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(この件に関するブログ)
関係者情報による小沢追い落としキャンペーンの中、読売新聞が大きなチョンボをしたことは皆さんご存じだと思う。
誤報だったのは、石川議員の手帳のうち、ゼネコン幹部が5000万円を都内のホテルで石川議員に渡したと話しているとされる日の欄に、そのホテルの名前が記載されているという記事だ。
1月25日夕刊に掲載されたこの記事を読むと、完全に裏金を小沢が受け取ったと思わせる内容になっている。
現に、読売のこの記事の見出しは、「石川議員、手帳にホテル名」という大見出しのもと、「水谷建設側供述『5000万授受』の日付」「面会裏付けか」となっているうえ、本文中でも、「特捜部はこの手帳の記載を、10月15日に石川容疑者が水谷建設の当時の幹部と面会したことを示す証拠の一つとして重視しているとみられる」と書かれており、裏金疑惑を大きく膨らませるものとなっている。
ところが、実は、この手帳の記載はまったくの誤報だった。
翌朝刊には、「訂正」という囲みに続き、
【25日夕刊の「石川議員、手帳にホテル名」の記事で、「東京地検特捜部が押収した石川知裕衆院議員の手帳には、中堅ゼネコン『水谷建設』の元幹部らが同議員に5000万円を渡したとする2004年10月15日の欄に、授受の場所とされるホテル名が記されていた」とありますが、手帳は、04年ではなく、05年のものでした。ホテル名が記載されていた時期も同年4月でした。石川議員側関係者の取材に基づくものでした。記事と見出しの当該部分を取り消します。】
という訂正文が掲載された。
変な話だね~。
まずは、これだけあからさまに、石川議員の名誉を傷つけるような記事を書いたら、普通は、「石川議員及びその関係者に謝罪します」という一文が入るのが普通だ。
しかし、今回の訂正文にはまったく謝意らしきものが示されていない。…ブログ引用終り
日本の検察(警察)の前近代性を象徴するのが検察(警察)に付与された巨大な裁量権である。
裁量権とは、
①犯罪事実が存在しても不問に付す裁量権
と
②犯罪事実が存在しなくても犯罪を作りだし無実の罪を着せる裁量権
である。
今回の小沢氏関係の事件でも、
①「法の下の平等」、②「基本的人権の尊重」、③「罪刑法定主義」、④「無罪推定原則」が完全に無視されている一方、⑤「国家公務員の守秘義務違反」という重大犯罪が野放しにされている。
警察・検察の暴走をもたらしている大きな要因が、密室における取り調べ、不当に長期にわたる被疑者の拘束である。
違法な情報漏えいでは、取調室での被疑者の発言を、マスメディアがあたかも真実であるかのように報道する。(M:何故密室で行なわれている取調べで検察しか知りえない情報がマスメディアで連日のように流されたのか。検察がリークしていないのであれば、全マスメディアが共謀してデッチアゲ記事を掲載したことになるが…。どちらにしても大問題である。)
しかし、供述調書作成の実態を知るならば、これらの違法な情報漏えいによる報道が真実とはかけ離れていることが明白になる。
「供述調書」といっても文章を作成するのは取り調べの警察官や検察官である。
警察官や検察官が勝手に文章を作成するのである。
被疑者の発言通りに文章は作成されない。
取調官が「勝手に」文章を作成するのである。
文章作成後に取調官が作成した文章を読み上げる。
被疑者からすれば、自分の発言したこととはかけ離れた内容が記述されている。
被疑者は当然、文章の内容に異を唱える。
すると取調官は、「被疑者が『すでに供述している内容』について、修正を求めた」として被疑者の主張を新たに書き込むのである。
こうした調書が作成されると、被疑者が『当初の発言』を読み聞かせの段階で『修正』したかのようなイメージが作り上げられる。
また、取調官が作成した文章を取調官が読み上げる際、文章の一字一句、細部について被疑者が異を唱えることに対して、取調官が高圧的に被疑者に対して威圧することも日常茶飯事である。
気の弱い被疑者は自己主張を十分にできず、被疑者が発言したこととはかけ離れた「供述調書」が被疑者の発言内容として記録されてしまうのである。
長時間の(精神的)拷問、脅迫による供述の強要、そのなかで取調官が「勝手に」作成した「供述調書」をもとに犯罪がねつ造されてゆくのである。
このことは、足利事件の事例でも明らかにされつつある。
小沢一郎民主党幹事長が「秘書が勝手にやったこと」と『供述』し、その後に「もう少し穏やかな表現にならないか」と供述したなどとの「情報リーク」が報道で伝えられたが、これらの発言も真実とはかけ離れていると考えられる。(M:上記と同じ手法で小沢氏が『自分は知らない』といったことを勝手に『秘書が勝手にやった』と書き、今までの秘書のせいにする政治家と同じ様な悪人だと国民に印象付ける操作が行なわれ、それを小沢氏が『もう少し穏やかな表現にならないか』と咎めると『供述内容の修正を求めた』としてリークしている。国民はこんな内容の報道がされること自体に“検察の意図”を感じるような目覚めた有権者になってもらいたい。)
石川知裕議員の取調室での発言が種々伝えられているが、これらも真実が確認されたものでない。公判で初めて被疑者側の声が示されることになるが、密室でのやり取りに関する報道がいかにいい加減で偏ったものであるのかが明らかにされることになるだろう。
余談:ところで逮捕され「保釈金」で開放された石川議員(世間では保釈金を払って出てきた悪党とのイメージがつきまとう、その保釈金)であるが、裁判で無罪になった場合、保釈金はどうなるの?知っている人はコメント下さい。…余談終わり
石川議員の検察に対する怒りを挙げておく。(きっこさんの「世田谷通信」より)
「民主・石川議員が水谷建設に激怒」(世田谷通信)
東京地検特捜部に異例の逮捕をされていた民主党の石川知裕衆議院議員は、保釈された2月5日、新党大地の鈴木宗男氏に電話をして、小沢氏側に裏金を渡したなどと事実無根の供述をした水谷建設の関係者に対して「水谷建設の人がいれば、ぶん殴ってやりたい。いい加減な調書を検察の誘導に乗って作られ、大変な目にあった。頭からウソ話に乗り、取調べをした検事もとんでもない」と憤慨していたことが、鈴木宗男氏の「ムネオ日記」の2月5日付の記事で明らかにされた。一部では、東京地検特捜部が刑務所に収監されている水谷建設の社長に対して「早期の仮釈放」をちらつかせて供述をさせたとの噂もあり、今回の石川議員の憤慨ぶりや、これほど強硬な捜査をしても水谷建設からの裏金が渡った証拠がまったく見つからなかった事実を見れば、真実は誰の目にも明らかだろう。今後の裁判の過程で、誰が嘘をついているのかは明確になるだろうが、何よりも重要なのは「誰が嘘をつかせたのか」ということだろう。(2010年2月9日)
「民主・石川議員が報道内容を全面否定」(世田谷通信・上記と同日)
東京地検特捜部に異例の逮捕、起訴をされた民主党の石川知裕衆議院議員が、9日午後6時35分から地元の北海道十勝市で会見し、マスコミ各社が検察のリークを元に報道して来た内容を全面的に否定した。石川議員は冒頭で支持者らに心配を掛けたことを謝罪した上で「私が小沢氏の秘書をやっていた時に政治資金報告書の記載ミスをしたことは事実だが、水谷建設などから不正な金をもらったことはいっさいないし、その原資を隠すために(意図的に)虚偽記載したわけでもない」と全面的に否定し「離党や議員辞職はせずに、地域の代表として1日も早く国会で活動して欲しいという支援者の声に応えたい」と決意を述べた。石川議員も小沢一郎幹事長も終始一貫して「水谷建設などから不正な金は1円たりとも受け取っていない」と発言し続けている上に、東京地検特捜部がこれほど強硬な捜査をしてもまったく証拠を見つけることができなかったわけだが、今回、東京地検特捜部が捜査の決め手とした「石川議員に現金5000万円の裏金を渡したと証言している水谷建設の関係者」は、現金受け渡しの場所に現われた石川議員のことを「童顔で長身の男だった」と述べている。しかし石川議員は決して長身ではなく、この人物の信憑性にも疑惑が向けられている。(2010年2月9日)…これについては次回に回す。
3月の大久保隆規秘書の突然の逮捕―――。
当時、検察OBをはじめとする多くの専門家は、「半年以内に確実に選挙があるというこの時期に、政治資金規正法違反という形式犯で野党第一党の党首の秘書を逮捕するはずがない」という理由から、「これは贈収賄やあっせん利得、あっせん収賄など実質犯への入り口だ」と解説したものです。以後、今回と同じく「談合」「天の声」「ゼネコンマネー」といった小沢氏に関する悪性報道が続きますが、結局、検察が起訴できたのは大久保秘書の政治資金規正法違反のみでした。(M:これも無罪になりそう)
しかし検察は、その捜査によって小沢一郎氏を代表の座から引き降ろすことに成功しているのです。
今回の捜査もほとんど同じ経緯をたどりました。
強制捜査着手前から小沢氏の悪性情報がどんどん流れ、ピークに達した時点で石川議員ら計3人が逮捕され、小沢氏本人も被疑者として2回にわたる事情聴取を受けました。
ふつうに考えたら、小沢氏本人が贈収賄や脱税などの実質犯で立件されることが想定される事態ですが、これも結局は石川議員ら3人の政治資金規正法違反のみの起訴で終わっています。まるでデジャヴーを見るような思いです。
しかし、この10カ月にわたる検察の「小沢捜査」とテレビ・新聞等のマスメディア報道が小沢氏本人はもとより民主党政権にも大きなダメージを与えたことは間違いありません。
本当にこの現実を旧体制に戻したい守旧派(自民党・検察・大マスコミ)の策謀と理解出来ない国民は哀れである。
しかし、そうも言っていられない。
その“哀れな国民”がそんな小沢潰し・民主党潰しに乗って参院選で頑張ってくださいと自民党に投票などされ、参院で民主党が過半数割れしたら日本国はおしまいなのだ。
無血市民革命といわれている「政権交代」もあえなくジエンド、水泡に帰してしまう。
これについては、次回に書く。
今日はここまで、またね。
(この件に関するブログ)
関係者情報による小沢追い落としキャンペーンの中、読売新聞が大きなチョンボをしたことは皆さんご存じだと思う。
誤報だったのは、石川議員の手帳のうち、ゼネコン幹部が5000万円を都内のホテルで石川議員に渡したと話しているとされる日の欄に、そのホテルの名前が記載されているという記事だ。
1月25日夕刊に掲載されたこの記事を読むと、完全に裏金を小沢が受け取ったと思わせる内容になっている。
現に、読売のこの記事の見出しは、「石川議員、手帳にホテル名」という大見出しのもと、「水谷建設側供述『5000万授受』の日付」「面会裏付けか」となっているうえ、本文中でも、「特捜部はこの手帳の記載を、10月15日に石川容疑者が水谷建設の当時の幹部と面会したことを示す証拠の一つとして重視しているとみられる」と書かれており、裏金疑惑を大きく膨らませるものとなっている。
ところが、実は、この手帳の記載はまったくの誤報だった。
翌朝刊には、「訂正」という囲みに続き、
【25日夕刊の「石川議員、手帳にホテル名」の記事で、「東京地検特捜部が押収した石川知裕衆院議員の手帳には、中堅ゼネコン『水谷建設』の元幹部らが同議員に5000万円を渡したとする2004年10月15日の欄に、授受の場所とされるホテル名が記されていた」とありますが、手帳は、04年ではなく、05年のものでした。ホテル名が記載されていた時期も同年4月でした。石川議員側関係者の取材に基づくものでした。記事と見出しの当該部分を取り消します。】
という訂正文が掲載された。
変な話だね~。
まずは、これだけあからさまに、石川議員の名誉を傷つけるような記事を書いたら、普通は、「石川議員及びその関係者に謝罪します」という一文が入るのが普通だ。
しかし、今回の訂正文にはまったく謝意らしきものが示されていない。…ブログ引用終り
日本の検察(警察)の前近代性を象徴するのが検察(警察)に付与された巨大な裁量権である。
裁量権とは、
①犯罪事実が存在しても不問に付す裁量権
と
②犯罪事実が存在しなくても犯罪を作りだし無実の罪を着せる裁量権
である。
今回の小沢氏関係の事件でも、
①「法の下の平等」、②「基本的人権の尊重」、③「罪刑法定主義」、④「無罪推定原則」が完全に無視されている一方、⑤「国家公務員の守秘義務違反」という重大犯罪が野放しにされている。
警察・検察の暴走をもたらしている大きな要因が、密室における取り調べ、不当に長期にわたる被疑者の拘束である。
違法な情報漏えいでは、取調室での被疑者の発言を、マスメディアがあたかも真実であるかのように報道する。(M:何故密室で行なわれている取調べで検察しか知りえない情報がマスメディアで連日のように流されたのか。検察がリークしていないのであれば、全マスメディアが共謀してデッチアゲ記事を掲載したことになるが…。どちらにしても大問題である。)
しかし、供述調書作成の実態を知るならば、これらの違法な情報漏えいによる報道が真実とはかけ離れていることが明白になる。
「供述調書」といっても文章を作成するのは取り調べの警察官や検察官である。
警察官や検察官が勝手に文章を作成するのである。
被疑者の発言通りに文章は作成されない。
取調官が「勝手に」文章を作成するのである。
文章作成後に取調官が作成した文章を読み上げる。
被疑者からすれば、自分の発言したこととはかけ離れた内容が記述されている。
被疑者は当然、文章の内容に異を唱える。
すると取調官は、「被疑者が『すでに供述している内容』について、修正を求めた」として被疑者の主張を新たに書き込むのである。
こうした調書が作成されると、被疑者が『当初の発言』を読み聞かせの段階で『修正』したかのようなイメージが作り上げられる。
また、取調官が作成した文章を取調官が読み上げる際、文章の一字一句、細部について被疑者が異を唱えることに対して、取調官が高圧的に被疑者に対して威圧することも日常茶飯事である。
気の弱い被疑者は自己主張を十分にできず、被疑者が発言したこととはかけ離れた「供述調書」が被疑者の発言内容として記録されてしまうのである。
長時間の(精神的)拷問、脅迫による供述の強要、そのなかで取調官が「勝手に」作成した「供述調書」をもとに犯罪がねつ造されてゆくのである。
このことは、足利事件の事例でも明らかにされつつある。
小沢一郎民主党幹事長が「秘書が勝手にやったこと」と『供述』し、その後に「もう少し穏やかな表現にならないか」と供述したなどとの「情報リーク」が報道で伝えられたが、これらの発言も真実とはかけ離れていると考えられる。(M:上記と同じ手法で小沢氏が『自分は知らない』といったことを勝手に『秘書が勝手にやった』と書き、今までの秘書のせいにする政治家と同じ様な悪人だと国民に印象付ける操作が行なわれ、それを小沢氏が『もう少し穏やかな表現にならないか』と咎めると『供述内容の修正を求めた』としてリークしている。国民はこんな内容の報道がされること自体に“検察の意図”を感じるような目覚めた有権者になってもらいたい。)
石川知裕議員の取調室での発言が種々伝えられているが、これらも真実が確認されたものでない。公判で初めて被疑者側の声が示されることになるが、密室でのやり取りに関する報道がいかにいい加減で偏ったものであるのかが明らかにされることになるだろう。
余談:ところで逮捕され「保釈金」で開放された石川議員(世間では保釈金を払って出てきた悪党とのイメージがつきまとう、その保釈金)であるが、裁判で無罪になった場合、保釈金はどうなるの?知っている人はコメント下さい。…余談終わり
石川議員の検察に対する怒りを挙げておく。(きっこさんの「世田谷通信」より)
「民主・石川議員が水谷建設に激怒」(世田谷通信)
東京地検特捜部に異例の逮捕をされていた民主党の石川知裕衆議院議員は、保釈された2月5日、新党大地の鈴木宗男氏に電話をして、小沢氏側に裏金を渡したなどと事実無根の供述をした水谷建設の関係者に対して「水谷建設の人がいれば、ぶん殴ってやりたい。いい加減な調書を検察の誘導に乗って作られ、大変な目にあった。頭からウソ話に乗り、取調べをした検事もとんでもない」と憤慨していたことが、鈴木宗男氏の「ムネオ日記」の2月5日付の記事で明らかにされた。一部では、東京地検特捜部が刑務所に収監されている水谷建設の社長に対して「早期の仮釈放」をちらつかせて供述をさせたとの噂もあり、今回の石川議員の憤慨ぶりや、これほど強硬な捜査をしても水谷建設からの裏金が渡った証拠がまったく見つからなかった事実を見れば、真実は誰の目にも明らかだろう。今後の裁判の過程で、誰が嘘をついているのかは明確になるだろうが、何よりも重要なのは「誰が嘘をつかせたのか」ということだろう。(2010年2月9日)
「民主・石川議員が報道内容を全面否定」(世田谷通信・上記と同日)
東京地検特捜部に異例の逮捕、起訴をされた民主党の石川知裕衆議院議員が、9日午後6時35分から地元の北海道十勝市で会見し、マスコミ各社が検察のリークを元に報道して来た内容を全面的に否定した。石川議員は冒頭で支持者らに心配を掛けたことを謝罪した上で「私が小沢氏の秘書をやっていた時に政治資金報告書の記載ミスをしたことは事実だが、水谷建設などから不正な金をもらったことはいっさいないし、その原資を隠すために(意図的に)虚偽記載したわけでもない」と全面的に否定し「離党や議員辞職はせずに、地域の代表として1日も早く国会で活動して欲しいという支援者の声に応えたい」と決意を述べた。石川議員も小沢一郎幹事長も終始一貫して「水谷建設などから不正な金は1円たりとも受け取っていない」と発言し続けている上に、東京地検特捜部がこれほど強硬な捜査をしてもまったく証拠を見つけることができなかったわけだが、今回、東京地検特捜部が捜査の決め手とした「石川議員に現金5000万円の裏金を渡したと証言している水谷建設の関係者」は、現金受け渡しの場所に現われた石川議員のことを「童顔で長身の男だった」と述べている。しかし石川議員は決して長身ではなく、この人物の信憑性にも疑惑が向けられている。(2010年2月9日)…これについては次回に回す。
3月の大久保隆規秘書の突然の逮捕―――。
当時、検察OBをはじめとする多くの専門家は、「半年以内に確実に選挙があるというこの時期に、政治資金規正法違反という形式犯で野党第一党の党首の秘書を逮捕するはずがない」という理由から、「これは贈収賄やあっせん利得、あっせん収賄など実質犯への入り口だ」と解説したものです。以後、今回と同じく「談合」「天の声」「ゼネコンマネー」といった小沢氏に関する悪性報道が続きますが、結局、検察が起訴できたのは大久保秘書の政治資金規正法違反のみでした。(M:これも無罪になりそう)
しかし検察は、その捜査によって小沢一郎氏を代表の座から引き降ろすことに成功しているのです。
今回の捜査もほとんど同じ経緯をたどりました。
強制捜査着手前から小沢氏の悪性情報がどんどん流れ、ピークに達した時点で石川議員ら計3人が逮捕され、小沢氏本人も被疑者として2回にわたる事情聴取を受けました。
ふつうに考えたら、小沢氏本人が贈収賄や脱税などの実質犯で立件されることが想定される事態ですが、これも結局は石川議員ら3人の政治資金規正法違反のみの起訴で終わっています。まるでデジャヴーを見るような思いです。
しかし、この10カ月にわたる検察の「小沢捜査」とテレビ・新聞等のマスメディア報道が小沢氏本人はもとより民主党政権にも大きなダメージを与えたことは間違いありません。
本当にこの現実を旧体制に戻したい守旧派(自民党・検察・大マスコミ)の策謀と理解出来ない国民は哀れである。
しかし、そうも言っていられない。
その“哀れな国民”がそんな小沢潰し・民主党潰しに乗って参院選で頑張ってくださいと自民党に投票などされ、参院で民主党が過半数割れしたら日本国はおしまいなのだ。
無血市民革命といわれている「政権交代」もあえなくジエンド、水泡に帰してしまう。
これについては、次回に書く。
今日はここまで、またね。