無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

テレビ・新聞に洗脳されてしまった国民

2010年02月12日 | Weblog
テレビ・ラジオ・新聞等マスメディアは旧守派(旧体制=癒着した政官財の利権複合体)側そのものだという証拠は沢山ある。

小泉自民党が小泉劇場の選挙で大勝した時の報道と今回の民主党が政権交代を果たしたときの報道を比べてみれば、それは明らかである。

今日は時間が無いので、外人記者の目から見た意見を載せておく。

ニューヨーク・タイムズ東京支局長マーティン・ファクラー氏の言葉

小沢氏の今回の事件(石川議員逮捕)だけじゃなく、去年の西松建設事件(大久保秘書逮捕)や鳩山首相の偽装献金の時もそうでしたが、9割以上の(大新聞の)記事が検察の言うことを鵜呑みにしている。

小沢氏は逮捕も起訴もされていないのに、新聞を読むと「有罪」です。

日本を含めた民主主義国家では、裁判で判決が出るまでは「無罪」。

記者としての、この“基本的な出発点”を無視して検察の言うなりになってしまっています。…中略…

西松建設事件では自民党の二階大臣(当時)や森・元総理の名前も挙がったのに、何故かれらは追及されなかったのか?(M:「自民党には及ばない」発言)
もっと報道に主体性があっていい。(M:追求しようとした東京新聞は検察に期限付き出入り禁止を受けた。報道は権力の支配下、報道統制下にあったのだ。)

欧米の検察には日本ほど大きな裁量権はありません。

日本の検察は捜査権・逮捕権・公訴権があるだけでなく、何週間にもわたって容疑者を拘束できる。

そして、拘束している間に毎日のようにリークの爆弾を落とす。

容疑者本人は拘束されているから自分の弁護が出来ない。

これでは、読者(視聴者・国民)が「有罪だ」と思ってしまっても仕方が無い。

何故、どうして、何の目的で検察がこういう捜査をしているのか―――、そういう記事をほとんど見かけません。
検察を完全に信じて、情報源としているだけ。

検察という非常に大きな権力を持っている機関が、その権力を乱用しているのではないか―――、といった問題提起が全くありません。

問題意識を提示するのがマスコミの役割のひとつ。たまにそういう記事を見ると…記者が書いたものではなく外部の識者のコメントです。

自分たちで検察を批判することは無い。(新聞記者たちは)無責任です。

マスコミには、読者・視聴者・国民の側に立って、当局を批判的に見る役割もあります。

しかし、日本の大新聞は、残念ながら検察の側に立って、当局の一部分として国民を見下ろしているように感じます。

検察報道がもっとも極端ですが、(政府)行政報道全般において同じことが言える。

それは記者クラブ制度があるからでしょう。記者クラブで情報を独占して伝えることが、日本の大新聞のビジネスモデル。検察を批判したら特ダネがもらえなくなる。
インターネットなど新しい競争相手が増え、読者離れなど変化の時代が来ているから、必死で自分たちの既得権益を守ろうとしている。
(日本の)若い記者たちと話すと、皆んな記者クラブがダメだというのは分かっている。
しかし、会社が既得権益を守ろうとしているから若い記者は何もいえない。

この矛盾は不思議です。
若い記者にもっとチャンスを与えれば、もっといい報道が出来るのに。

アメリカでも既得権益が強かったがインターネットの参入で新聞社が倒産して、古い仕組みでは生き残れなくなった。
日本もそうなれば流動化するのかもしれませんが、まだそこまで切羽詰ってないですね。(引用終わり)


こういった、正論が出てこない新聞報道・テレビ報道は見ないほうがいい。

その意味で、私もいつからか分からないが、少なくともおじいちゃんの代からは読んでいた朝日新聞の購読を解約することにした。

最近の「国民が選んだ政権=民主党を潰そう」という意図がありありと見て取れる記事に怒りがこみ上げてきたからだ。

例えば、今回の小沢問題でも、毎日のように民主党の内部分裂(反小沢派がどうのこうのといった民主党追い落とし)の報道をしておいて、国会開催前に小沢氏を民主党全員で擁護していく方針=一つにまとまって行くことに決まったら=民主党分裂を報道できなくなったら、朝日新聞は「民主党は国民のための政治をといっておきながら自党の存続のみに汲々とし、国民のことを少しも考えていない」といった意味の記事を載せた。
野党・自民党が国民のことを考えて「政治とカネ」の問題(M:この言い方は正しくないのだが)を国会で追及しないのであれば民主党はこんな打ち合わせはしていないのに、である。
案の定、自民党は国会審議(法案審議)そっちのけで鳩山・小沢の政治とカネ問題追求に明け暮れている。国民の生活を考えていないのはどっちだ。よく朝日新聞は「民主党は国民のことを考えず」などと書けたものだ。

新聞だけでなく、テレビ局(朝日系ではないが)の今日の石川議員民主党離党の報道でも民主党潰しの意図がアリアリである。

まず、石川議員が民主党にそのまま在籍したのでは、国会で旧体制側・自民党が「逮捕・起訴されたのに(悪人なのに)」と責め、審議が進まない事になるのは目に見えている。

そこで石川氏は小沢幹事長とも会わずに(小沢氏への離党届提出を人に頼んで)、「小沢氏とは話をしていない、離党は自分の意志」と記者会見した。

これは最善策である。

■ 検察の横暴と主張して石川氏そのまま、ということにすると(本来は海外記者の言うとおり、それでもいいのだが)マスメディアの偏向報道で鳩山氏・小沢氏は“悪”にされてしまう。
■ かといって、民主党側から石川氏を党除名などとしたら“悪”のトカゲの尻尾切りといわれる。

「逮捕された石川知裕を民主党離党で誤魔化そうとする鳩山由紀夫と小沢一郎」となる。

石川議員が「このまま民主党で…と思ったが今は国会審議中であり、民主党に迷惑をかける事になるので離党し国会議員を続けることにした」といっているが、まさに、まだ刑が確定していない石川氏(=無罪)が民主党離党しなければならなくなったのは、テレビ・新聞等大マスコミの報道・喧伝によるものである。

しかし、これが最善策であるにも拘わらず、民主党を潰そうとするメスメディアは…

(石川氏が勝手に民主党離党したことを)「党としての態をなしていない=党としての機能を果たしていない」と解説。悪いことをしたのだから「除名処分」にすべきだ、との意味なのだ。

「党除名処分」にすれば「トカゲの尻尾切り」。しなければ「党の態をなしていない」
小沢氏が離党を促せば「小沢独裁」、石川氏が自分で決めれば「それで誤魔化す鳩山・小沢」

何をしても「民主党」潰し報道になる。

オバマ大統領に鳩山首相が言った「トラスト・ミー」もマスメディアの報道で普天間基地移転問題についていった言葉になってしまっているが、鳩山首相は普天間だけでなくアフガン援助に対して言った言葉で、一国の大統領が世界に散らばる軍の一基地の事をそんなに重視しているわけが無いのである。頭に入っているはずも無い。
それを日本のマスメディアは「普天間」についてのみ言った言葉にしてしまった。

鳩山首相が普天間移転についてだけいったとしても、鳩山首相が5月末までに結論を出す、といっているのだから、それまで待てばいいのだ。トラストミーを信じていればいいのだ。6月に入っても政府が決められなかったら「優柔不断」とか「指導力が無い」「何がトラストミーだ」と責めればいいのだ。それを、毎日のようにマスメディアは「普天間」「普天間」である。国民はおかしいと気付くべきだ。

日銀総裁の時に「1日の空白も許されない。国際信用が失墜する」とマスメディアは騒いだ。今回の「日米同盟にヒビが入る」も同様のマスメディア空騒ぎである。
「顔を真っ赤にして怒った」岡田氏が言うように会見には当人と通訳?しかいなかったのだからマスメディアの「創作」であることは明らかである。
日銀総裁が何日も空席になってもなんとも無かったことを国民は思い起こすべきだ。

鳩山首相が「名護市市長選の結果も見て…」といっていた時、旧体制側やマスメディアより、国政を行うものとして一市長選の結果で判断するのは如何なものか、国政担当者としての態度ではない、こんなことを云っている鳩山首相には国政担当能力が無い、日米同盟という「国益」を考える(優先させる)のが国政を担当するものの責務ではないか、との批判が出ていた。

新政府は名護市長選で反対派勝利したとき「住民の意思を尊重し…」などと云ったら、それこそ悪徳マスメディアの餌食である。
そこで政府は反対派市長が誕生しても「ゼロベースで考える」との防御策をとったのだ。
平野官房長官が、それを言い過ぎたため、逆にマスメディアから「民意を無視するのか」とつつかれてしまったが…。

マスメディアは民主党つぶしが目的であるから、どう対応しても批判の対象になる。
ああいえばこういう、ではないが、「こういったらこう責める、その反対のことを云ったらこう責める」なのだ。

国民はそのことに気がつくべきだ。

(余談だが)
私は「10人を犠牲にしても、あとの90人が生き残れるようにすべきだ」との考えを嫌悪する。昔の右翼の「一殺多生」に通じるものがある。
極限を考えすぎるのだ。戦争=緊急避難・正当防衛と考えたり、「カルネアデスの板」を例に出す考えに対してである。
板に掴まりに来た人が自分の子供だったら、その子に板をつかませて自分は沈んでいくことも有り得るし(愛・自己犠牲)、お互いに交代で掴まって助かろうとするかもしれない(生き延びる知恵)。…この話は長くなるので今日は割愛する。

言いたい事はまだまだ沢山あるが、今日は時間が無いので、ここまで、またね。

(追伸)
自民党・マスメディアの民主党・小沢幹事長潰しで笑ってしまうのは、中継で「小沢氏は普天間基地からわずか9Kmのこの一帯の雑種地・荒地を購入しています。いま自民党議員が来て、現地を視察しています。小沢氏は何故こんな土地を購入したのでしょうか」とやっていた。

どうしても小沢=悪のイメージを国民に植え付けたいのだろう。

考えても見るがいい。普天間基地が東京駅の八重洲・丸の内辺りとしよう。小沢氏が所有している土地は、新宿(6Km強)・池袋(7Km強)の先であり、東は亀戸(6Km強)の先、北は王子(7Km強)の先である。

小沢氏の購入した土地を無理やり普天間と結びつけて「怪しい」と国民に印象付けている。

小沢氏が新宿の先、中野辺りで買った土地を東京丸の内と関連付けて「何かある」といっているのだ。

本当に国民はそんな報道を、又、そんな土地を見に行く自民党議員を「何て馬鹿なことをやっているのか」と醒めた目で見る事が今後の日本にとって重要になってくる。…追伸終わり