スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

ふたつの時代劇ドラマ

2012年05月22日 | 雑感
時代劇(ドラマ)もまた好きである。

テレビ時代劇≪鬼平犯科帳≫と≪座頭市物語≫この2つのドラマ。

情があり、色艶があり、技がある。


≪鬼平犯科帳≫は警察ものの時代版であり、原作者は池波正太郎。

火付盗賊改方長官・長谷川平蔵【1700年後半(天明)から(寛政)にかけての実在】
を主人公とする捕物帳。

主演・中村吉衛門の腹の据わった演技が実にいい。

悪の中の善、善の中の悪、誰の中にも潜む醜さ・清らかさ、、、見事に描いている。

ドラマで語られる「急ぎ働き」「流れづとめ」「引き込み」等は殆ど池波氏の造語という。

池波氏は食通でも知られていて料理本まで出していた。

ドラマにもよく、しゃも鍋等食べるシーンが多く出てきます。

下記池波美味店及びレシピ紹介。


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東京・神田駅近くの『室町・砂場』という名のそば屋、新橋駅近くのビーフンとちまきの美味な店『ビーフン東』に通ったのを懐かしく思い出します。

エンデイングテーマ曲(ジプシーキングスのインスピレーション)がまたいいですねえ。


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もう一つの≪座頭市物語≫。 ご存じ勝新太郎主演。 原作者は 子母澤 寛

盲目の侠客である座頭の市が、諸国を旅しながら驚異的な抜刀術で悪人と対峙する、アクション時代劇。

なかなかこんな見事な時代劇はありませんねえ!

特に第23話『心中あいや節』等は名作です。

津軽三味線が響く勝版『津軽じょんがら節』とでもいいますか、
人間の業と哀愁と、悲哀、、これ程までに美しく、見事に描かれている最高傑作。

雪深いみちのくで盲目の離れごぜ(瞽女)の三味線が響きます。

江戸時代から昭和の初めごろまで、三味線を手に有縁の村々を流し歩く目の不自由な女性たちの姿が全国のいたるところで見られ、
米などの農産物と引き換えに身を削るような芸を披露していたそうです。
(上越地方の「高田」と中越地方の「長岡」の系統があった)


【風雪ながれ旅】の世界ですね。

以前東北を一週間ほど旅をしたことがありました。

その時青森のある居酒屋で津軽三味線を聴いたことがあります。
津軽三味線で有名な「山上進」さんとその弟子という17・8歳の娘さんの共演でした。

飲んでいた席の2メートル程の場所であり、その迫力には圧倒された記憶が、、、強烈でした。

あの津軽三味線の娘さん、、なぜかそのごぜ(瞽女)の末裔でもあるかのような、、芯が強そうな人だったのを思いだします


あの娘さん今はどうしていらっしゃるのか。

話が逸れてしまいました。

勝新の演技力も、、お見事。   唄も一級品ですし、こんな凄い役者はもう出てこないかもしれませんねえ!!


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