ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

学びの『場』

2008年02月01日 21時23分40秒 | 人づくり・場づくり
エンパワメントって人が内に秘めている・あるいはそがれている力を取り戻すこと。それには体の構えがすごく関係する。場がどのような類いの「体の構え」を強いるのかということも大きく関係する。表情もことばも人との関わりも予定調和的に枠に押し込められる中では、どうやってもそこから出られなかったり、そこから出るためには一大決心が必要だったりするわけだけど。

うまく場が作れれば、体もこころも表情もほぐされ、ことばも人との関わりも変わるんだなぁということを感じた。そこで初めて個が現れて、出会いが生まれると思った。

今日は、まだがちがちになってない小学生と受験を否が応にでも意識せざるを得ない中学生の出会いがあったわけやけど、中学生はいつもの枠から解放され、小学生は何年か後の自分たちの姿を中学生に見、おとなはおとなで子どもらのそういった姿に刺激を受け、可能性を感じ、改めて自分たちが子どもたちに用意してた枠の是非を問う。誰が誰から学ぶというわけでもなく、それぞれがそれぞれに何かを持って帰る「学びの場」ってええなと思った。

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バトン

2008年02月01日 21時00分15秒 | 人づくり・場づくり
今日は中学生の発表の日。...って何の発表かというと、総合の時間で自分たちが学んできたことを小学生に伝える日。

これは去年の暮れに近くの高校生が自分たちの学んできたことを中学生に伝えるというプログラムがあったんだけど。それに刺激を受けて、今度は中学生が総合の時間に自分たちが学んだことを小学生に伝えようというプログラム。基本的に学びって「知識や情報を受け取ること、吸収すること」とされるけど、それだけでなく自分が発信する側に回ろうというもの。

国際教育の流れでテーマが設定されたので、なかなか難しいものもあり。ぼくらは急きょ助っ人ということで「識字と学校」というテーマで勉強する子らのグループに入ったんだけど。ワークショップや作文や話をとおして、概略だけでなく、これまで出会ったこともなかった世界が身近なところにあるということを知ること、非識字の問題って遠い世界のかわいそうな話ではなく、自分たちの身近にあって、すでに出会ったりすれ違ってるかもしれないテーマかもしれないということを知るように。で、もって、僕は当事者じゃないけど、当事者と出会ったり関わってきたりした中で考えたり、感じたことをそのままに伝えること。少しでも実感を持てるようにということを意識してやってきたんだけど、途中、手応えがいまいちなことも多々あり(苦笑)。どうなるかと思ってたんやけど。

今日は正直、びっくりした。やるやんって。中学生がクイズをして場をあたためた後、中学生はペア、小学生はグループになり、写真を使いながら対話形式で小学生に説明したり(その時の表情が自信もあり、責任感もあり、楽しさもありといった感じでなんともいえんかった。小学生も興味津々って感じで体を乗り出して参加してたもんな)。最後はワークショップ。めっちゃ簡単な識字のワークショップやけど、やりよったなぁ。ワークショップに参加経験のある中学生は知ってるけど、ワークショップをやった中学生って。

最後、多少時間が余ってしまったけど、それはご愛嬌。

高校生、先生、ぼくらのような外部の人間、直接出会うことはできなかったけど学校に行くことができなかった・できない人、いろんな人から受け継いだバトンを次へ託す...まで言ったらおおげさやけど、何かをつないだんちゃうかな。世代や年は違うかもしれんけど、同じ地域に暮らす人たちが、こんな形で出会ったんはうれしかった。

休日返上で働いたかいがあったな(笑)


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