無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

続・軍靴の響きが聞こえる

2008年11月14日 | Weblog
前回から直接続いているので、前の日記から続けて読んで下さい。


■立憲民主主義を守らないで、ぶち壊そうとしている人たち(続き)

橋下大阪府知事…続き

(引用開始)
「朝日新聞無くなった方が世のため」

大阪府の橋下徹知事は10月20日、山口県光市の母子殺害事件の弁護団への懲戒請求を呼び掛けたことを巡り訴訟で敗訴した際、朝日新聞が社説で弁護士資格の返上を求めたことに対し「朝日新聞は事実誤認があったら廃業するのか。(同新聞が)無くなったほうが世の中のためになる」などと批判した。
橋下知事は朝日新聞社説について全く愚かな言論機関。すぐさま廃業した方がいい。権力の悪口を言っていればいいと思っているのではないか」などとまくし立てた。
 知事は19日に兵庫県伊丹市で行われた陸上自衛隊中部方面隊の記念式典の祝辞でも「人の悪口ばかり言う朝日新聞のような大人が増えれば、日本はだめになる」などと発言していた。…引用終り

私のような一庶民が「朝日新聞は偏向新聞だ」「あんな新聞は無くなった方が世の為になる」と言う分については何の問題も無い。権力者側にいる公の人間が憲法の言論の自由・報道の自由を否定する言葉を吐くことは絶対に許されないことだ。(11月12日の立憲民主主義の基本思想参照)

■また余談になってしまうが、10月30日国連の自由権規約委員会が日本の人権状況に関する最終意見書を発表し「日本政府は表現の自由の制約を撤廃して、自由な意見表明や政治活動が行えるようにするべきだ」との意見を述べた。

(余談の引用開始)
日本の表現の自由は、自民党・与党の問題点があからさまにされないようにするために、露骨な制約を受けてきた。その制約は、自民党の化けの皮がはがれそうになるにつれ、激しくなった。
その一端が、ビラまきをしただけで逮捕されたり、麻生の家を見に行こうとしただけで逮捕されるような状況として現れている。
(以下、国連人権委員会の意見書の引用)
「当委員会は、日本国で表現の自由と選挙運動の自由が不合理に制約されていることを危惧する。
例えば、公職選挙法は、戸別訪問を禁止し公示前のビラの枚数や種類に制限を加えているが、問題である。
また、政治活動家や公務員が民家の郵便受けにビラをまいたことで、住居侵入や国家公務員法違反で逮捕され、起訴されたことも問題である。
日本政府は、表現の自由や選挙運動の自由に対する不合理な法的制約を撤廃し、また自由人権規約19条及び25条で保障されている政治活動やそのほかの活動を警察、検察、裁判所が不正に制限することのないようにしなければならない。」…引用終り

■またまた違った余談が頭に浮かんだので、浮かんだついでに書いておく。

上の国連の意見書に「日本のことをよく知りもしないで何を言うか」というブログがあった。
それで思い出したのが、ニューヨーク・タイムズ紙が麻生首相を「好戦的な民族主義者」と評したことを書いた私の日記に「好戦的なのはニューヨークタイムズの記者のほうだ!」とするコメントが付けられていたこと。

ニューヨークタイムズ紙は「アメリカの良心・良識」といわれている新聞で、コメントの人が何と言おうが、同紙の考えは(いい悪いは別にして)アメリカ国民全体の常識となっていくのである。
しかも、私の見解からすると、この社説を書いた同記者は「日本の将来は最大の貿易相手国である中国、韓国、急速に発展する他の近隣諸国との政治、経済関係の強化にかかっている」として「米国が最も必要としているのは責任ある戦略的パートナーとしての日本であって、アジアから怒りを買うような帝国主義を空想し、力を誇示するような日本政府ではない」とクギをさし「隣国を対等に扱い、民族主義を現実主義に入れ替える必要がある」といっているのだが、そのどこが好戦的なのか?と思ってしまう。

フランス各紙も麻生首相を、日本の政治・軍事的影響力の強化を狙う「ナショナリスト」との見方で一致している。

ナショナリストは前に書いたように「国家主義者」「民族主義者」「国粋主義者」と辞書に載っており、日本人の印象は柔らかい訳語の「民族主義者」であるが、海外ではニュアンスがちょっと違う。
海外のナショナリストのニュアンス例で一番分かりやすいのはナチス・ドイツのヒトラーである。
民族主義者とは、自らの民族を政治・経済・文化などの主体と考える者で、自民族が「価値観の至上」とする思想の持ち主のこと。「民族自決の主張をともなうこともあるが、一方で分離主義など、戦争・紛争の要因ともなる」のである。(前に書いた日記をコピーしてしまった)

日本国は、中国・北朝鮮・ロシアを敵国視し、韓国人差別を又持ち出し、アメリカ・フランスの有力紙が揃って麻生首相の外交政策を批判しているのに「何を言うか!」と反発し、国連の意見・勧告を無視している。

日本国が国際社会から孤立してしまう日は近づいて来ている。これは戦前の日本と同じ状況になって来た、ということだ。 いつか来た“戦争への道”をまた歩んでいる。…余談終わり

また、重要な田母神氏が次回になってしまった。
実は、今日、その田母神氏から書き始めたのだが「投稿」を押した途端、ブログに入る初期画面になって(パスワード入力画面が出て)一生懸命書いた日記が消えてしまった。(これで何回目だろう。GOOブログさんに改善を要望)
しばらく茫然自失状態、時間をおいて書き始めたら、こんな日記になってしまった。

私の日記は、何とか「戦争は必然」と考えている人に、誰だかが言っていた「今までに『正しい戦争』などというものがあったためしはない」ということを分かってもらいたくて同じ事を手を変え品を変えて書いている。

分かっている人には毎日同じ様なことを書いている、と思われるだろうが、今後とも、このペースで書いていきたい。

次回に続きます。