱帯域の海岸では、本種よりもサツマイモ属のグンバイヒルガオ( Ipomoea pes-caprae)が優勢である。
2024年5月30日 神奈川県横須賀市本町
2024年5月21日 神奈川県横須賀市観音崎公園
2024年5月21日 神奈川県横須賀市観音崎公園
2024年5月29日 神奈川県横須賀市観音崎公園
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