スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

日本神々の不思議(2)

2014年02月12日 | 雑感
伊勢神宮は昨年(2013年)出雲大社と共に《遷宮の年》ということで話題になりました。

『なにごとの おはしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる』
 あの西行法師が伊勢神宮にお参りした時の歌だそうです。

日本に総元締・神社本庁傘下の神社は8万社ほどあるという。


神社系統で最も多いのが八幡信仰に関わる神社(7817社)で、第2位がこの伊勢信仰(4425社)。

続いて天神信仰(3953社)、稲荷信仰(2970社)と続くそうです。

その八幡も天神も稲荷も、もとは渡来の神とのこと。

それに八幡も天神も稲荷どれも記紀(古事記・日本書記)には登場せず、伊勢信仰の天照大御神(アマテラスオオミカミ)とは決定的な差があるといわれる。

じゃ伊勢信仰の天照大御神のルーツはいうと、、勿論いろんな説があり、記紀への解釈も未だ定まっていないのが現実ですが、坂本政道著『ベールを脱いだ日本古代史Ⅱ』によるとこのように記されておりました。

  2世紀後半、邪馬台国連合が形成され卑弥呼が女王となり、大和の(まきむく)に都が造られ三輪山で
  アマテル(天照大神~アマテラスオオカミ)が祀られた。

  卑弥呼の死後、トヨが跡を継いだが晩年連合が分裂・弱体化となり、神武(崇神天皇)が北九州より東征。
  疫病・飢餓が流行し、アマテルから今度は”大物主神”を祀るようにと神託が降りた。

  崇神天皇はトヨと多くの巫女を殺し、霊を封印するため箸墓古墳を造ったといわれる。

  アマテルは祟り神として各地を転々とし、最後にこの伊勢の地に祀られた。

  天武天皇は即位後、祟り神であったアマテルを復活すべく一案を講じる。

  これが、女王卑弥呼(女神)を対象にしたアマテラス(天照大御神)神話であり、
  祀る場として伊勢神宮が造営(内宮)され、トヨの御神体・豊受大御神を(外宮)で祀ったという。


     

以上がルーツですが、アマテラス(天照大御神)は八百万の神々の代表でもあるが、勿論創られた神。

記紀(古事記・日本書記)は天武天皇の命で書かれた勝者による”限りない創作”というのが定説です。

この天武天皇、、実はこの方も渡来人というではないですか。

日本の歴史に関わる人物には、なかなか《日本人》がでてこないというこの不思議。

次の日本神々の不思議(3)ではこのへんをもう少し。

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