無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

アーミテージ様の言う通り

2016年03月21日 | Weblog
山本太郎議員が「完全コピーじゃないか!」と指摘した2012年8月のアーミテージ・ナイレポート(日本に対する要望書)



一つ一つ見ていくと安倍政権(日本政府)がやっている事は、アメリカ様の要望書に沿った政策遂行(完コピ)だということがよく分かるのだが、日本のマスコミの沈黙によって国民に伝わっていない。

政治の世界(永田町)ではみんな知っている事なのに国民には充分に知らされてはいない。

例えば、要望書の12番。日本政府は「武器輸出三原則」を採っていたが、それを「防衛装備移転三原則」に改正した。

こんな政府マスコミの言葉遊びで日本国民はコロッと騙されてしまっている。

何のことはない。「武器」を「防衛装備」と言葉を変え、「輸出」を「移転」とこれも言葉だけ変えて武器輸出を解禁したのだ。

日本は昔「正義の味方・ヒーロー」が忌み嫌った許せない悪人・悪の組織「死の商人」になり下がってしまった。(日本のマスコミは沈黙)

原発再稼働・TPP・特定秘密保護法・武器輸出等々、全てアミテージ氏の提案書(要望書)通りなのだが、今日は、要望書の中の下記項目について絞って話を進めてみたい。

10.集団的自衛権の禁止は(日米)同盟にとって障害だ。

6.平時・緊張・危機・戦時の米軍と自衛隊の全面協力。


第二次大戦のノルマンディ上陸作戦(The Longest Day)を指揮した連合国軍最高司令官だったアイゼンハワー大統領が、「アメリカには(政治的に)制御し難い軍産複合体とも言える巨大で陰湿な勢力が台頭して来ている」「在りもしない共産主義の脅威を煽り、 『ソ連共産主義の脅威と対抗し国際的に西側諸国が連携しソ連包囲網を構築しソ連と対等に交渉するために軍事力で優位に立つ必要がある』という『現実主義』をふりかざし毎年防衛費の増枠を要求してきた」と指摘した通り、アメリカ軍産複合体は『軍事力の優位による国際発言力の強化』を訴え続けて軍備拡大を続けて来た。

しかし、ソ連が崩壊し「鉄のカーテン」が開かれたとき、『このままではソ連の軍事力がアメリカを上回り、世界はソ連の支配下に下る』と軍事力の優位性を強調して軍事費をアップし続けたアメリカ軍産複合体の嘘が暴露されたのだ。

ロシアの軍事力はアメリカの軍事力の半分にも満たなかったのである。

そして、今の軍事費の現状。


(余談)ドル換算しているため国際通貨価値を下げた日本の軍事費世界ランキングが残念ながら?下がってしまっている。(円安の為)
日本も4年連続で防衛費をアップする等、中国に追いつくべく頑張っているが対ドル40%も円の価値が下がっては致し方なく、残念である。もっと日米軍事同盟を強化、自衛軍を強化して中国・北朝鮮が攻めて来られないよう抑止力を強化していく必要がある。
←これ今の政権側の考え方で、勿論皮肉です。

産学協同が言われて久しい日本の大学では国際学等で「アメリカは世界の警察国家として、やりたくもない戦いに参戦し自ら汚れ役を引き受けている。」と教えているらしい。「日本も戦争(太平洋戦争)しなければ生き残れなかった。」とも。

少し横道に逸れるが、前にも載せた下表を再掲しておく。


ベトナム戦争しかりイラク戦争しかり、アメリカは国連を無視し世界の警察国家として「世界の平和と秩序」のために活躍している。
アメリカは「新世界秩序」(ブッシュ大統領)を作ろうとしているのだ。
陰謀論者?によれば、アメリカによる世界征服であり、現に経済の世界では『アメリカによる世界経済支配』に当たるTPP等が進行中である。

話を元に戻す。

アメリカ軍産複合体が作り出した「冷戦」による「軍事費増大化」は世界各国に「ソ連包囲網」なる米軍基地の配備をもたらした。

日本にもアメリカ極東地区戦略(対ソ連包囲網)の一環として米軍基地が配備されたが、その時「アメリカが共産主義・ソ連の脅威から極東地区を守ってやるのだから、基地を無償提供しろ」として「日米安全保障条約」が結ばれたのだ。

田岡氏(軍事評論家)が指摘するように、日米安保条約は決して軍事同盟ではない。

日本が無償で基地を提供する代わりに、日本が攻められたらアメリカ軍が守ってやる、という取り決めなのだ。

(余談)最近作り替えられた「日米防衛ガイドライン」の元の姿も上の取り決めを具体的に示したものだった。「思いやり予算」等

(参考までに下の記事)


(ついでに推移)


(もひとつ余談)
日米安全保障条約は「アメリカが日本を守ってやるのだから日本は土地と金を出せ」だった。
日本も集団的自衛権を行使できるようになりアメリカに協力して戦闘出来るようになったのだから、お金の方は減らしても良いのでは、と考えるのが普通なのだが、アメリカの言いなりになって思いやり予算の実質増額を回答している。これではアメリカの隷属国と言われても致し方あるまい。


今度こそ話を元に戻す。

日米安全保障条約は日米軍事同盟ではない。(軍事同盟は共通の敵国が存在しなければならないが、アメリカは日本と違い、中国を『敵国』とは看做していない。)

それをアーミテージ氏は日米同盟を軍事同盟と捉え、次の様に言って日本に要求を突き付けてきた。

アーミテージ氏:海軍兵学校出身の海軍軍人、ジョージ・ブッシュ大統領の時に国務副長官を努める。ジャパン・ハンドラーとして有名。

同盟とはお互いのために血を流すことを意味する。

アメリカにとって、同盟とは共に戦うという意味以外にない。

同盟とは自ら血を流し、相手のために血を流す、そういう関係、ただそれだけだ。


アーミテージ氏は日米同盟はお互いに血を流し合う軍事同盟だ、と考えている。

(ウィキペディアより)
2012年8月には「第三次アーミテージ・レポート」(正式名称:"The US-Japan Alliance: Anchoring Stability in Asia"、「日米同盟 アジアにおける安定の礎」)を作成・発表。

“日本が一流国家であり続けるか、二流国家に甘んじるかの重大な局面を迎えている”と指摘し、また日米同盟関係における日本の役割拡大を求めた。


この第三次アーミテージ・レポート「日米同盟 アジアにおける安定の礎」に従って、

10.集団的自衛権の禁止は(日米)同盟にとって障害だ。

この要請に従い、安倍内閣は集団的自衛権の行使容認を閣議決定し、安保法制を整え、日米防衛ガイドラインを改訂し、日米安全保障条約をそのまま、日米軍事同盟に変えてしまった。

6.平時・緊張・危機・戦時の米軍と自衛隊の全面協力。


を完全に遂行出来るようにして、アーミテージ氏から褒められている。

(集団的自衛権の行使容認の閣議決定後、安倍首相を訪れたアーミテージ氏)

(注)吹き出しはイメージです。

あなたは、今日のアーミテージ氏の「同盟」に付いての考え方を見て、又、第三次アーミテージレポート(日本に対する提言)通りに事を進める安倍内閣の政策運営を見て、まだ、下の様な安倍首相の発言を信じていられるのですか!


今日はここまで、またね。

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