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ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

加賀赤絵展

2013-01-13 22:30:10 | 美術館・博物館
京都高島屋で開催中の
「魅惑の赤、きらめく金彩 加賀赤絵展」に行きました

お正月気分が残る七草の日に出かけた事もあり、赤と金色の晴れやかな
作品に魅了されました

見ていて吸い込まれるような細密画の世界・・・
海外で絶賛された明治のジャパン・クタニ・・・

これほど濃厚な美術品は途中で満腹になる事が多いのですが
150点、全て飽きずに拝見できました
その魅力はどこにあるのでしょうか・・・?




テーブルコーディネートも。
(このコーナーは撮影できます)






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截金 江里佐代子の世界

2012-11-05 14:22:20 | 美術館・博物館
もう終わってしまいましたが、阪急御影駅近くの、香雪美術館へ行きました
朝日新聞創設者、村山香雪こと村山龍平のコレクションを収蔵する美術館です。

電車の走る音が聞こえるくらい線路に近いのに、静寂な小道。
隣接する、弓弦羽神社(ゆづるは神社)の境内の森との間を飛び交う
小鳥達が賑やかです




当時最年少(56歳)で人間国宝となり、5年前62歳の若さでフランスで急逝した
截金(きりかね)作家、江里佐代子の作品展です



截金は細く切った金箔、銀箔、白銀箔を筆と接着剤を使って貼り、
文様を表現する伝統技法。

奈良時代から、本来仏像・仏画の衣や装身具を荘厳するための工芸ですが
江里さんは、身の回りの小物や調度品に応用し、截金を身近な存在に
してくださいました

本当にこれから・・という時にお亡くなりになって、とても残念でなりませんが
長女の左座朋子さんが、後継者としてご活躍されているので、これからが楽しみです

(パンフレットから)


いつかは、習ってみたい工芸の一つです。

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2012 第64回 正倉院展

2012-10-28 15:41:09 | 美術館・博物館
奈良国立博物館で「正倉院展」が開催されています

少しでも混雑を避けて、毎年初日の夕方に出かけるようにしてますが・・・
今年は少し混雑していました。
(入場したのは5時45分)

ポスターにもなっている、瑠璃杯(るりのつき)
高さ11.2センチ 口径8.6センチ
この見事なコバルトブルーに輝くガラスの為に展示室が一部屋用意されています
近くで見ようと行列ができる為で、幾重にも人垣ができるのです
会場内の混雑は無く、快適にもかかわらず、ここだけは10分待ち。
昼間はどんな状態だったのでしょうか・・・・?



今回のお目当ては瑠璃杯でしたが、例年以上に見事な宝物の数々。
写真などではわからない、実物の素晴らしさに目を見張ります

おはじきやビー玉のように色とりどりのガラスや
ガラスを使った装身具も展示されています
色に溢れた現代と違い、煌くガラスに古代の人々は魅了され憧れを
抱いていたのでしょう。

今年の古文書に「大倭国正税帳(やまとのくにしょうぜいちょう)」
(現在の奈良県)が展示してあり、私の住んでいる地名が記されてます!
古事記にも登場する地名なので不思議な事はありませんが、ちょっと、
驚きました。



写真は5時20分頃、オータムレイト入場を待つ行列です

少しでも混雑を避けて鑑賞するには、平日の夕方4時以降。
金曜日~日曜日は5時30分からのオータムレイト入場の前5時頃も
お勧めです。
最終日11月12日は午後になると信じられない程空きますので
この日もお勧めです
(正倉院展でアルバイトしていた私の経験上のデーターです)

1250年以上多くの人によって守り伝えられてきた宝物を鑑賞できた
事を有り難く思います。
未来へも残していかなければなりませんね!






神宿る大和*入江泰吉

2012-08-15 00:14:06 | 美術館・博物館
奈良市写真美術館で開催中の「入江泰吉・神宿る大和」に行きました



入江作品から、古事記にまつわる作品を選んだ展示会です

奈良には「古事記」に登場する神話や伝説の舞台があります

天地開闢(かいびゃく)の舞台「高天原(たかあまはら)」
の伝承地のひとつ御所地方

神武天皇の「神武東征」経路である吉野・宇陀地方

大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が登場する「三輪山伝説」の三輪地方

雄略天皇と 葛城一言主大神にまつわる初瀬地方と葛城地方

もちろんこの写真展は、入江泰吉さんのイメージした古事記の世界です。
神様は目には見えないけど、空、雲、風、雷、空気と姿を変えて私達
の前に現れて下さるのだと、想いたくなるような写真展でした


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奈良と鎌倉の絆*頼朝と重源

2012-08-10 16:41:15 | 美術館・博物館
奈良国立博物館で開催中の「頼朝と重源」を見てきました
記事にしているのは今頃ですが・・・
初日に行ってきました。

平重衡による南都焼き討ちにより灰燼に帰した東大寺。
まず後白河法皇の支援のもとで復興が始まります。
その後を受けたのが源頼朝公。
NHKの大河ドラマ「平清盛」では、ちょうどこの3人が
登場しています。

運慶・快慶を中心とした慶派とよばれる仏師たちによって
生み出された仏像を楽しみにしての訪問でした。
迫力ある仏像や貴重な宝物を見た後は、さすがに疲れます・・
(真剣に見るからなのでしょうね??)

「珠玉の仏教美術」という展示も同時に開催されています。
地獄をテーマにした「地獄草紙」「餓鬼草紙」などが痛快で愉快で
一気に肩の凝りがほぐれます

東大寺と鶴岡八幡宮はこの展覧会に寄せて共同のメッセージを出しています。
東大寺と鶴岡八幡宮は、東日本大震災以来、合同の法要を、
鎌倉と奈良の地で執り行なっているのです
今年は、東大寺で行われました。

800年も前からの絆がこうして繋がっていることに感動します。





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古事記は楽しい♪

2012-07-07 11:51:25 | 美術館・博物館
奈良国立博物館で開催中の「古事記の歩んできた道」
を見てきました
小規模な展覧会ですが、とても濃い内容です

普通こういう展覧会に来場する人はわりと年齢層が高めなのですが、
若い女性が多いのに驚きました
ウワサの記紀ガール(古事記・日本書紀ファンの女の子)なのですね!

奈良は古事記が編纂された地なのですが、なんだか良く解らない・・
でも考えてみれば、因幡の白兎 や ヤマタノオロチ も古事記の
お話ですね
子供の頃から、とても身近だったわけです。
良い機会ですので、色々調べてみたくなりました。



早速、行きました
御嶽山大和本宮にある有名な初代天皇・神武天皇像です

実はこの神社、新興宗教か何かだとずっと思っていましたが・・
皇室が認めた神道十三派のひとつだそうです。
木曽の御嶽さんに本部道場があるとか。
知らなかった事とはいえ、大変失礼致しました!!

天照大御神(アマテラスオオミカミ)直系の子孫にあたる
神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)が日向の国(宮崎)
から日本を治める土地を探した結果、大和を選んで下さいました。
そして、初代天皇として、即位されたというわけです。

この地を選んで下さり、有難うございます。
奈良県民一同お礼を申し上げます!(笑)
(・・・神武天皇は実在が確認されていません・・・)



古事記の登場人物の名前はとにかく難しいです
音だけの当て字なので、書きながら読み方を確認して初めて頭に入る・・
何だか受験勉強してるみたい。

最近の子供の名前もこれに良く似ていますね。読めないし・・・


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上村松園

2012-07-07 11:20:06 | 美術館・博物館
会期は明日で終わりますが、奈良市にある松柏美術館に行きました
ここは日本画家・上村松園・松篁・淳之三代の作品を集めた美術館です



今回は、松園の大正期の作品が中心です
あの松園でもスランプがあり、大正期は特に深刻だったようです
試行錯誤しながら絵を描いていた一面が伺たのが嬉しい!

一番心に残った「多から舩(たからぶね)」
「たからぶね」が描かれた本を見ている女性の表情が
なんともいえず、可愛らしい♪


松園は本当に完璧な作品ばかりです
松篁・淳之の花鳥画が常設されてる部屋に入ると、緊張が解けました・・
まだまだ修行が足りない私です。。。

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エマイユの煌き

2012-05-11 22:01:16 | 美術館・博物館
名古屋に出かけた折、ヤマザキマザック美術館に寄りました
先日、京都で見た七宝の並河靖之の作品が忘れられず、七宝に
夢中です

エマイユはフランス語で七宝の事

七宝には様々な技法があり、その技法を駆使したエマイユ・ジュエリーが
とても魅力的です

ポーセリンペイントのラスター技法の表情にも似ていて、光の当たり方が
変わると違った輝き方をします

またこの美術館はフランスのロココ・新古典主義・エコールドパリなどの
絵画や家具、食器の素晴らしいコレクションが常設されていました!






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東大寺ミュージアム

2012-05-02 17:25:58 | 美術館・博物館
「東大寺ミュージアム」に行きました
お目当ては東大寺の法華堂(別名、三月堂)
その本尊に当たる国宝「不空羂索観音」の宝冠です

3メートルもある観音様の宝冠ですから、近くで見ることはできません
今回、修理が終わり、特別に公開されています。
ガラスケース越しとはいえ、こんな機会はそんなにありません。
数年前にも一度、国立博物館で見たことはありますが、美しい物は
何度も見てみたものです




これが宝冠(写真は博物館HPよりお借りしました)
水晶、真珠、珊瑚、翡翠、トルコ石など約2万5千個(!)
もの宝石を銀の糸で繋いでいて・・・
高さ3メートルの観音様の頭上にあるわけですから、ボリュームも
あります

後日、知人から世界三大王冠の一つなのだと教わりました
(他は、ツタンカーメンとルイ十五世の王冠)




この宝冠を見たくて出かけましたが、思いがけず嬉しいことが。
観音様が合掌されている手の中には水晶の宝珠を抱いておられます
この宝珠も合わせて展示されていたのです。
直径3センチくらいでしょうか?
初めて近くで目にする宝珠に宝冠を忘れて感激!!

法華堂の修理が終わってお堂にお帰りになられたら、もうこんな
近くで見ることは出来ないでしょう。


家にあった本の表紙です



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