犯人は幽霊

●丑三つ時から夜明けまで●　大倉崇裕
光文社　　２００５．１０

肉体の死によって分離した精神エネルギー「幽霊」による犯罪。
世間には公表されていないが、専属のエキスパートたちによる特殊部隊として、静岡県警捜査五課が組織された。
捜査一課に所属する私は、五課との合同捜査で殺人事件に取り組む…


幽霊が加害者に復讐をするという、少し変わった設定の５篇。
五課のメンバーが、本文でキャラクターとしてあまり生きてこなかったので、こんなに必要なかったのではないかという気もする。
何でもありになってしまいがちな設定だから、そこはさらっと出来なかったのかもしれないけど。

やっちまった

またノドをやられてしまいました。
昨日の夕方、声がちょっと掠れてきたなぁと思ったら、あっという間にガラガラ声になって。
知り合いには「風邪じゃない？」って言われたけど、これって風邪なのかな？
あれ？　と思ってから３時間ぐらいの間に劇的に変わってしまった。
今回は別に大声出したわけでもないから、やっぱり風邪なのか。
今日は、声を極力出さなくてすむかなと思ってマスクをして過ごしたけど、風邪も花粉症もピークでないこの時期にマスク姿というのはちょっと恥ずかしい。

来週にはプラのＦＣ集会があるというのに。
熱があるわけでも咳がすごく出るというわけでもないけれど、早く治ってくれないと気分的にやっぱり困るなぁ。

天職３

●町長選挙●　奥田英朗
文藝春秋　　２００６．４

「伊良部総合病院」の地下１階には、注射好きの精神科医と無愛想な看護婦。
死ぬのが怖いプロ野球のオーナー、ひらがなが思い出せなくなったＩＴ社長、美容にこだわる女優、勢力をきっちり２分する島の町長選挙に巻き込まれた出向の青年。
言いたい放題やりたい放題の伊良部は今日も…


伊良部シリーズ。短編だし、はちゃめちゃぶりが面白くて、さくっと読める。
『オーナー』も『アンポンマン』も、実際のあの人がモデルとわかって、「あぁそういう見方もあるんだな」と思える。
『オーナー』のラストは、じんわり温かくて好きです。

無愛想な看護婦・マユミの私生活の一部が描かれていたが、もっと謎のままが良かったな。

税金に思う

先日、市県民税の通知がやってきた。
口座振替にしてるから急いでどうこうというわけではないので、さっき見たのだけど
うわっ、高っ！
昨年度は収入がちょっぴり増えたから、３月に申告した所得税も増額になっていてある程度覚悟はしていたけど、思っていたよりもずいぶん高かった。
税源移譲とかで、市県民税の税率が上がって、所得税の税率が下がる（だったか？）けれど、税負担は基本的に変わらない、と書いてある。
その辺のことはよくわからんけど、定率減税が廃止の方向に来てるんだよな。
所得税なんかも、昨年は20％だったのが今年は10％で、来年は廃止…だったっけ？
某総理は「定率減税は数年間の特別措置だったので、国民の理解は得ていると思っている」というようなことを言っていたけれど、ちょっと待て！
ガソリン税は知らない国民がいることをいいことに、そこも理解を得ていると言うのか！？

ガソリンにガソリン税がかかっているのを知ったのは、恥ずかしくもここ５年ぐらい前です。
あるガソリンスタンドで（内ガソリン税＠53.8）とあるのを見て疑問に思ったのが始まりなんだけど。
確か道路整備のために使うという目的で導入されているんですよね。
あと、当初はもっと安かったのが、暫定措置としてこの税額になって以来30年…とか。

減税の特別措置はすぐに廃止するけど、増税はそのままなんですね（ちくり）

あと、その上に消費税がかかっているって、どうなんだ？　税金の上に税金なんてあり？
でもって、ガソリン税が余っているから別の用途に使おう、なんてのもありましたよね。

余ってるんなら税率下げんかいっ！！！

地方者としてはですねー、車は必需品なんですよ。
受益者負担でガソリン代を払うことは当然です。ガソリン税もそりゃ必要でしょう。
でも「一生行かないような地方の道路に無駄な税金使うな」と無駄な道路呼ばわりされて、
道路は良くならないわ、税金は高いままだわで、挙句の果てに「余っている」なんて言われたり他のことに使われたりなんかした日には、地方切り捨てだと恨みごとを言いたくなるものです。
確かに無駄な道路もあるかもしれない。
でも、１日にわずかしか通らない道でも、必要としている人がいるなら、それは「無駄な道路」なんかじゃないはず。
都会に住むあなたが一生通らない道でも、その道を通ってきた産物を口にしてるかもしれませんよ？

税の仕組みとか使い道とかよく知らないから、見当違いの文句になってるかもしれないけれど
ガソリン税については、知らない人も多いと思うんだよなー。
税金も、是が非でも安けりゃいいと思っているわけじゃなくて、使うべきところにちゃんと使って欲しいなと、切に願うわけですよ。
じゃあ、それはどこなんだと聞かれても、勉強不足だから困りますけどね（苦笑）

年金問題といい、なんか納得できないことって多いな。

おめでとう

元Ｗａｉｖｅのギタリスト・貮方孝司さんがご結婚されたとブログで知りました。
Ｗａｉｖｅ解散後、シェフとして歩まれているニノカタさん。
ステージに立ってギターを弾いている姿しか知らないので、音楽をやめて料理人になったことがなんか不思議なカンジです。
インストアをはじめとするイベントごとには全く参加できず（する気もなかったけど）
ＣＤと、ＤＶＤと、ステージ上で、Ｗａｉｖｅのギタリストとして下手にいた数年の彼しか知らない自分が言うのもなんだけど
おめでとうございます。末永くお幸せに。


ということで、ＷａｉｖｅのラストライブのＤＶＤを引っ張り出して見ていたのだけど
なんか本当に、解散したのが残念だなーと、しみじみ思う。
それこそ、前を向いて歩いている人たちには迷惑な言葉かもしれないけど。
同じ「解散」でも、ＰＩＥＲＲＯＴとはやっぱり受け止め方が違うよな、と思う。
ＰＩＥＲＲＯＴは、メンバーの３／５がＡｎｇｅｌｏとしてまた活動を始めていて、残りの二人もそれぞれの音楽活動をしているけど
Ｗａｉｖｅは、それぞれがそれぞれの活動をしてる。別の道に進んだ人もいて。
そこがなんか、寂しいと思ってしまう所以だな。
事情を何も知らないヤツが勝手なことを思うなよって怒られそうだけど（苦笑）
自分が思っていた以上に、Ｗａｉｖｅが好きで
やっぱり、バンドが好きなんだと思う。