懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

芸術の意味

2022-12-31 15:38:11 | バレエ
前回の追記。そんな、奇妙なドン・キホーテだったけど。

それ以前に、なんでウクライナ国立バレエで、ドン・キホーテなの?

という、根本的な疑問がある。

ここのは、ダンサーがTVに出過ぎてしまい、色んなコメントが出ている。
夏にトリを踊ったムロムツェワは、TV番組のインタビューで「戦争をやってるのに、バレエなんて意味ない」と言ったのが複数回報じられた。

(一回位はいいけど、同じ映像の使いまわしで二度以上言われると、その意味ないもののチケット複数買った身としては、ちょっとね。ダンサーはあまり考えずにぱっと言ったと思うけど。)

、また、別のダンサーが家族を想って沈んでいるのも報じられた。

自分は、舞台の上で嘘をつくことが、演技だとは必ずしも思ってない。
舞台の上で、本当のことを言うのも、演技だと思う。

暗い悲しい心でいて、明るく楽しいドンキを踊る。

暗く悲しい作品をやって悪いというわけでもないし。
芸術の意味を考えてほしい。

意味の無いものなら、やらなくてもいい。
意味のあるものを、やればいい。

この公演を取り上げたTV局の全員に、バレエ芸術はそんな安いもんじゃない!と私は言いたい。

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変化してゆくこと

2022-12-31 15:06:32 | バレエ
余談1:昨日のレコ大で、男闘呼組が出ていた。セカオワが大賞だったなら、見ても良かったけど見てなかった。

以下、音楽の話を少しするけど、私クラファンじゃないので、大した耳は持たない。

ついでに、YOSHIKIが出てくる格付けのTV番組で、超高額楽器VS超高額でない楽器の演奏比べで、TVの演奏者が高額楽器慣れてる名演奏家でなく、私の様な素人が、聴いて、雑に聞こえる方が超高い楽器と思えば、間違いが少ない。

(良すぎる楽器で、演奏者が、普段弾きつけないような楽器を弾いてるので、楽器の良さまでひきだせてないとかでは?)

【18日と26日公演】
え~と、12月18日神奈川県民ホール、26日東京文化会館の2公演を見てきて。
(ウクライナ国立バレエ『ドン・キホーテ』)

18日と26日で、舞台の上の段取りとかを変えているので、ぶっ飛んだ。

18日は、普通の振付の大人し目のドンキ。対し、26日は、自分の知ってるバレエ『ドン・キホーテ』ではなかった。

今回の2公演は、ちょっとがっかりした。この公演は、私らの様な、バレエ好きバレエマニア向けの公演ではなかった。

(私、忖度しないので。時節柄、TV報道のマスゴミがうざいが、芸術は尊敬を受けるべきもので、ゴミ報道は、芸術の見方を歪めそうな悪寒。)

自分以外、バレエ友達・顔見知りは一人も見なかった。姿見て一目で分るような、プロダンサーも見かけず、バレエ習ってそこそこ踊れる人も見かけなかった。

これは、チケット代が、低価格帯は相場に比べ割高だったし、目当てのダンサーは来ず、今どきの値上げ増税予定の世で、このチケット代金分、人とディナー行くとか、別の事に使えばよかった、と思った。バレエ観に行って、こんな事考えたの初めてで、でもこの位の先行きの危機感は持たないとね。

夏公演の主軸二人が、もう冬公演には出ていない状況で、ただ、チケット買いは自己責任なので仕方ない。

夏のキエフバレエ・ガラで見た、カテリーナ・ミクルーハが、この2日の内どちらかで、森の精の女王の役で出るんじゃないか?という淡い期待で、この日を選んだ。

彼女が出なかったのは、この選択をした私が悪いんであって主催者の責任ではないので。

【キーウ・シェフチェンコバレエ団】
ここは、バレエ団名でなく、歌劇場として公演打ってる通り、
管弦楽団>バレエ団 という印象を受けた。

オケの水準は高いが、ボリショイ日本公演の様ないわゆる「座付きオケ」、とか、「オーケストラ帯同」、というのと、ちょっと違うと思った。

【演奏】ウクライナ歌劇場の演奏の方は、申し分なかった。
ここは、どちらかというと、バレエ団があって座付きオケがあるというより、歌劇場があって、そのおまけでバレエ団があるような、そんな感じ?
普段のドンキでは聴かないような、カスタネットその他、細かい音も入って、贅沢な演奏。

【バレエ団】
踊りの方は、何か、勿体ない取りこぼしをしているような、ちぐはぐな印象を受けた。

ここのは、パンフ見ても、マリインスキーの版が源流かとは思うけど、踊りのテンポが曲のノリについていけてなく、ドン・キホーテの祝祭性を顕現するには至らなかった。

1幕半ばの群舞だけの舞踊シーン、もっとアップテンポの方がいいと思うけど、そういうのや、テンションの高さが足りない。

ただ、一方でその群舞シーンで靴音無音で、かつ、足元の動きがスムースで素軽い。(これはかなり訓練積まないと、そうならないんではないかと思うし価値高いと思ったけど。26日はやや後退。変わってゆくのは致し方ない。)

という長所もあって、捨つるに惜しい点もあるので、
何かあってないというのか、勿体ない取りこぼしをしているように見えた。

バレエ団として、長所と短所を併せ持つ、というのか・・・。

結局、ここのバレエ団って、やはり当初懸念した通り、「ドンキ」よりも「白鳥の湖」等の優美なバレエ作品の方が、合ってるバレエ団だったのではないか、というのが、18日の観劇の結論だった。

(これが、26日は長所が消えて、残念だけど。でも、もうしょうがないのかな、と思い直した。あれだけTV系のマスメディアに取り上げられて、芸術上の価値が損なわれるのは時間の問題だったのかも。何か、品位が失われたと感じた。)

大丈夫、ウクライナのバレエ団体はここだけじゃないし。ここはここで、TV番組かパンフかで示唆のあった、西側のバレエとかにも影響受けながら、残る人たちで、やりたいもの、あったものをやっていけば、それでいいんじゃないか。ウクライナのバレエ芸術を継承してゆく人々は、他に居るかもしれない。


オケは聴き応えがあり、自分の様な日本のバレエ公演のオケに慣れてる身には、色々感心しながら、18日は観た。

(これが、26日は、一人、公演中、ずっとブラボーブラボー言ってる1階前列中央の女性がいて、場所が場所だったこともあり、耳に入るというか。

それに、席ガラガラだった、入りが悪かった割には、踊りだす前から拍手の音が結構響いたり。不自然な感じ。メディアの悪影響か。舞台上も変わってしまったけど、客席側も奇妙だった。それで、オケを聴くつもりが、オケの良さまで意識が行かなかった。

なんだか色物的なバレエ公演になっていた。

ついでに言うと、東京文化会館は、開幕前アナウンスでブラボーを禁じていたが。

私も自粛警察ではないので、ちょっとやそっとは、と思うが、こうも露骨に禁止事項無視されると、何のための開演前場内アナウンスなのかと思う。神経質になる方がバカみたいな気がしてくる。)

上記の格付けTV番組の話からの関連で言うと、要するに、自分ってクラファンじゃないので、クラファンから見てどうかは分らない。日本のバレエ公演のオケはレベル低いのもあるというか、そんなに水準高くないのも少なからずあるので、私程度が言うことだと勘案してほしいが、自分的には、バレエはいまいちだが、オケは良かった。18日は、オケの良さにバレエ側がついていけてないのが残念、と、最初は思った

(帰りの電車の中で、でもやっぱり、バレエとオケが混然一体になるような、ウクライナ歌劇場と違って、座付きオケと呼ばれるようなオケと、昔見た、音楽界でも一流の指揮者たちって、特別な存在なんだと思い知った。この話は以下略。後日どこかで書ければ幸い。)

(あと、演奏のテンポを、踊り手の踊りやすさを考えて時々意図的に変えてしまっているのは、もっと格上のバレエ団になると、あまり良くないとされてる在り方で、ちょっと気になった。)

初日は、キトリ:ゴリッツァ&バジル:オメリチェンコ(リビウのバレエ団から客演)

18日のゴリッツァは、長いキャリアのプリマ然としたステージマナーや目線の飛ばし方を持ち、キトリ役より白鳥とかで見たかった感じ。

これが、26日は18日の良さが無くなってもっと普通になって、他のダンサーの中に埋没していて、全体に26日はプティパのバレエのヒエラルキーが崩壊してたと思う。

(自分的には18日のゴリッツァは、日本のガラ公演でスターたちがやるような超絶技巧は無くても、凛として好きなプリマタイプだった。

(これが、26日は、その良さが消えていたので、こんなもんかなと思ったけど。全ては変化してゆく。)

オメリチェンコは、事前に主催者の宣伝動画で踊りを確認していて、容姿も二枚目でなく踊りも凡庸に見えたのに、舞台の印象はそれよりずっと良かった。

18日は、チャイコ三大が得意なバレエ団が、ドン・キやってみました、っていう感じの舞台で、その中で「ドン・キ」のノリがあるのは、ただ一人、このオメリチェンコさんだった。(彼が良かったというよりは、自分的には、あれが普通レベルで、「あのくらいやってくれないと、「ドンキ」じゃない!」っていうのが、バレエ愛好家的本音。)

動画では二枚目じゃないという印象だった容姿も、むしろ愉快なオメリチェンコさんの個性で気にならず、よく見えた。

ただ、私は18日のゴリッツァも気に入ってたので、・・・・、1幕のパドトロワの所で、そんな凄い踊りじゃなかったけど、バジルにブラボー言った人がいて、そうすると、受けたと思ったのか、オメリチェンコさん、観客を煽るように大手を広げてアピールしていて、この人面白い。陽気で楽しいバジルではあるが、「オメリチェンコさん、プリマをおいていかないで~」と思ってしまった。

日本のバレエシーンだと、決め技を持ってる人の方が受ける傾向はある。

オメリチェンコは3幕のGPPDとか、アラセゴンで長い脚を90度キープで、きれいな線を見せて小気味よく軸足かかと付けずにクルクル回れるのが、自分でも自信があるみたい。

(確かに良い技術なんだけど。

世の中、上には上!自分的には、2週ほど前に見た、「スーパースター・ガラ」の、あの、ワディム・ムンタギロフの『ドンキ』の踊りがちらついて。

「ムンタギロフ!あんたってうますぎ!!!」と、脳内の11月の踊りに心の中で怒りながら見てた。

ムンタギロフは、回転でかかと付けずに何回転かするのも含め、後、マネージュで、クペ・ジュテ・アントールナンとか、グランジュテも高いし、色んな技術を駆使しても、着地もぶれないし、全くぐらついたり曲を損ねる事もなく、超絶技巧で端正さを失うことがない。

これだけ多彩な技巧を駆使して、この品位。で、容姿も二枚目で姿にも恵まれ、って、あ、
褒めちゃった。(でも、自分はファンにはならなくて、この人の何が不足なんだろう?と自問しながら見てた。)

客観的に見て、ムンタギロフ、まあ、あの位やれれば、ごちそうさまって感じ。
ああああ、せっかくオメリチェンコが気分よく技巧を披露して自分に満足げに踊ってるのに~、と思うと、

ムンタギロフ、素晴らしい事は素晴らしいんだけど、憎たらしい位うまい、っていうのかな。そしてそして、その「憎たらしいほど上手い」ダンサーたちって、ムンタギロフに限らず存在していて…。それは別掲)

で、自信ありの見せ技を持つオメリチェンコに対し、ゴリッツァは、過不足なく一通りのスキルはあるんだけど、男性主役に伍するほどの、日本人の好きそうな超絶技巧が、そんなあるって程でもないと言えばそうなんだけど、でも、彼女はこれで良いんじゃないか、って自分的には思ってて。

全体で、プリマ然とした風情があって、そういうものも大事で。(18日限定)3幕32回転はシングルで、脚90度キープも無かったけど、それで堂々としていて却って面白かった。

2幕夢の場のジュテは、主催者のあげた動画に出てるフィリピエワのが、とても良かった。

ゴリッツァは、夢の場のイタリアンフェッテ抜いてたけど、そういう振付なのか抜いたのかは不明。ゴリッツァの技巧見せは、3幕GDDPの所でのバランス。そんなに凄く長いのでもないけど、自分的にはその位やってくれれば充分。

こないだのスーパースター・ガラの、英国ロイヤルバレエのマリアネラ・ヌニェスも、バランスの所で技見せのつもりっぽかった。キャリア長いのにさすがだけど、彼女の良さは気さくでサービス精神の良いきっぷの部分かな。

「私がプリマよ」という感じのゴリッツァとは対照的な個性。一方、ゴリッツァは、バレエ漫画「SWAN」に出てきた京極さんという女性美のプリマを思い出した。

で、こういう時、男性が目立って、プリマが霞んでプリマが嬉しくなさそうになったりするのが、自分はあまり好きじゃないので、とりあえず最後まで仲良く踊れて良かった。

愉快なオメリチェンコさん、一人だけモードが違うのは、所属バレエ団が違うようなので、こことは異質な文化、ドン・キホーテの何たるかを学習できる環境に居た人なのではないかと。(リビウに居るからかと思ったけど、ダンチェンコも経由してたかな?そっちの影響?とにかく、ここのバレエ団にない文化をどこかで吸収してると思う。

そうはいっても、ダンサーたち流動的な気がするので、同じダンサーでも、少し経つと今と同じ良さを出せるかは分らない)


【26日東京文化会館公演】ゴリッツァ&スハルコフ
・1幕、主役キトリ登場:初日は、他のバレエ団と同じ、舞台後ろからの登場だったと思う。26日は、舞台前からの登場で、ちょっと、よく分らない演出になった。
(ほんとは、そこはバルセロナの広場なんだけど。あの出方では、最初から観客に自分を見せる、アピールする演出になってしまって、ディベルテスマンの場面みたくなってしまった。バルセロナの広場とかは)感じられない。)

・その後も、群舞の立ち位置を、細かく変えているように見えて同じ版とは思えなかった。

ダンサーも、芝居は肩に力入ってるし。

で、バジル役:スハルコフは、1幕途中で袖から大きくジャンプして登場の所で、それをやらず、歩いて出てきてしまったので唖然。
その後、プリマを持ち上げたり下げたりして踊りながら横に異動したり、リフト見せる箇所で、オメリチェンコ18日は、確か型どおり4回持ち上げてたと思うけど、スハルコフは一回しか持ち上げず。

逆にオメリチェンコは、2回持ち上げる時、一回目はプリマが上げられた頭上で、片脚を高々上げるのを、2回目はリフトだけしてプリマの脚が上がってなかった、小さいミスがあったので、・・
考えて変えた?なんてないわよね。

1幕、街の踊り子の見せ場も、最後ずっとトゥで踊る所も、かかと落として踊ったところがあったような気がするが。自分の見間違いでなければ。男性群舞が、彼女の身体が見えにくくなる様な立ち位置に変わってたのも、ごまかしが効きやすく、見せ場の踊りを強調する振りではない。

ただ、このバレリーナは、18日の3幕ボレロは良かった。このバレエ団の中で、一人だけキャラクターダンサーのエキスパートのように見えるのと、キャリア長そうで、彼女はこの公演、フル回転大車輪で、街の踊り子、2幕ジプシーダンス、ボレロ、と、キャストされてそうで、巡演の中でハードワークな人なので、見逃してあげてという所かもしれないが。

彼女は、バレエ団に残れば、もしかしてキャラダンの教師になれる位のものはあるかも(?)

18日と夏のキエフバレエガラでは、皆足がまっすぐ立ってるように見えて、いい教師がついているかなと思った。

26日はその辺がやや崩れていて、やっぱ、日本公演のドン・キ全幕、全国巡演はきついかもと思った。

プリマと上記のキャラダンの女性は、足元に来てるような、ちょっと疲れが出てる気がして、多少安全運転の方が無難かもしれない、とも思った。

バジルの1幕の片手リフトは、スハルコフさん、頑張りすぎというか、あの調子でやってると肩壊しそうと思った。

見る人によっては、スハルコフの方が、オメリチェンコより二枚目風にヘアメイクも仕上げてきてるし、身体もこの演目の為にきっちりつくってきていて、バジル役に二枚目風を求める向きには、スハルコフの方がいいということはあるかも。

自分的にはオメリチェンコさん、二枚目でもないのに、なんか舞台の上で嬉しそうで面白かったので、みていて愉快愉快な気になるので、それで十分。

スハルコフさんは、舞台おりると、人間的には好青年に見えた。いい教師がつけば伸びるでしょう、という感じの人。律儀にここで頑張りそうな気がする。

ゴリッツァさんは、以前からキエフバレエ日本公演で主役の人で、ニーナ最後のグルジアバレエの白鳥全幕の時、ゲストで地方公演で出てた人と同姓同名だったので、同じ人かも。
彼女もここで移籍せずにやっていくかな?

キャスト変更で、ミハイロフスキーに居たダンサーとかが客演していて、たぶんここのバレエ団とは異なる要素を持ってると思うので、ちょっといいかなと思ったけど。見てないので分らない。

夏のプリマたちは、すでに他バレエ団にいったりしたかな?と。

あ、キャスト降板になった、アリシャンスキーさんの方は、主催者HP動画の「くるみ」の王子で出てたと思う。

【肝心の話】
TV放送で嘘言ってて不愉快だった。ここは衣装大道具搬入できなかったけど、同じキーウの他バレエ団は、立派な舞台装置と年代もんの衣装、ちゃんと搬入してた。
この眼で、その公演を見てるので。

1か所しか取材せず、「一方的な」報道、誤報をするのは、害があるのでやめてほしい、マスコミ。特にTV局。

一方、ここのバレエ団は、「着の身着のまま日本に来た」と嘘つきワイドスクランブルで言ってたが。

ちゃんと稽古着一式とか、全部持ってきてたし、祖国から着のみきのまま来た、というのは間違いで、殆どのソリストは、欧州とかの避難先でレッスンもして、そこから日本に来てた。ミクルーハは素敵なワンピースも来てテレ朝で踊ってた。

可哀そうなウクライナに同情しましょう、といったTV局モードは、ほんと迷惑な報道。
芸術を舐めてはいけない。

TVが報道しない、文字媒体で出てた話が、このバレエ団にとって重要な話と思う。
西側に出たダンサーと国内のダンサーで考え方が全く違うと言っていた。


今回のは、今のウクライナの混沌を、そのまま舞台にあげたようなバレエ公演に見えたけど、1公演だけ見たら、それは分らなかった。
(ウクライナは元々、ボリシェビキが作った国だと、数年前のNHKで言っていた。そして、もうソ連はないし、帝政ロシアもない。バレエは出資者が必要で。

それに、今のキーウの人々は、西側に寄る事に幻想がある。

キエフバレエガラは良かったけど、今の状況でバレエ団が変化するのは時間の問題だったのかもしれない。

自分は、その西側の人間だから、ウクライナの西部の人々が、西側によることで、うまく行くんじゃないかと幻想持ってる事には違和感があるけど。

資本主義には資本主義の厳しさはある。夢みたいなこと言ってると思うけど、勝ち組と負け組になる。それが資本主義の自分の社会だし、

何か、彼らを見ていて、おいしいとこだけ求めてるような、社会主義と資本主義も悪い所だけあるような、そんな気がしてる。って、バレエの話じゃないけど。私はこの世界で生きてきたから、これが当たり前で、宇国とは異なる世界で生きてきてる。

日本の宇国報道の歪み、宇国の時だけ、うわべの綺麗ごとばかりなのには閉口してる。

色々矛盾はあるのが世の常。世界が私たちを助けてくれる、って幻想の甘さには賛成できない。第一、「世界」ってどこのことなのか?

自立再生というのが、日本の資本主義社会で生きてきた自分周囲では、当たり前に求められてきた考え方だったし。他国の難民には冷たい日本が、宇国だけ特別扱いとか、マスメディアの力の怖さも感じる。)

東欧の中で宇国は遅れていて、先んじて西側の方に言った国々には、もう結果が出ている。夢みたいなこと考えてた人々は、外資が入ったり、勝ち組負け組が有ったり、と言った経験をしてる。

ただ、宇国は、私が為政者だったら、西側からふんだくれるだけふんだくる。統一教会だって、商才無くても大金あったら、一部の商売は生き残ってシェアも多い。宇国の起死回生は、ロシアがロシアがと言って、西側から取れるだけ取る事。けれど日本人の私の立場では、日本はそれをやっちゃダメと思ってる。日本はこれから国力も低下し大変になる。余裕はない。いつまでも、世界第二位の経済大国だった昨日のような海外バラマキをやってはダメだ。)

残った人たちで、やりたいものをやったらいいと思う。
西側のバレエが全てでもないけど、やりたいのをやればいい。
ここのバレエ団だけ、マスコミが応援してくれるし、バレエマニアは来ないみたいなので、ガラ公演でもいいんじゃないかと。

ここは、チャイコ3大はやらないそうだから、
日本の白鳥の湖ニーズ、古典バレエニーズを担うのは、別に期待。


来てくれ!ロシアバレエ!
待ってるよ~~~。

散漫失敬。

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未解決事件 File.09 松本清張と帝銀事件

2022-12-31 01:35:04 | Weblog
年末時期のTV番組で、「未解決事件 File.09 松本清張と帝銀事件」というのをやっていて、とっても恐い内容だった。

帝銀事件の犯人にされた、横山大観の弟子の画家、平沢氏は冤罪で、戦後、敗戦国日本が占領軍GHQの支配下にあって、真実が圧殺されたんではないか、と言うような内容。

う、やってないのに犯人にされて獄中死って、酷い。

で、大量殺人の真犯人は、日本軍の731部隊で捕虜を沢山人体実験して殺して研究してた中に居た人、っていう推理を、検証付きでやってた。

731部隊自体が怖すぎる話なのに。
その推理では、真犯人は、部隊でたくさん人を殺してたので、平和な世の人間的な心を失ってる憲兵のAという人、だったのではないか、という示唆になっていて。

GHQ,アメリカ側が、731部隊の人体実験データを欲しがり、取引のような形で、それに乗った人は、戦後裁かれずに終わった、のではないか、と言うような話。

事情を知る男がGHQに呼び出され、真実を法廷で証言しないことを強要され、で、しゃべったら巣鴨プリズン行き、刑務所行きになると、GHQに脅され、事実と異なる、GHQの描いた筋書き通りの証言をして、口をつぐんだ人もいて、結局冤罪は晴れぬまま、と言った話。

731部隊も怖いが、戦後に裁かれなかった人もいるのも怖いし、さらに、部隊の生き残りが、銀行へ行って、行員たちを騙して731部隊の研究で見いだされた普通の青酸カリより遅効性の毒を使って、毒を飲ませて大量殺人して、その様子を平然と見てたこと、で大金を奪ってドロン。この真犯人は捕まってない。

GHQが、731部隊の戦争犯罪を、糾弾するんじゃなく、その成果(?)を、どうやったら毒とかで人を殺せるか、その実験データを欲しがって、得た事も、怖すぎる。

一応、推論、という事の様だけど、つじつまが合うし、最新技術を使った検証も出てきていた。

第一部はドラマだったけど。

もし、真実がその通りなら、恐ろしい真実。

(アメリカは水爆実験の時の、太平洋の島で放射能を浴びた島民についても、モルモットみたいに、水爆の放射能浴びて、その後、どうなっていくかのデータを取っていて、データ摂る為に治療しなかった話も、以前、民放局のドキュメンタリーで放送してたんで、データ摂りたがることは間違いないと思う。)

こんな、真相があるかも、って知らなかった。これが真実なら、冤罪で犯人扱いされて死んだ平沢氏が、あまりにもお気の毒。自白を強要された時は、もう、そういう雰囲気だったような事を言っていた。有無を言わせず、取り調べで犯人として「私が青酸カリで殺しました」と言え、という感じだったんだろうし、拒否りたくても個人の力では無理!という雰囲気だったんだろうと思うと、…そんな怖い目に遭いたくない。

昔帝銀事件のあらましを知った時は、GHQや731部隊が関係してるとは、知らなかった。

(使われた毒が遅効性で、自白の供述にあるような、「青酸カリ」でなく、日本軍の731部隊が使用した毒である可能性が高い、みたいなので、その通りなんじゃないかと思う。)

人の国の戦争を、今ああだこうだ言ってる、若いTV局の社員とかは、過去に、日本軍が色んなことしてた事実を、もっと知った方がいいと思う。

日本の人は、自国の戦争の歴史を知らない、過去の歴史を学んでない事を、別のTV番組でドイツの学生が指摘していたけど、本当にその通りだと思う。

今回、731部隊が人体実験したのは、中国人捕虜とソ連人捕虜、って、TVで番組で言ってたけど。

細菌、炭そ菌・ボツリヌス菌とか人体に注入したり、色んな物で、人を殺す研究を捕虜を使ってしていて、やられた捕虜が気の毒過ぎて、聞くだけで青くなる。。
それと別に、九州の大学教授が、アメリカ兵を生きたまま解剖してしまった件も、その件はアメリカに謝りたいような、酷すぎて怖すぎる話。

戦争は人を狂わせる。ロシアがどうとか今のTV人は言いたがるけれど、それを真に受けてる愚か者は、こういう番組でも見て、戦争があれば狂気が生まれ、色んな国で、知れば「うっ・・!」と思うような出来事、残虐行為が行われている事を、ちゃんと認識すべき。

日本軍だって、他国に負けない、酷い系なことを、いろいろやってきたんですよ~~~。

イギリスは、かつて、植民地でレイプだけじゃなく去勢までしてたっていうし・・・。

そういう国が、今、自由と民主主義って言ってんだから・・。片腹痛い。

というわけで、戦争に反対です。平沢死刑囚の再審、通るといい。

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米国の大手軍需産業と戦争についての記事

2022-12-31 00:41:21 | Weblog
出たぁ!と思ってしまったのは、

東欧、宇国の紛争に絡んで、「米国軍需産業、最大手ロッキード社の株価は史上最高値」という記事。それで、儲かってる軍需産業のために、ウクライナ紛争は、おいそれとは終わらない、という趣旨。色々具体的なデータ付きで出していた。

(スラブの血が何人流れても、英米系の、米国が大事にする英語圏の人の血は流れてない。

ウクライナ紛争の真実とは、何でこうなったのかというと、ロシアが侵略する気があったから、ではなく、簡単に言えば、アメリカを中心とした軍需産業の利益の都合がある。その事に、いつまでも気づかないのは愚かだと思っていた。)

他のマスメディアも、こういう、世界の大手軍需産業の株価の推移、バイデン氏の政策でウクライナ支援、どの軍需産業が受注したとか、調べたらいいのにって思う。大事な視点なのに、報道機関の視点には、これが欠落してる。故意なのか、無知なのか?

これはもう、私はかなり前から、メジャーでない系列のジャーナリストの発信で、既知の物だったけれど、

ウクライナ報道は、おかしい。って思ってる人は色々いる。報道が変で、こういう、ジャーナリストがちゃんと調べればわかりそうな話が、全然、何か月もず~~~っと出てこなくって、いぶかしく思っていた。

(小泉悠とか、TVの評論家の人は、ウクライナ紛争の真実を知らないし、気付いてないんじゃないかと思うので、それで解説って、ないよね、って思う。
小泉に限らず、ほぼ全員、そうなのかも?。

また、防衛省の研究所の人々も、最近ではことごとく、おかしなモードになってしまった。防衛省の人々は、政治評論家ではない防衛の専門家が、TVであれこれ言いすぎるのも、限界を超えているのかも。

一方、もし真実を知ってるくせに、嘘ばっかりTVで吹聴してる人もいるなら、工作員と言っても、「おぬしもワルよのぉ~」という気が。
ただ、真実、真相を知らずに、したり顔で解説してる人は多いと思う。
本題に入ると、
記事の趣旨は、
”世界最大の軍需企業、ロッキード・マーチン社の株価は12月、496ドルと史上最高値を付けた。世界2位のレイセオンの株価も最高値水準。今年の米国株全体は、当然のことながら低迷したが、軍需産業は、ウクライナ侵攻でとても儲かってる、”という話。

ウクライナの紛争の元々の原因を作ったのは、ウクライナの右翼の話では「西側」と言ってる。この西側というのは、自分的には米国、それも米国のネオコンの画策、ということだと思う。ウクライナの右翼は無知だから、「西側」としか分ってなかったんじゃないかしら?と思うけど。

さらに最近では、米前政権の閣僚・ボルトン氏が、その辺のこと、というより、ウクライナだけじゃなく、カラー革命、つまり、アメリカのネオコンが東欧その他で画策、工作を色々やった話をしちゃってる。
(しかし、あの人たちは、何でべらべらしゃべっちゃうのかな?秘密なんじゃないの?って思う。)

怠けてるのか、権力の犬なのか、日本の大手メディアは、宇国の戦争で、米軍事産業が儲かってウハウハな話を、ほとんど取り上げない。

名前が出てくる会社には、ロッキードだけでなく、グラマンとか、田中角栄のロッキード事件で名前を聞いたような企業が出てくる。(田中角栄は嵌められたんだろうし、また同じような企業の名が出てきて、謀略の香り)
さらに、一応、フランスの大手軍事産業もウハウハ企業に名を連ねる。

この戦争で、得をしたのはいったい誰なのか?

日本の大手メディアのウクライナ報道が、真実でないことは、その辺を見ればわかる。(マイダン革命の時に、スナイパーが現れて、結局100人死んだ。これは、元はと言えば、西側(アメリカのネオコンかな)の謀略だったことまでは、西側の研究者が突き止めている。ただ、その事を全く知らなくても、軍需産業の株価その他を見れば、何かおかしいと気づく人は気づくはず。)

上記の記事は、“世界の軍需産業はウクライナの戦争で儲かるので、だから、ウクライナの戦争は終わらない。アメリカの軍需産業の利益のために終わらない”、という趣旨。(これ、その内、消されちゃったりしてね。笑)、

自分は、そこまでは分らない。ウクライナの戦争が、「終わらない」かどうかまでは、自分には分らないけど。

ただ、うんざりする役立たずのマスゴミ報道は、ウクライナの真実を伝えてはいない中で、視点を変えて、事実(株価)を出してくる記事が出たのは、遅すぎたし、ちょっとビックリ。

(ほんとは、報道機関、ジャーナリストたちは、ウクライナの事なんか、どうでもいいんじゃないかなあ。皆嘘つきで、うわべの綺麗ごとばかり。真実を見ようともしない。そして、、真実を伝えない。春から同じ話のリピートばかり。

問題を解決しようという心がない。)

報道って、こういう事実に基づいた事を報じるべきで、ウクライナ政府の大本営発表たれ流しは、解決に直結せず、間抜けな日本人の金バラマキさせる圧力になるだけに見える。

先日バレエ公演に、初日と東京公演の2日行って、バレエ方面からも、どうもあの国の中では今、良からぬことが起こっていると、改めて知った。

そう、米国軍需産業の株価を見れば、ウクライナ紛争の真実の断片が分る。
前のめり岸田による、「一方的な~~~」支援金バラマキは、そういう思考停止状態みたいのは、少し頭冷やして、事実を客観的に把握することを先にすべき。

日本の有事がもしあれば、たぶん、中国が先になるはずだった。(それだって、外交努力で回避できるかは、やってみないと分らないし。外交努力に不熱心で「一方的にィ~」と、相手国にケンカ売ってるみたいな発言を繰り返すのは、政治家としての見識と意図を疑う。

ただ、日本の国力が落ちてきていて、大国に対抗するのは、どっかと組む必要はあるんだろうけど。)

“ウクライナのゼレンスキーは、軍事侵攻以降、資産が1か月ごとに1億ドルとか、増大している”、と、今年前半にオランダの調査機関が暴いていた。それなのに、ゼレは国民が寒さに震えているのに、私財をなげうつことはしない。
さらに、ウクライナの外貨準備高は、結構積み増しがある事も報じられていた。

パトリオットまで供与されることになり、軍事大国化する可能性あるのかも、と思う。ポーランドにミサイル撃ったり、ロシアを攻撃したり、危険な国だと思う。

善と悪の闘いとか、幼稚園みたいな発想でとらえるのは、頭悪すぎていい加減勘弁して貰いたい。

それにしても、田中角栄逮捕からずいぶん時間がたったけど、同様の企業名が出たのには、ちょっと驚いた。

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