唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

三国志 1巻 / 吉川英治

2014年12月22日 | 
三国志 1巻 無料版
吉川英治
ゴマブックス株式会社

16

キンドルで読んでます。

黄巾党の乱から始まるものがたり。
結局、国家のゆきづまりが黄巾党を生み、黄巾党が壊滅しても、国家そのものの改革がなされないと、ゆがんだ支配体制が続くわけで、

「天下の乱は、天下の草根からおこるものでない。むしろその禍根は、民度の低きよりも、廟堂の高きにあった。川下よりも川上にあった」政を奉ずる者より、政を司る者にあった。地方よりも中央にあった。けれど腐れるものほど自己の腐臭には気づかない。また、時流の動きは目に見えない。」

まさにここのところなんでしょうね。

というわけで、今度は董卓が牛耳ってしまいました。まだまだ天下の乱は始まったばかりです。

イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

2014年12月22日 | 
イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言 (講談社+α新書)
デービッド・アトキンソン
講談社
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初めて、キンドルで読みました。

面白く読みました。

まさか、昔自分が勤めていた会社の社長がこんなことになっていたなんて。前に聞いたときに、たしかに、外国人の社長になったというのは聞いていたんだけど。

経営というか、経済を考えるベースは、新自由主義なんだろうと思うので、すべて正しいとか、そういうふうには思わないけれど、数字を厳密にみるというか、リアルにみるということとか、文化や、文化財を守るという観点で、しっかりしているのはやはりイギリス人だからなのかもしれませんが、日本のようなルールが全くない形でのむき出しの利益第一主義とは違う人のように思えてくる。
「おもてなし」のところなんかは、自分も違和感を感じていたので、その理由がこの本を読んでなんとなくわかりました。

一番納得したのは、日本のクレームの対応は、そこから会社を改善するということでなくて、相手が理解できていないからクレームがあるという、誤解を解くための対応となっているなんてことが書かれていて、全く消費者の目線が無いところが納得でした。それで思い出したのが、安倍政権が、沖縄基地問題とかも、世論の反対があることを、「説明が足りない」とかいって、反対してるのは、そっちの理解不足ですと言わんばかりの対応をして結局、国民に耳を傾けようとしない姿勢にも通じるようなきがしました。